日本シリーズ“第6戦”に行く予定だった本日(→雨だから明日だったか)。
当然ながら予定を変更、前から行きたいと思っていた
『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』@六本木ヒルズ森タワーに行ってきた。
入場券を買うところから人が並んでいて、その人気ぶりにちょっとビックリ。
まぁ、週末の東京はどこに行っても人が多いんだけど・・・
![davinci1](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/09/img46927c784fc2v3.jpeg)
このダ・ヴィンチ展の最大の目玉は、日本初公開、ダ・ヴィンチ晩年の研究ノート=
『レスター手稿(The Codex Leicester)』。
『レスター手稿』は、18枚(72ページ)あり、
“鏡面文字”で書かれている。
なぜわざわざそんな風に書いたのか、についての説明はなかった(と思う。混んでたから見落としたのかも・・・)。謎のままなのかな?もし、知ってる人がいたら、教えてください!
書いてある内容は、
・月の満ち欠けや天体の運動などの天文学
・渦や波紋などの水の性質とその利用に関する水力学 → 量はこれが一番多い。
・地殻変動や地球の構造についての地球物理学
などの考察。
実際に、いくつか(波紋、水の流れが障害物によりどう変わるか、サイフォンの原理など)の考察については、実験装置が置かれていて、私たち訪問者に、ダ・ヴィンチの考えていたことがどんなことだったのかの理解を助けてくれていた。
自然現象の、ほんのささいなことにでも興味と関心をもって、「それはなぜ起こるのか?」と突き詰めていったダ・ヴィンチの好奇心と探究心に脱帽。
科学・医学者としても超一流なのはもちろん、『最後の晩餐』『モナリザ』などの名画も描き、チェーザレ・ボルジアのもとでは土木建築技師として活躍。
まさに、
“人類を代表する天才”。
現代でいうと、彼のような“人類を代表する天才”って誰なんだろう?
塩野七生に言わせれば、古代のそれは、
カエサルかな?
『レスター手稿』の実物は、劣化を防ぐため、暗い部屋に展示されていたんだけれど、500年前のものとは思えないほど、状態がよくてビックリした。
紙もだけど、インクは何を使っていたんだろう?
あと、思ってたよりも紙が小さくて、そこに、すごく小さな字でびっちり書いてあって、「当時“紙”は貴重・高級品だったんだなぁ」ということが感じられた。
“紙”にはそれぞれ“透かし”があると説明されていたんだけど、暗い部屋内でのごくわずかな光のみしか当てられていない状態では、それを確認することはできず、残念だった。
この『レスター手稿』、英国の貴族レスター卿(→ここから名付けられたと推測)から、アメリカの石油王、そして
現所有者=マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ夫妻と、所有者が変わっている。
なんとまあ、時代の大富豪を反映していることか!
1994年にビル・ゲイツ夫妻の所有になったというけれど、イッタイゼンタイおいくらくらいしたのかしら・・・
最後に大きな疑問(↑)は残ったものの(苦笑)、なかなか楽しめた。
行って正解。