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フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

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2008年11月29日
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遅くなってしまいましたが、26日はボリショイバレエ「白鳥の湖」、名古屋公演を観て来ました。キャストは予定通り、ザハロワ&ウヴァーロフにベロゴロフツェフでした。とにかく、ザハロワが来てくれて嬉しい!となる筈だったのですが・・・う~ん、残念としか言い様がないのですが、あまり入り込めませんでした。浸れなかった、というか・・それは、ザハロワやダンサーのせいでは全くなくて、ただただ単に、お席のせいでした(泣)。3階席だったので、一応覚悟?はしていたつもりだったのですが、予想以上に高さがあって・・舞台から遠いのもありましたが、私はあの「高さ」の方がどうしてもしっくりこなくって、違和感ありまくり。結局最後まであの高さに慣れることが出来なくって、せっかくの舞台に「浸る」ことが出来ないまま終ってしまった、という感じでした。普段から3階席や4階席に慣れてらっしゃる方からすればどうということもないのだろう、と思いますが、私は普段殆ど1階席でしかバレエって観ないので、うわ~、高い~、って印象が最後まで頭から離れてくれなくって。これでS席なんて嘘でしょ~、って感じでした。唯まぁ、いつもとは違った視点で舞台を観ることが出来、こういう見え方はこういう見え方で、それなりの良さというものもあるのかも知れない、とは思いました。美術館で絵画を見ていたら、絵画が動き出して、絵の中の世界に引き込まれていく、といった趣でしょうか。ほんと、舞台そのものが絵画のようでした。重厚な歴史絵巻、といった趣でしたね。

グリゴローヴィチ版の「白鳥」は映像も含めて全くの初見でしたが、なかなか興味深い演出ですね。この版ではロットバルトがただ単なる梟の化身ではなく、王子の運命を操る黒い糸、みたいな印象を受けました。というか不吉な運命そのもの、といった趣でしょうか。ちゃんとプログラムを読んでいないので、本当はどういった設定なのかは分かりませんが・・
ロシア系の「白鳥」では珍しく、ハッピーエンドではない、というところは良かったです。最後、オデットはロットバルトにより王子から引き離されてしまい、王子はたった一人立ち尽くして幕。ロットバルト(=不吉な運命)の勝利、といった感じなのですが、あの後王子はどうやって生きていくのでしょうか?それともオデットとの出会いそのものが王子の見た夢、という設定だったのでしょうか?普通の版のように、狩りに行くという訳でもなかったですしね(え、違いますか?)。オデット&オディールの登場の仕方も普通と違う。けど私は、オデットの登場の仕方は普通のよく観る、オーソドックスなものの方が良いです。あの、王子が弓を構えて、あの音楽が流れて、いやが上にも期待が高まったところでオデット登場、となるあのシーンがすごく好きなので、今回の登場の仕方にはちょっと面食らいました。オディールもまぁ、普通のよく観る登場の仕方の方が好きかな。
とにかく、全体的にはこの版の主役はオデット&オディールではなく、王子とロットバルト、という印象を強く受けました。そういう意味では、ヌレエフ版ともちょっと似てるかな?オデットはあくまで、王子が見た幻想、あるいは夢、でしかしその「夢」は儚く、王子は自らの運命をどうすることも出来ない。最後は何ともいえない閉塞感のようなものに襲われてしまいました。オデットを奪われ、ただ一人、「誓い」のポーズをして(でしたっけ?)立ち尽くすジークフリート・・勝者はロットバルトであり、ロットバルトが不吉な運命だとしたらこの先ジークフリートは・・なんて、いろんなことを想像させて貰える演出ですよね。とにかく、セルゲイエフ版のように、悪の前に善は勝つ、なんて恐ろしい程に単純な、勧善懲悪の「おとぎ話」ではない、ということだけはよく分かりました。というか私はそんな風に解釈しました。こういう複雑な「白鳥」、私は大好きです(笑)。ので、つくづく、もっと近くで観たかった~!って思います・・あ、それとオケはやはり素晴らしかったです!あの音楽を聴けただけでもわざわざ名古屋まで行った甲斐はある、と思いました。必聴?ですよ!ザハロワやウヴァーロフに関しては、また次回に。





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最終更新日  2008年11月29日 17時06分48秒
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