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テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:2008洋画
☆チャーリー・ウィルソンズ・ウォー☆(2007)
マイク・ニコルズ監督 トム・ハンクス ジュリア・ロバーツ フィリップ・シーモア・ホフマン エイミー・アダムス ストーリー 下院議員チャーリーは、酒と女が好きなお気楽政治家。しかし、その内面では、平和を愛するゆるぎない心を持ち、ソ連の攻撃に苦しむアフガニスタンを常に気にしていた。国防歳出小委員会がアフガニスタン支援に500万ドルしか用意していない事を知ると、委員会のメンバーである彼は、予算を倍にするよう指示する。そこに、テキサスで6番目の富豪で、反共産主義者のジョアンが目をつけ、アフガニスタンを救うよう彼に訴える。 予告編でお気楽な下院議員って感じでコメディなんだと思っていたんだけど、なんのなんの、結構含みのある映画ではないか? 事実に基づいているということで実際に一人の下院議員と富豪のガチガチ反共産主義のジョアン、そして窓際に追いやられていたCIAのガストが、ソ連崩壊のきっかけになったアフガニスタンのソ連侵略を阻止するべく画策したということなんだよね。 政治の世界の裏というのは、こんな風に動くものかという面も見せてくれる。 当時1980年代、米ソの冷戦時代。 アフガニスタンは代理戦争の場にもなっていたんだなあ。 アメリカは表に顔を出さずに、アフガニスタンの民にゲリラ戦の兵士としての訓練をもしていたわけだ。 もちろん、それがあの9・11テロになるとは、その時はわからなかっただろうけどねえ。 皮肉なものだ。 でも、ホフマンもパンフレットの中で言っていたけど、当時のアメリカにとってソ連が一番の敵だったということなんだよね。 ソ連が崩壊したことは、アメリカの勝利だったのだ。 しかし、最初は500万ドルだった予算を、1億だっけ?(忘れちゃたけど)まで出させるようにしたチャーリーの手腕はすごいと思う。 彼が表は酒とドラッグと女好きのお気楽議員という顔をしながら、実のところ裏ではすごいコネを持っている。 何でかよくわからなかったんだけど、でも持ちつ持たれつみたいな議員同士の貸し借りみたいなもんがあるのかなあって思ってみた。 アメリカにとってはチャーリーの仕事は賞賛に値しただろう、ただ最後の最後にやっぱりくいが残ったのだろう。 確かに、ソ連さえたたいちゃえばもうアフガニスタンは関係なかったんだなあ。 チャーリーが警告していた アフガニスタンに残されたのは、14歳以下の子供だけなのだ。 その子供たちの命はとりあえず救ったかもしれない、しかし彼らはその後も生活しなくてはならないのだ。 「後は知らない」と放り出したアメリカの責任は、やっぱりあるのかな~。 彼らに学校を再建してあげればよかったね・・・・たった100万ドルだよ。 それがその後のこの国を左右したのにね。 さて、お気楽議員のトム・ハンクス。 久しぶりに見たなあ~。 いい味出しているよね^^) ひょうひょうとして~。 彼の秘書役にエイミー・アダムス。 あの『魔法にかけられて』とは全く違うまじめで地味な秘書役だね。 でも、階段でうたた寝しちゃうシーンは可愛かった^^) そしてホフマン。 彼が出てくるとひきつけられちゃう。 『カポーティ』での役作りにも驚いたけど、今回のちょっと皮肉屋だけど熱心に取り組むCIAの役もまたさすがと思わせてくれた。しかし、そろそろちょっとお腹の出っ張りが気になるかも(笑) ジュリア・ロバーツ。 私今回は、結構よかったなあ~。 信じるものを疑わず、女王のように振舞うこのジョアンという女性。 金があると何でもできるんだねえ~~。 そんなタカビーだけど、頭も良く世渡りもうまそうなこの女性を、嫌味じゃなくときに可愛く演じていたと思う。 チャーリーとベッドを共にした後、彼女が化粧を整えるシーンがあるんだけど、台詞の字幕も見たいし彼女のしぐさも見たいしと忙しかった^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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