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フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

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2014年01月06日
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新年明けましておめでとうございます。
2014年ですね。遂にこの年が来ました、運命の2014年。雌雄を決する2014年。
あと一か月。ソチの地では、果たしてどのようなドラマが見られるのでしょうか。どのような結末が待っているのでしょうか。世界一の夢の舞台で、選手の皆さんはどのような夢を、私たちに見せてくれるのでしょうか。とにかく楽しみでなりません。どうか何事も無く、五輪が開催され平穏に幕を下ろす事が出来ますように。「平和の祭典」がその価値を貶める事がありませんように。それだけを祈っています。

さて韓国選手権でのヨナ選手の演技を拝見しました。ゴールデンスピンから一か月、どれくらい調子を上げて来ておられるのか楽しみだったのですが、うん、良かったですね。
「Send in the Clowns」は初見の段階でもの凄く気に入って、ヨナ選手の集大成を飾るに相応しい素敵なプログラムだと思いましたけど、「アディオス・ノニーノ」の方は、ゴールデン・スピンの演技では正直ちょっと良く分からない・・という印象でした。今回まだまだ完成形ではない事は承知していますけれど、それでもヨナ選手の「アディオス・ノニーノ」というものの輪郭は、大分はっきりしてきたように思います。あくまで個人的な印象ですが、私は「ヨナ選手らしい」アディオス・ノニーノだなぁ、と思いました。「清潔感のあるタンゴ」という表現がぴったりのように思えます。ヨナ選手の演技の本質って、「クール」とか「ドライ」という言葉で表されるのが一番相応しい表現であるように私は思うんですけど、アディオス・ノニーノでも彼女のそうした持ち味が生かされていて、結果非常に「清潔感」を感じさせるタンゴ、だったかな、という印象。べったりした情念とか、絡み付くような、身悶えする程の情熱とか、そういう世間一般が「タンゴ」というものに求める表現とはちょっと違うようにも思えますけど、私にはヨナ選手らしい、彼女の持ち味が発揮されたタンゴ、という事で、これはこれで素敵だな、と素直に思えるんです。勿論まだ発展途上にあるという事は分かっていますけど。

ヨナ選手というと「007」が今でも強烈な印象として残っていて、ヨナ=「色っぽい」「色気がある」みたいに思われてるような印象もありますけど、キムヨナの本質は色気にあるのではありません、むしろ逆です。私は先程クール、ドライと言いましたけど、もっと端的に言いますと「冷たさ」にあるのではないか、と思っています。「硬質」と言うのが一番相応しいでしょうか。それは例えば、鈴木明子選手の演技を見て、何とも言えない幸福感に包まれる、あの感覚を思い起こせばヨナ選手の個性はよりはっきりするように思います。鈴木選手の演技の根底にある包み込むような「暖かさ」、「包容力」といったものを、ヨナ選手の演技を見て私は感じたことがありません。そして例えば、佳菜子選手の演技を見た時に感じる「情熱」、「血が滾る」といった感覚、こういったものもヨナ選手の演技からは伝わっては来ない。「表現力豊か」と言われ、「表現力」の代名詞みたいな存在になっているキムヨナだけど、彼女の表現の質って、他の誰とも違う、彼女独特のものなんですよね。彼女ならではの「冷たさ」がベースにあって、そこに色が乗せられていく。その色彩は非常に豊かで、「007」なら「007」、「レ・ミゼラブル」なら「レ・ミゼラブル」と、彼女ならではの世界となって見るものを魅了するのだけど、ベースはあくまで「冷たさ」だから、それが結果的には他の誰とも違うキムヨナならではの「表現」となって、「世界」となって現れるのだろうと思う。色の乗せ方がまた抜群に上手く秀でているものだから本当に他の誰とも違う、キムヨナでなければ創り出せない世界を、否、「キムヨナ」という世界を氷上に出現させてしまえる人なんだね。
自分そのものを「世界」にまでしてしまえる人、そこにこそキムヨナの「凄さ」があるのだろう。
あ、「冷たい」などと言っていますけど、それはあくまで「演技」において、という意味であり、実際の、現実のキムヨナ本人が「冷たい」などと言っている訳ではありませんので念のため。

唯、「クール」で「ドライ」なのがヨナ選手の本質(だと私は勝手に思ってる)だから、だから「タンゴ」は正直ちょっと違うんじゃないか?と今季のプログラムが発表された時私は思ってしまったのだけど、そこは彼女一流の色使いでカバー?してくるんだろうな、と思っていたのね。
けど昨日の映像を見た限りでは、まだ「色を乗せた」段階で、自由自在に「色を使う」「色を操る」という次元には到達していないように思えました。五輪で完成形を見られるのが楽しみです。
そうですね、ヨナ選手は「優れた画家」のような人ですね。真っ白なキャンバスに、自由自在に色を乗せ、その色使いの妙に、観客は魅せられてしまう。その「画」をいかに味わうかは勿論見る人の自由だけど、私がヨナの「画」を好きなのは、やっぱり基本「さっぱり」しているからだと思う。私ってどうもつくづく「あっさり」「さっぱり」が好きみたいです(笑)。真央ちゃんしかり、パトリックしかり、小塚選手しかり。ヨナを「さっぱり」なんて言うと違う!って人多いかも知れないけど、私の好きな選手の系譜にバッチリ入ってしまう所を見ると、やっぱり彼らと同系なんだと思う。唯ヨナのヨナたる所以は、その「色使いの妙」にある。様々な色を駆使して自由自在に、作品ごとに異なる世界に染め上げてしまう。その「妙」を味わう事にこそ、キムヨナの演技を見る醍醐味があるのだと思う。
既に完成の域にある「Send in the Clowns」ではしっとりと、情感豊かに「舞う」ヨナ選手が見られるし、「アディオス・ノニーノ」では清潔感ある、さっぱりしたタンゴを踊る彼女が見られるのは嬉しい。けど後者ではまだ「踊る」段階には達していないので、五輪では是非、「踊る」彼女が見たいですね。

余談ですけど、「アディオス・ノニーノ」は衣装が本当に素敵ですね。キムヨナ史上最高の衣装じゃないか?とまで思ってしまう位、私は好きです。物議を醸したSPの衣装を変えてくるのかと思ったけど、逆でしたね。ちょっとびっくり。





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最終更新日  2014年01月06日 18時14分17秒
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