QUEEN「オペラ座の夜(A Night at the Opera)」
今回のお題はQUEEN「オペラ座の夜(A Night at the Opera)」。クイーンの4枚目のアルバムで1975年11月21日リリース(イギリス)。2005年11月21日には最新リマスターを施された発売30周年を記念バージョンがリリースされている。全英1位を初めて獲得し、全米でも4位とアメリカでブレイクを果たした。本作収録の「ボヘミアン・ラプソディ」のPVは本格的なプロモーションビデオの1号と言われている。<曲目>1. Death on Two Legs(Didicated to…)2. Lazing on a Sunday Afternoon~うつろな日曜日~3. I'm in Love with my Car(Vo:ロジャー・テイラー)4.You're My Best Friend5. '39(Vo:ブライアン・メイ)6.Sweet Lady7. Seaside Rendezvous8.The Prophet's Song~予言者の歌~9. Love of my Life10.Good Company(Vo:ブライアン・メイ)11.Bohemian Rhapsody12.God Save the Queen*Voは特記事項がないものはフレディ・マーキュリーが担当*対応サブスク:Apple・Spotify#1はフレディが演奏するピアノがフェード・インし、ブライアン・メイによるドラゴンの咆哮を彷彿させるギターのフレーズから始まるハードロック調の楽曲。ベーシストのジョン・ディーコンは、通常のエレクトリックベースの他にコントラバスを演奏している。コーラスワークがこの段階で素晴らしい#2はジャズ調のピアノによるイントロでスタートする曲で本作では一番短い曲#3はロジャー・テイラーが作曲し、リードボーカルも担当している。ドラムの他、エレキギターも担当。歌詞は、バンドのローディーを務めていたジョナサン・ハリスがトライアンフ・TR(車)を「運命の人」としていたことに影響を受けている。したがって、この曲はジョナサン・ハリスに向けた楽曲であり、ライナーノーツにも「Dedicated to Johnathan Harris, boy racer to the end(生涯ボーイレーサーであるジョナサン・ハリスに捧ぐ)」と記されている。#5はフォーク調の曲で歌詞は宇宙旅行に出かけた男を主人公としていて、彼にとっては1年しか過ぎていないのに、地球時間では100年経っていた。地球に戻ると、子供や孫がいたが、最愛の妻は逝去していたという、相対性理論を彷彿させる内容になっている。間奏部分は宇宙の広がりを感じる#6ブライアン・メイ作曲。ギターワークがいい。#7はフレディ作曲でジャズっぽい。踊りたくなるメロディがある。間奏部ではフレディとロジャーが、カズーの要領で口元に薄紙を当てて声を発し管楽器の音を模している。アンサンブルはフレディが主にクラリネットなどの木管楽器、ロジャーが金管楽器という配分になっている。特にメイン・ソロを取っているトランペット・パートはロジャーらしいハイトーンを披露している。また、タップダンス音はフレディとロジャーがミキシング卓をティンブル(指貫)で叩いたものを録音#8は哀愁漂う歌で途中からアカペラになってる#10はブライアン・メイ作曲。ボーカルも含めドラム以外の全てのパートをメイが演奏している。ディキシーランド・ジャズ風の金管、木管楽器、トゥーナフォン(手回し式自動演奏オルガン)、アコーディオンなどに聴こえる音はすべてブライアンのギターによるシミュレーションである。アルバムのクレジットでは「Guitar Jazz Band - Brian May」となっている。 また「Genuine Aloha Ukelele(Made in Japan) - Brian May」と同クレジットにあるようにウクレレは日本製を使用している。ギター一本で色んな音を出せる所は脱帽。#11はクィーンの代表曲の一つ。制作段階では16分もの長尺だった。中盤のコーラスワークが素晴らしい。#12はイギリス国歌のロックアレンジ。全体的にタイトル通りオペラ風の歌が多い。【中古】 オペラ座の夜 /クイーン 【中古】afb