筆によるアンガーマネジメント
何か言われないと動けないの?夕食後、1歳長女を抱っこしたままただ立っていた私に、妻の冷ややかな声が飛んだ何かするわけでもなく、ただ長女を抱っこしていた私の肩に頭をもたげて気持ち良さそうにしている長女が、そのまま私の心地良さだった私は長女の小さな柔らかい体の温もりの中で、ぼうっとしていたつまるところ、次にやるべき家事育児は何かなど、全く考えていなかったそれが妻の癇に障ったようだもう8時近くになる、昨日はもうお風呂に入り終わって寝る頃だったのに、と妻は文句を言ったそう思ったなら風呂に入れてとかすぐ言えばいいだろ、言えば済むことを言わずに相手が動くまで待って苛々を募らせらる奴がどこにいるか腹が立ってそう言いそうになったが、胸の内に留めておいて、長女と一緒にシャワーを浴びた長女と入れ替えで3歳長男もシャワーに入れたが、長男の両足に、ボツボツの赤いニキビのようなできものがあるのを見つけて、腹立たしさを抑えきれなくなった アトピー性皮膚炎の長男に生後3ヶ月くらいから延々とステロイドを使い続けていること、医者が処方しているから大丈夫と妻はステロイドの長期使用にあまり抵抗感がないことなど、妻がしているいろいろなことが許せなくなってきたおかしいだろ、などと怒鳴りながら浴槽を3回ほど蹴った脱衣スペースで体をタオルで拭きながら、洗濯機も蹴ったリビングに戻ると、妻の顔を見るのが嫌で、子どもが寝ないのに字の練習を始めたすると、不思議と気持ちが落ち着いてきた筆は怒りをも吸い取ってくれるようだ