![mahoro](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/44/0000084344/22/img52f7b84bzikczj.jpeg)
三浦しをん著
『まほろ駅前多田便利軒』を読んだ。
先日第137回の受賞作品の発表があったが、こちらは第135回(2006年上半期)直木賞作品で、
『風に舞いあがるビニールシート』と同時受賞したもの。
東京のハズレの“まほろ市”で便利屋を営む
多田と、ひょんなことから再会した高校時代の同級生
行天が、訳アリの依頼に応えていく物語。
読んでみての率直な感想は、漫画の原作か、はたまた漫画のノベライズか・・・というところ。面白くなくはないけれど、どこかで見聞きしたことがあるような感じで、ちょっと新鮮味に欠けた。
とはいえ、時に非常に厄介で放棄したくなることもあれど、“人と関わること”は生きる喜び、幸福の原点なのだというメッセージをダイレクトすぎるほどに受け取って、読後はとても爽やか。
見た目は良いが、かなり変わっていてとっつきにくい。でも実は人の気持ちや痛みがわかる
行天という中年一歩手前の男性キャラクターは、著者や読者である私たち30代前半の女性にとっては、ある意味理想の男性像かも?
【今年の読書目標達成まで---あと22タイトル】