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Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto@ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…

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2010.11.10
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カテゴリ:感想
 新婚旅行から帰ってきたふたりは、新居に着くとたちまち喧嘩になった。そもそも新婦の月(ルナ)には新郎水元への愛情なんてなかったのだ。ふたりはPM社のマッチングで特A判定が出たベストな組み合わせのはずだったのに。離婚を迫るルナだが、そう簡単にはいかない。なぜなら、水元はPM社の社員だから・・・

 いわゆる「成田離婚」を取り上げたSFラブコメディといったところ。少子化や晩婚化が進み、結婚推進という国家戦略が重要とされ、結婚すのが当然の世界。ここで反りの合わないふたりが離婚のために共闘するという、なんとも逆転というか矛盾したストーリーです。
 結婚よりも離婚の方がエネルギーを必要とするといいますが、それを地で行くようなものでしょう。

 ふたりの視点が交互に登場します。互いに自分の都合ばかりを主張するあたりなんとも身勝手ですが、それでいて「そりゃ、そうだよね」と言いたくなる気分も。見栄とか対面とか、あるいは実利とか感情とか嫉妬とか、まあいろいろあるでしょうから。とくにPM社のマッチングに対する考え方、とらえ方が明らかに食い違っていて、ちょっと考えさせられるものもあります。

 一方、ふたりの離婚の意思を知ったPM社の抵抗というか包囲網が凄まじく、ここまでするかと思わせるほど。その対応が厳しければ厳しいほどふたりの離婚の意思がより強固になっていくようで、その様子が大変おもしろく見えました。
 また、離婚届の提出に行ったときのお役所の反応や、身内の対応など、この世界ならではというところも興味深いものでした。

 《我孫子武丸=ミステリ》ということにこだわらなければ、十分楽しめる作品。決してミステリではないと思うので。
2010年9月29日読了





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Last updated  2010.11.10 22:37:52
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