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早いもので、もう一週間以上経ってしまいましたが、一応最後まで感想を。
ニーナ、ゴメス、サヴェリエフ、ラデツキーと、皆本当に素晴らしかったのですが、アリを踊ったコルネホを忘れてはいけませんね。当初コレーラが踊るはずだったのがカレーニョに変更になり、それがまた更にコルネホに変更になった訳ですが、正直私は、コルネホに変更になったことが却って嬉しかったです。カレーニョのアリは、もう何度も観ているのでね~(全幕では観たことないですが)。コルネホは、3年前のABT来日時、「ばらの精」で観ていて、その時の印象がとっても良かったので、今回彼にアリ役が変更になったことは私にとっては嬉しい出来事でした。そして実際彼のアリは本当に素晴らしかったと思う。とにかくとんでもないスピードでの回転、6年前びわ湖で観た、コレーラのアリにも全然負けてない!と思いましたよ。けど、この場面では、先日書きましたように私は、ニーナのメドーラに感極まって泣けてきてしまっていたので、コルネホに関しては、凄いな~、と思いながらも実はあんまりよく覚えていない・・本当に涙、涙だったものですから。コルネホのせいでは全然ない、どころか本当に彼は素晴らしかったと思うし、会場中割れんばかりの大拍手でしたけど、私はもうそれどころではなくって・・本当に、何度も言うようですけど「海賊」観に行ってこんなに涙で一杯になろうとは、夢にも思いませんでしたわ。 ギュリナーラを踊ったコープランド、彼女は溌溂とした、元気一杯の踊りを見せてくれました。優雅、という言葉とは対極にあるような踊り方でしたが、こういうのはこういうので私は嫌いではありません。サヴェリエフとの「奴隷のパ・ド・ドゥ」は本当に素晴らしかったです。大いに楽しませて頂けました。 セイード・パシャ役のヴィクター・バービー氏、面白いお芝居は会場を沸かせていましたね。 あと、第一幕で、水色のチュチュ姿の三人のバレリーナ達が踊る場面がありましたが、これが「オダリスク」なんですかね?三人の内、一人上手だな~、綺麗だな~、と思う方がいらっしゃったのですが、名前がわかりません・・一番細くて小柄な方だったように思います。この「オダリスク」?もとても素敵でした。 「華やぎの園」、コール・ドは正直あまり綺麗とは思えなかったけど、ニーナは美しかった~。 最後、船が難破してメドーラとコンラッド以外は死んでしまう(ですよね?)というのは、なんか可哀相・・ とまぁ、今回のABT「海賊」は、観に行けて本当に良かった~、と心から思えた、とっても素晴らしい公演でした。ニーナが素晴らしいだろう、っていうのは予想はしていましたけれど、何と言うか、「素晴らしい」なんて言葉を超えたところに、彼女の魅力はあるんだ、って思いました。ゴメスのコンラッドはほんっとうに素晴らしくって、力強く男らしくありながらノーブルでエレガントで(って殆ど同じ意味ですが)、本当に素敵でした~。サヴェリエフ、ラデツキー、コルネホと、本当に最高のキャストで観ることが出来た今回の「海賊」は、間違いなく大切な宝物として、私の心の中にこれからも残っていくことでしょう。 最初と最後、舞台転換の際にヒヤヒヤさせられたのも、今となっては貴重な思い出の一つです。舞台上ではさぞかし大変だったことでしょうね~。 ニーナ、そしてABTの皆さん、本当に有難うございました! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年08月04日 14時15分03秒
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