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カテゴリ:竹細工(竹籠、竹笊等を楽しむ)
2年なら十分か 竹10本 11月に入ったので早速に竹を伐ることにした。木もそうだが、11月から1月ごろまでに竹を伐ると良いという。自然と言うのは微妙で、この時期より早いと水分を吸っていて竹細工に向かないし、遅いと糖分を多く含んで虫が食い腐りやすいという。 問題は何本伐るかだ。多ければ土蔵の中に入れておけば、いつでも使えるので構わないが、保存する前に一月ほど日陰で乾燥した後に油抜きをしなければならない。油抜きは苛性ソーダーを入れて沸かした湯で油抜きする湿式方法と、火であぶり浮きだした油を布で拭く乾式方法がある。数メートルもする長い鉄製の容器がないので、前回と同様に乾式法でやることにする。これがけっこう時間がかかる。3節程度の短い竹3本で半日仕事だった、火を焚くので熱くて大変だ。今年は薪が汚染されていて使えないから、カートリッジボンベ式のポータブルコンロを使うことにした。
今年は2年分として10本伐ることにした。3本は5mの長いままにして、残りは3節、6節に短く切って乾燥させる。この量だと油抜きは1週間は優にかかるだろう。12月初旬まで乾燥させてから油抜きして、さらに1か月ほど日陰で乾燥させて出来上がる。 割る作業 昨年、油抜きしておいた竹を割った。割り方としては木元竹末といって木は根元の方から、逆に竹は末(先)の方から割るときれいに割れる。 両刃鉈の刃を十字に入れて中太の竹を中に組み入れて叩いて割っていく。”竹を割るような”と表現するほどにはスパッと割れなかった。ヒゴや編み上がったものを染めるには、割る前の円形の状態で、竹の表面のガラス繊維を削っておくと染料が染み込みやすいのだが、専用工具はないし当面は工芸品よりも実用品(生活用品)を編むので、その工程は省略した。 【原発・放射線情報】 町の対策本部から地元の自給用の野菜の放射性物質の測定結果が毎週プリントで報告される。だが検出下限(これ以上は検出できない限度)が高いので”検出せず”が多い。例えば大豆だが、検出せずと表示されている。では検出下限はと見るとセシウム134とセシウム137の両方合わせたが96.2ベクレル/kgとなっている。言い換えれば95ベクレル/kg含まれていたとしても検出されなかったということになる。”検出せず”では安心できない。精度を高める必要がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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竹細工、奥が深いですね、編みに入る前の作業大変!
簡単に考えてました~~~私なぞにはとても出来ません! 葡萄棚にと、竹貰ってきましたが・・・油抜きしなくてもいいのかしら・・・心配になってきました~~~ この前白菜検査して来ましたが・・・・こういゆ事なのですね。・・・・う~~~ん困ったことです・・・ね (2011年11月28日 23時15分16秒)
おはようございます。
竹細工用の竹材の切り出しから油抜き乾燥、一つの作品になるのに、長い時間と多くの手間が掛かっているんですね~。 そう思うと出来上がった籠一つにも愛着が湧きますね。 口に入れる野菜や果物は勿論ですが、薪にまで汚染問題があるなんて、何をするにも気が抜けない作業ですね。 これから油抜き作業ですね。 お疲れ様です~。 (2011年11月29日 07時57分14秒)
竹は子供たちの竹刀でご縁がありますが、実際にこのように手をかけて竹細工に用いられるとか言う話はまったくもって未知の世界でした。
時間も手間もたっぷりかかるんですね。 そうやってやるからこそまた味わいもあり、いいものができるのでしょうね。 野菜の放射線、たしかにどこに基準を持っていくかで、それ以下だと検出されず、になるんですものね。 複雑な思いが生まれますね。 (2011年11月29日 20時54分55秒)
田舎のシルビアさんへ
