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ゴジラ老人シマクマ君、今日は図書館、明日は映画館。あれこれ、踏み迷よった挙句、時々、女子大生と会ったりする。大した罪は犯さない、困った徘徊老人。

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2019.11.18
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​​​是枝裕和 「 海街diary」 こたつシネマ
​ 
仕事をやめて、映画を観たり、小説を読んだり、徘徊したりしているときに、毎日出かけていくところがあって、なにがしかの定期的な報酬が約束されている生活の時とは違う時間の流れ方を意識することが、ふと、ある。
 人の中に降り積もった時間の描写に惹かれる。自分自身でも、前からではなくて、後のほうから時間が流れてくるのを感じる。
 「海街ダイアリー」という映画をテレビで見た。翌日の夕暮れ時、垂水駅から乗った山陽バスが星陵台にさしかかったときに、前日の映画に二度あった高台のシーンが思い浮かんだ。​
 映画そのものは葬儀のシーン、娘たちの父親の死から始まる。それから、三人の娘の祖母の法事の集まりがあり、最後に町の食堂のおかみさんの葬儀があって、映画は終わる。娘たちの喪服姿を見る映画であるかのようだった。
​​ 最初の葬儀の後、四女スズの案内で登った高台は、死んだ父親がスズを、二つ目は、最初の妻との間にできた長女幸を連れてきた、それぞれの街が見渡せる高台だった。​​
​​ 映画の、その時、娘たちが暮らす街の、海の見える高台に、スズを連れてきたシーンを見ながら、あっと思った。何をアッと思ったのか、バスの中で気づいた気がした。​​
 高台から見下ろすときに人は、生きて暮らしている人々の世界を眺めながら、実は、失われたものや、死んでしまったものに見入ってしまっているのではないだろうか。
 「失われた時」の中に立ち止まるように、「思い出」と呼んでいる記憶のかけらのようなものが、次々と脈絡もなく浮かんでくることに意識を奪われてしまう。「生きている」ことのどうしようもなさを包み込んでくれる。
 この映画には、一度も父親の、具体的な姿は映し出されなかった。それが、なんとなく引っかかっていた。しかし、この二度の高台のシーンは、いなくなった父親、あるいは、失われた家族というべきだろうか、の姿を映し出していたのではなかっただろうか。
 やけに、まじめに仏壇に手を合わせる娘たちの姿が思い浮かんできた。
 娘たちは「死」、あるいは「失われた家族の時間」に縛られて生きて来たのではなかったか。
​ 「なるほど、そうだったのか。」​
 食堂のおばさんの葬儀の後、喪服のまま、高台ではなく、浜辺に出て、未来を語りあい、寄せてくる波と風に戯れる娘たちの後ろ姿は何とも言えない美しいシーンだった。
「そうか、ようやく、あそこで、娘たちは、それぞれの「生」、それぞれの今のほうへ歩きだしたんだ。」
 なんだか、うれしい気持ちになってバスを降りた。

監督:是枝裕和
原作:吉田秋生
キャスト:綾瀬はるか:香田幸 ・長澤まさみ:香田佳乃 ・夏帆:香田千佳 ・広瀬すず:浅野すず
2015年・日本・126分 2018/11/01
​追記2019・11・13​
​​是枝裕和「万引き家族」​を見ました。表題をクリックしてみてください。マンガの​「海街ダイアリィ」​はこちらから。香田千佳役だった夏帆さんが主役で出ている映画を見た。「ブルーアワーをぶっ飛ばす」ここをクリック​。
香田佳乃役の長澤まさみさんも「キングダム」​で怪演。感想はこちらをクリックしてください。

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最終更新日  2019.11.18 00:24:44
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