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テーマ:日々自然観察(10125)
カテゴリ:自然、見ぃ~つけた!
長野県環境保全研究所の自然ふれあい講座「戸隠森林植物園の夜を体験する」におかあとむすめで参加した。 植物園の夜を楽しもうという企画だ。植物園はクマの生息地、夜の植物園なんてなかなかいけるものではないのでこの日を楽しみにしていた。 午後6時、駐車場で戸隠で住んでいる動物たちの説明。人と自然のつながり、森への畏敬などなど…。そして岸本研究員を先頭に植物園を歩いた。 夏の午後6時はまだ明るい。鳥たちの鳴き声が聞こえる。キョロンキョロンと鳴くのはアカハラ。朝一番に鳴き出して、一番遅くまで鳴いている鳥。他に黒ツグミも鳴いている。たくさんの声が聞こえてなんだか分からない。ギャアギャアと聞こえた鳥に研究員も困っていたが、カルガモかもしれないとのこと。植物園のミドリ池にはカルガモやカイツブリも住んでいる。 しばらく歩いて立ち止まった(写真)。ここでみんなが暮れていく森を見守る。ミズバショウの熊に踏まれた後や、大きな木が倒れて上空が見える場所で説明を受けて、いよいよミズバショウの小径の休憩所に到着。ここで1時間半、声も出さずに自然を感じながら時を過ごす。 ガサガサと笹を踏む音が聞こえる。みんなに緊張が走る。研究員が「オーオー」と声をたて熊に合図する。何度かそんな場面があった。近くを舞うホタル。ゆっくりとまわりを旋回していく。ホタルの幼虫が木についていた。これも時々光って見える。 ガサガサと物音が聞こえる。見ると光も動いている。こんな森の中をなんだろう。人かな?光はドンドン近づいてきて我々のところに到着した。後で聞くとこの人はツキノワグマ研究所の人で今日の助っ人にやってきた。これまで何頭もの熊と出会い、対処してきた熊の専門家。そうでないとこんなところにひとりで来られないやろなぁ。 ガサッとムササビが飛び立つような音。そしてすこし時をおいて、突然「ガオーッ」と熊の咆吼。どうやらミズバショウの実を食べに来た熊同士がはち合わせして、威嚇しあったらしい。またまた緊張が走り、研究員を先頭に持ってきた懐中電灯の光が投げかけられた。 その後、なんどか笹やミズバショウを踏む音を聞き、時間となった。参加者は感想を思い思いに語りながら植物園入り口に向かった。私たち親子は先頭の研究員にぴったりくっついて歩いていった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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