割り、剥ぎで3年から5年といいますから材料のヒゴ作りが大変ですね。 でも実際に剥いでみると鉈の刃の力の加え加減が微妙で厚さが変わるのが面白いですね。 油抜きは籠やザルの竹細工用で棚や垣根用の竹なら油抜きはしないでも大丈夫ですよ。 我が家の畑の支柱に使っている竹も、そのまんまのものですが十分使えます。 今度はお隣の月館でも1000ベクレルを越えた米が出ました。 新福島JAでも昨日緊急に一戸ごとに1サンプルの米を検査するという通知がきて農振会として配りました。 今度は、前の検査のように曖昧な検査はしないでしょう。 (2011年11月30日 05時50分57秒)
なべちゃん88さんへ
おはようございます。 今回、新しく借りてきた『籠職人 竹網みの技』(吉村和夫 玉川大学出版部 1994年)を参考に伐り出す竹を選んだんですよ。 節ができるだけ低いものが上ものだそうで、しかも午前中の方が陽の光のせい竹の色合い(濃い緑)がよく見えて伐るのによいということでした。 竹細工のさかんな暖かな地域の真竹は太いのですが、ここいら東北の真竹は、それほど太く成長しません。 たしかにまだ未熟な稚拙な作品ばかりですが愛着がわきますね。 もう少したくさん作れるようになれば、また違うのでしょうが、まだ一つ一つ違う編みものの1作目を作っている段階ですから、どれも可愛いい作品です。 来月は油抜きですが、手の傷跡やツメの間に煤や油が染み込んで洗ってもとれないのでひどい手になるのが気がかりです。 (2011年11月30日 06時08分15秒)
もっちんママさんへ
竹刀の竹もきちっと手をかけてあるんでしょうねぇ。 裂けて大けがをしてしまいますから選ぶ竹、乾燥のさせ方、竹を割る作業も、その処理も丁寧にやっていると思います。 以前、つり竿作りの工程を見ましたが、やはり竹選びと干す時間に大分時間をかけていました。 実際にやってみて竹を使う作業は思っていた以上に大変だと思うようになりました。 竹に限りませんんが全ての職人仕事に共通することでしょうねぇ。 今回借りてきた『籠職人 竹網みの技』(吉村和夫 玉川大学出版部 1994年)の著者は大学で科学史を専攻された方で多数の著書がある方ですが、取材した竹細工職人に魅せられて書くために3年近く通って竹細工を学びながら書いたというだけあって知りたいことを読みやすく書いていました。 とても参考になりました。今度は、この本の中に紹介されていた蛇の目編みに挑戦したいです。 今回の米の汚染は出るべくしてでた結果だと思っています。 現実に作物を作っている人間の目からすると県や国のやることがデタラメ過ぎに見えてました。出ないのが不思議くらいでしたから。 先日、福島の有機農業の集まりに出かけました。その中での記念講演にも現場を知らない安全性の一方的な話にはガッカリさせられました。 有機農業という安全、安心なものを生産する立場がないがしろにされているようで現場、地域の実情を知らない研究者の絵空事にはあきれてしまいました。 (2011年11月30日 06時37分02秒)
前工程が大変な作業なんだね!
油抜きするなんて初めて知ったわ! でも 編みあがった物を色々想像したら 其れも楽しいんでしょね! 頑張って~~~ (2011年11月30日 22時24分35秒)
usagi0519さんへ
この工程の各段階で、例えば伐り出した竹を販売していたり、油抜きをしたもの、ヒゴにしたものを扱っている業者もあります。 ただ、作業工程を通じて竹の材質も判る感じがしますし、手間賃がかかる分どうしても割高ですから自分で材料作りをすることになります。 日常的に使うザルや籠は青竹のままの状態で編んでいる地方もあるようですが持ちが違うようですね。 油抜きして乾燥させると綺麗な黄緑色になって魅力的です。 こうして綺麗に油が抜けると、このままでもきれいですし、表面を削って染色すると素敵な色の仕上がります。 ただ最初の乾燥の程度と油抜きとの微妙さ加減でこげ茶色のものができたりして、これはこれで使うと面白いものができそうで気に入っています。 名人に域に達した人は竹林で竹を伐る段階で作り上げるもののイメージがわくそうですが、こちとらはとてもとてもただ伐り、油抜きして、さて何を作ろうかなぁ、ですよ。 (2011年12月01日 06時46分55秒) |