『ブエノスアイレスの夜』(2001年/スペイン・アルゼンチン 原題:Vidas Privadas)を見た。
主演は、私のお気に入り、
ガエル・ガルシア・ベルナルと『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥー・ハー』で有名なセシリア・ロス。
まあ、はっきり言うと、←のDVDジャケットを見て、ガエルくん目当てに借りてしまったんだけど、借りる時はちょっぴり躊躇。
だって、タイトルが『ブエノスアイレスの夜』で、“18禁”だと、なんだかとってもいかがわしい作品に見えません?
![vidas2](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/89/img16dfaba21yi7eo.jpeg)
ただし、作品を見終わった後の印象では、→の写真(米国で販売されているDVDのジャケット)の方がずっとこの作品をよく表現していると思う。
ちなみに、原題を直訳すると、
Private Lives、複数形なのがポイントかな。。。
この作品の脚本は、ギリシア悲劇の『オイディプス王』をベースに作られているとのこと。確かに、
(ここからネタばれなので反転)“父殺し”・・・と言ってもこの作品内では実父ではなく養父なんだけど・・・と“母との交わり”という事件が起こるので、そう言われてみればそうなんだけど、私は全然ピンときませんでした。
映画としては、主演の二人の演技は素晴らしいし、音楽もちょっとレトロな感じで作品の雰囲気に合っているし、まあまあ完成度は高いのかなぁ・・・という気がする。
ただ、如何せん、この作品の主軸をなす
カルメン(セシリア・ロス)のトラウマについてよく理解できず、感情移入もできなかったので、この作品が本当に伝えたかったことを、私は受け止めることができなかったのではないかと思う。アルゼンチンの軍事クーデターって、どんなものだったんだろう?
とはいえ、この作品のガエルくんは、とっても素敵。
彼の演じる
グスタボはモデルという設定で、
作品内でジーンズかなにかの広告に出てるんだけど、それがめちゃめちゃカッコイイ!
評価は、
★★☆ (満点は5つ)
ガエルのファンなら、見て損はないと思うけど、そうでない人には、好き嫌いが分かれそう。