『サンセット大通り』(1950年/米国 原題:Sunset Blvd)を見た。
舞台はハリウッド。売れない脚本家の
ギリス(ウィリアム・ホールデン)は、借金の取立てから逃れる途中、寂れた大邸宅に逃げ込む。そこにはサイレント映画時代の大女優
ノーマ(グロリア・スワンソン)が執事の
マックス(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)とともに暮らしており、
ギリスは住み込みで、銀幕への復帰を望む
ノーマが作った脚本の修正をすることになる。
ノーマがパラマウントに完成した脚本を送ると同社から電話があり、脚本が採用されたと喜んだ彼女は、かつて自分を撮ってくれた有名監督
セシル・B・デミル(本人)に会いにスタジオに出向く。電話の用件は、彼女の所有する高級車を映画に使いたいので貸してほしいということだったが、
デミルや
マックスはそのことを告げず、スタジオで多くのスタッフに囲まれた
ノーマは自分がまだ大スターであると確信する。
他方、ノーマに好意を寄せられさまざまな贈り物をされる
ギリスだが、パラマウントの脚本の閲読係
ベティ(ナンシー・オルソン)と共同で脚本を執筆するうちに、彼女のことが好きになり・・・
以下、感想を箇条書きに。
・とにかく
リアル!!!リアルすぎて怖いよー
・
ノーマの映画への執着が強烈。落ちぶれたスターというのは、過去の栄光が忘れられないものなのか。過去にすがって生きる様は、なんとも痛々しい。ラストも笑うに笑えず、
ノーマがとてもとても哀れだった。
・執事
マックスの過去は、
ノーマのデビュー作を撮った監督という設定だったのだけれど、
マックスを演じたエリッヒ・フォン・シュトロハイムは本当に映画監督で、しかも
ノーマを演じたグロリア・スワンソン主演の映画を撮ったこともあったんだとか。リアリティはこういうキャスティングからも生まれている?
・
ギリスの最期は、冷たいようだけど自業自得としか思えず。
ノーマの好意に甘えるだけ甘えていたお前が悪い
評価は、
★★★☆ (3.5 / 満点は5つ)