トルコ旅行中、トルコ人ガイドから聞いた話を中心に、トルコという国に関してのミニ知識をメモしておく(ただし、裏は取っていないので正確かどうかは・・・?)。
・トルコの人口は日本の半分くらい。5年に一度、日本で言うところの国勢調査のような人口調査をするが、この結果は、実際の数より、大都市では少なく、地方では多く出るという。というのも、人口の多さにより補助金が決まるので、働きに都会へ出てきている人が自分のふるさとに多く補助金がもらえるよう、わざわざ調査時にふるさとに帰るからだという。
![seeandgreen](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/18/imgb55557e0jf1r23.jpeg)
・トルコの国土は日本の2倍くらい。バスの車窓から見る風景から、その緑の美しさ、国土の豊かさに驚いた。→は、
旅行2日目、イスタンブールからトロイに向かう車窓からの写真。手前がトロイのあるアジア側、海は
マルマラ海(トルコの内海)、向こう側がヨーロッパ側。
・国土も豊かで、人口も消費欲旺盛な若年層が多いので、もっと発展しても良さそうな国だけれど、それが進まない一つの大きな理由は、トルコが
軍事大国であることだとか。トルコはNATO(北大西洋条約機構)加盟国で、
米国に次ぐ第2の兵力を持つそうだ。
![nazar](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/34/imgb5e1b5e9jf55jk.jpeg)
・トルコのお守りで有名なのが、『
ナザール・ボンジュウ』(→)。これは“邪悪な目・視線”をこの青い目玉に集中させる、というお守り。身に付ける小物(赤ちゃんの産着などにも)に付いているし、家の門・玄関などにも(高級ホテルにでさえも!)よく見られた。
・旅行記本文にも何度か書いたけれど、トルコ人のルーツは中央アジアの遊牧民、突厥。今でもオリジナルの純血(東洋的な顔立ちだそうだ)も残っているらしいけれど、現在のトルコ人の大多数は、ギリシア人、クルド人、アラブ人、ペルシャ人などとの混血であるため、
人種差別はない国だという。
また、トルコ人はアラブ人と一緒に見られるのを嫌うという。そもそも言葉もまったく違い(
トルコ語は、ウラル=アルタイ語族に属し、実は日本語や韓国語と語順が同じ!に対し、アラブ語はセム語族、エジプト語はハム語族に属する)、宗教に対する考え方(↓)も違う。トルコにも一部のイスラム原理主義者はいるのだけれど、その人たちは自国トルコではなく他国(アラブ諸国)の支援を得ているのだとか。
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これも本文に少し書いたけれど、トルコは国民の99%がイスラム教徒であるにもかかわらず、政教分離の国。イスラムの僧侶が公務員であるほか、公務員はスカーフをしてはならないし、1日5回のお祈りも業務に差し障りのある時間帯はしてはならない。
なお、1%ほどのイスラム教徒でないキリスト教徒やユダヤ教徒は、昔からの商人などが多く、富裕層であるという(オスマン=トルコは、異教徒に対し、信仰の自由を与えており、その代わりイスラム教徒より税金を高くとったため、経済的な問題がない人たちは改宗の必要がまったくなかった、という事情が背景にある)。
私は中学・高校の頃、一番好きだった教科が世界史で、人並み以上にはトルコの歴史を知っているような気がしていたけれど、実際に行ってみると、やっぱり日本の世界史の教育は、ヨーロッパからの歴史観に偏っているなぁ、と改めて感じた。
ローマ帝国滅亡後、停滞していた西ローマの中世のことを学ぶより、繁栄していたビザンツやイスラム世界についてもっと学ぶようにすればいいのに。。。
これから、その手の本をちょっと読んで見ようかな~。