風を感じて（着物の不思議）

この着物着られるの？

2人の母が亡くなり、こんなにも沢山の着物があるのか
と言うくらい出て来た。
着物を着るつもりはなかったので
どんどん洗い張りに出して一枚の反物に戻した。

反物に戻した着物をお洋服に仕立て直し
着物はスカート、ジャケット、シャツ、ブラウスなどにし、
帯はバックに。

自分の着物もあるし、それにしても沢山ありすぎて
着物でも着てみる？
と、そう思い、着付け教室に通い始めた。
お稽古に着物と帯を持っていったが
体型に合わない長襦袢、着物はとても着にくい。

マイサイズの着物が欲しくて
呉服店に出入りするようになると
着物診断の先生が来られるので、古い着物を持って来て下さい。
と言われ、洗い張り、染め直し、仕立て直しで20万円。
上がって来たのは訪問着。

でもこれいつ着る？

着物の知識が着くまで、箪笥の着物は置いておくのがベスト
だと、今は思う。

昭和の着物はしみがあったり、
反物によって裄や、丈が足りない場合もある。
ある程度の知識が無いと、呉服店の言われるままにお金を使う事となってしまう。
とりあえず保管しておく

その着物が必要になったら、直す事を考えたら良い。

絹の着物のリメイクをしていると
生地の良し悪しはとても良くわかる。
確かに昔の着物は生地が良い。
でも柄があまりにも古い時代の物は、現代着られるのか？

虫食いのウール
衿の汚れやシミの程度により、廃棄した物も随分ある。
現代は、知識を得ようと思ったらYouTubeなどで勉強出来る。

着物に対する知識を少し得てから
箪笥の中の物は考えれば良いかも。
また知識の無いうちに呉服店に行くと
あれもこれも。こんな物まで。色々と揃える羽目になるのだ。
良心的な、着物に詳しい呉服店なら良いが。
なかなか巡り会えないものだ。