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フィギュアスケート時々バレエ~浅田真央とパトリック・チャン応援記

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2016年02月28日
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美しいな~・・・宮原選手の「ため息」を見てはそう思う。「美しさ」でこれだけ魅せられる選手が他にどれだけおられるだろう?ある意味、真央ちゃんに似ている、とも思う。彼女もその優美極まる演技で私を虜にしたのだが、彼女に次ぐ存在として、宮原選手が俄然大きな存在になり始めた。細部にまで行き届いた表現の緻密さ。見れば見る程魅せられるし、感心する。美しいリストの調べが、彼女の指先から、腕から、全身から、零れ出してはリンクを埋めて行くのが見えるようだ。あれだけの難しい技術をこなしながら、これだけの表現をも出来てしまえる宮原選手。しかも驚嘆すべきは彼女がまだ17歳の若さだという事。いやこれはもう、恐れ入るとしか言い様がないです。真央ちゃんの17歳の時も、それはそれは、筆舌に尽くし難い程高雅で美しかったけれど、あの美は彼女が持って生まれた「天性」に依る所も大きかったと思う。彼女は生まれついての「白鳥」で、特別な努力をせずとも「美しさ」という面においては最初から大きなアドバンテージを持っていた。「華」とか「オーラ」とか、人々をついつい惹き付けてしまうもの、磁力のようなものは、これは真央ちゃんや羽生選手のような、ごく限られた人に贈られる神様からのプレゼントなのだろう、と思う(真央ちゃんや羽生選手が努力していないと言ってるのではありません)。宮原選手は残念ながら、というか別に残念でも何でもなくごく普通の事なのだけれど、そういったものを神様から授けられて生まれて来た人ではないと思う(勿論人によってはそうじゃない、彼女には天性の華がある、と感じる方もいらっしゃると思いますが)。けど人間って、何が幸いするか分かりませんね。宮原選手は恐らく、自分には天性の美や華がある訳じゃないから、その分努力して、それらを身に付けよう、身に付けたい!という気持ちがかなりおありだったんじゃないか?と想像します。そう、「意欲」が。これこそ最も大事なもので、その気持ちこそが向上心であり、探究心であり、全ての「始まり」「出発点」となるものだと思うんですよね。彼女の表現に対する拘り、それを私は並々ならぬものと感じるので、そんな風に想像してしまうのです。「白鳥」は最初から美しいので、別にこれ以上、特別美しくなりたいとは思わないでしょう。白鳥は白鳥のままで十分美しく、人々を惹きつける事が出来るのだから。だからその分は、別の事、それが真央ちゃんにとっては3Aを始めとする超高難度ジャンプだったと思うのですが、そういった別の面に力を注ぎこんだ、傾注した、という事だったんだろうと、思います(あくまで想像ですが)。

天性の才能に恵まれている訳じゃなかったから、その分誰よりも努力する。表現面についてのみじゃなく、技術面に関しても同じ事が言えると思います。才能に恵まれた人は、なまじ恵まれている事が仇となって、努力をそこまでしない事も少なくないのではないでしょうか?努力しなくとも出来てしまえるのですから、当然と言えば当然ですね。出来ない人間は、努力せざるを得ないから、努力の量が凄い事になって、結果として天性に恵まれた人間の上に行く事も可能になる事もある。野村克也元監督が仰る様に、「不器用は器用に勝る」事が可能となる場合もあるのだと思います。野村元監督も、自分は不器用だった、野球選手としての天性の才能に恵まれていた訳では全く無かった、であるからこそ誰よりも努力し、考え、工夫し、頭を使うようになった、もし自分が中途半端に器用な人間に生まれていたなら、今の自分はなかったであろう、というような趣旨の発言を、著書で何度もされています。私は宮原選手の事を連想してしまいますね。勿論、「不器用」と言っても、トップアスリートの世界において不器用という意味なのであり、一般人とは元々レベルが違い過ぎる話ではあるのですが。

あれだけのジャンプ構成を、ほぼ安定して成功させ続ける事の出来る宮原選手は、やはり凄いとしか言い様がありません。スピン、ステップでも毎回ほぼ確実にレベル4を揃え、更に表現にも力を入れて、一つの「作品」として提示する能力の高さ。演技を見ていると、宮原選手が演技を楽しんでいる、今ここで、この演技を出来る事が嬉しい!という「気持ち」を持って演じておられる事が伝わって来て、見ている私まで心が弾みます。彼女は「演じる」事が好きみたいですね。そういうのって、自ずと伝わる物があって、今の彼女は技術面と表現面とが、車の両輪の如く、本当に上手く噛み合っている、という印象です。上り坂にある者だけが放つ、ある種の「オーラ」のような物さえ感じる様になって来ました(これはかつてのヨナ選手にも感じた事です)。日の出の勢いの宮原選手のこれからが本当に楽しみでなりません。





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最終更新日  2016年02月29日 05時50分13秒
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