カテゴリ:読書
初めて読んだ著作「言ってはいけない」に衝撃を受けて、いっぺんに好きになり、これは続けて読んだ本で、人の経済活動について、とても分かりやすく細部にわたってつまびらかに記述されている。 たとえば・・・・ 「公営宝くじは、『国家が愚か者に課した税金』と呼ばれています」 これはまず胴元である国の取り分が全体の50%で、高額当選確率は日本で交通事故にあって命を落とす確率のさらに数百分の一、ということを一言で表している。 国家としては、証券会社をはじめ、投資に関係する企業に対して、「射幸心を煽る」広報活動を厳しく規制しているのに対して、「一等前後賞を合わせて〇億円!」と国が胴元の宝くじは大々的に射幸心を煽っている事実が面白い。 そして、胴元の取り分が一割未満と云われているパチンコ屋に善意を感じたりする。 さらに、「株式売買は手数料自由化によってコストが下がり、信用取引や先物を使ってレバレッジをかけることも可能です。つまり、株は、この世で最も勝てる可能性の高いギャンブルです」と株式投資の優位性を伝えている。 ご本人は投資のプロでもあり、おそらくギャンブルとして投資はしていないと思われるが、一般的に株式投資はギャンブルとして見られているため、あえてギャンブルのくくりに入れてみたのだろうか。 自分もトレードを学ぶようになって、すべてを確率で見るようになり、いつしか宝くじは買わなくなった。 投資は「負け(の確率)を排除していく」活動なので当然の帰結。 またこうも書いている。 「生命保険は、不幸の宝くじ。積立金から一定の保険金と経費を引いた額を運用する」 これも当たり前といえば当たり前だが、まず保険会社が利益を取り、社員の生活を賄い、その残りを保険加入者が「不幸に遭遇した時」に分け合う・・・というシステム。 自分は家族と一緒に暮らしていないため、もしもの時の意識が薄くて、もともと生命保険には加入していないが、やはりトレードで生活するようになり、生命保険会社に任せるより、自分で自己資金を運用した方がいいと思うようになった。 もちろん病気などで入院してトレードができなくなるリスクを考慮しても、もしもの不幸に焦点を合わせるより、現在に最善を尽くしたい、と考えるのだ。 人生は保険をかけながら生きるものではない。 と、何かで読んだ気がするが、ある意味危険な発想だとしても、やはりたった一度の人生だから、安全な道より、リスクのある楽しい生き方を優先したいし、子どもにもそのように生きてもらいたいと思っている。 なんか、話がどんどんそれていった。。。
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