映画の時間 ヤン・シュミット=ガレ「誓い 建築家B・V・ドーシ」元町映画館no376
ヤン・シュミット=ガレ「誓い 建築家B・V・ドーシ」元町映画館 元町映画館がやっている「ル・コルビュジュエとドーシ インドのモダニズム」という2本立ての特集の2本目です。 ヤン・シュミット=ガレというドイツの監督が撮った「誓い 建築家B・V・ドーシ」というドキュメンタリー作品です。 ル・コルビュジュエという人は1965年に77歳で亡くなったフランスの建築家ですが、この映画に登場するバルクリシュナ・ドーシという方は、1927年にインドで生まれ、生前のル・コルビュジュエの弟子、助手として建築家になられた方だそうです。 2018年にプリツカー賞という、まあ、よくわかりませんが、その方面ではもの凄い賞をお受けになったあたりからの姿、発言を記録しようという意図で作られた映画のようでした。 バルクリシュナ・ドーシという希代の建築家の人柄と思想を見事に描き出している見ごたえのある作品でした。 建築家は、このフィルムの完成後2年、2025年に95歳で他界されたということらしいですが、そういう意味でも貴重な映画ではないでしょうか。 表題に「誓い」という言葉がありますが、ドーシという方が建築家として師であるル・コルビュジュエに誓った思想、ボクなりの理解では「人間のための建築」ということだと思いましたが、それを指していると思いました。 作品の中にも出てくるのですが、彼の仕事場の壁にこんな言葉あるそうです。 Remember, without dark night there can never be sunrise, don't just think of only sunrise and smile or think of only the darkest night and imagine death. They are both a part of you. Accept nature and find the positive and think of it as a journey.Balkrishna Doshi(忘れるな、暗い夜がなければ日の出はない、日の出だけのことを考えて笑ったり、暗い夜だけのことを考えて死を想像したりするな。どちらもおまえの一部なのだ。自然を受け入れ、ポジティブなものを見つけ、それを旅だと考えるんだ。) 人としての生を生きている人が、生きている人のために作るということのなかに自然性を発見し、それをの肯定する。深いですね。 映画が映し出す建築の面白さはもちろんですが、学校で学ぶ人をはじめ、町で暮らす人たちの生き生きとした姿を映し出している作品であったことも、ボクにはよかったですね。拍手! この日、映画館で神戸の地震があった頃、高校生だったご夫婦と、偶然、お出会いしました。かつてヤンチャな野球少年だったN君は、今ではインテリア関係のお仕事で、お隣にお立ちなっている、奥様でいらっしゃるYちゃんは、あの頃のまんまの美少女で、思わず抱きつきそうになりましたが、嬉しかったですね。ハヤリの作品ではなくて、こういう渋い作品をご夫婦でご覧になっているということもうれしかった。また出会えたらなあ、でした。監督 ヤン・シュミット=ガレ撮影 ディートハルト・プレンゲル編集 サラ・J・レビン音楽 バルトーク・ベーラキャストバルクリシュナ・ドーシスリッド・サラバイスーリヤ・カカニ2023年・90分・ドイツ英題「The Promise - Architect BV Doshi」2026・06・10・no109・元町映画館no376追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)