【5日目: パルミラ → クラック・デ・シュバリエ → ダマスカス】

パルミラ観光後、昼食をとったレストランの敷地に、ベドウィンの冬の住居であるテントが設営されていたので、中に入ってみると、
ベドウィンの民族衣装が!
嬉しがって(いつものように)、着てみてよいか聞くとオッケーとのことだったので、着用後に写真撮影

。
写真右がワタクシなのですが、インドのサリー、中国のチャイナドレスなどオリエンタルかつエキゾチックな衣装が妙に似合い(顔ぼかしてるから→ではわからないだろうけど)、「あんた生まれる国を間違ったんちゃう?」と何度か言われたことがあります(苦)。
腹ごしらえをしてから、バスに乗りクラック・デ・シュバリエへ移動。
クラック・デ・シュバリエ(フランス語で“騎士の砦”という意味)は、かつては聖ヨハネ騎士団の本拠地となり、イスラムの英雄サラディンでさえも攻略できなかった、
十字軍時代の城砦。
後にアラビアのロレンス(トーマス・エドワード・ロレンス)は、「世界で最も美しい城」と呼んだという、シリア観光で外せないスポット。

まずは、その
美しい全景を観光&写真撮影し(↑)、その後入場。
入り口には、アラビア語で、「この城をイスラム人が落とした」という意味の言葉が書かれている。サラディンの包囲には耐えたけれど、その後1271年に落城し、その時の記念だという。
入口の近くはまだ城の外で、今でも水を湛えているお堀や広い馬屋などを見ることができる。“騎士の砦”というだけあって、馬はたくさんいたらしい。
城内に入ると、ダイニングだった部屋と、その奥に大きな
貯蔵庫がある。多い時には4000人以上の騎士が住んでおり、篭城戦に耐えるため5年分の食糧を蓄えていたらしい。
中庭があり、そこに面して会議室(↓左)として使われていた部屋が並んでいた。その隣には、トイレも!(↓右)

トイレと言えば。
シリアは観光地のトイレがめちゃめちゃ汚いっ!
ヨルダンは無料でもわりと清潔だったけど、シリアはすべて有料トイレだというのに、なぜにこんなに汚いのか

話を戻して、クラック・デ・シュバリエ。
2階の寝室群を通り過ぎ、副指揮官の見張り台に上ると、
レバノン山脈が見えた(←)。城砦として使われていた当時、レバノンの山にあった城との交信は、目視で行われていたらしい。
以上で観光は終了。
一路、シリアの首都ダマスカスへバスで移動し、ホテルにチェックインしたのは20時過ぎ。
パルミラからクラック・デ・シュバリエまで2時間強、そこからダマスカスまで3時間弱、今日も長い長い一日でした。