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Neko月@ Re:野村美月 『“文学少女”と死にたがりの道化』(06/14) 深い。 面白い。 はまる。 読む。 サ…
shiba_moto@ Re[1]:土橋真二郎 『ツァラトゥストラへの階段3』(09/12) しばたさんへ コメントありがとうござい…

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2010.12.14
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カテゴリ:感想
 古典の授業中、教師に鞭で打たれた本間香葉子は、そのショックで平安時代にタイムスリップしてしまった。しかも、「源氏物語」の作者・紫式部の身体に宿ってしまったのだ。とんでもない出来事に対応できず、紫式部として過ごす香葉子だが、四阿で時の権力者藤原道長が殺害されたことから、香葉子も巻き込まれ・・・

 こちらも講談社ノベルスの「女子高生ミステリー」フェアの一冊。香葉子とともに、このシリーズのメインヒロイン、麓うららが登場します。シリーズとしては7作目ですね。
 同じように紫式部や「源氏物語」を扱ったミステリでは『小袖日記』や『千年の黙』などを読んできたのですが、そのふたつとは異なり、今回は紫式部として道長殺人事件の謎を解くという今までとはちょっと異なるアプローチが興味深いものでした。

 さて、肝心のミステリ部分ですが、密室やダイイングメッセージを用いているのですが、その全体像はいたってシンプル。シンプルというといかにも物足りなく感じられそうですが、それを補うのが真相の意外性ではないでしょうか。その意外な真相がこの時代と登場人物にしっかりと絡められているところもポイント。ここが一番の見どころかな。
 また、紫式部や藤原道長だけではなく、清少納言や和泉式部、藤原伊周、源俊賢、一条帝といった歴史上の有名な人物も豪華に登場し、史実とされていない殺人事件に挑みます。ユーモアを効かせたミステリでありながら、単純に史実をなぞるのではなく、しっかり活かしているような印象を持ちました。

 鯨統一郎、意外とやるじゃん、というのが結論ですね。ちょっと見る目が変わりました。作家も作品も意外でした。
2010年11月29日読了





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Last updated  2010.12.14 19:57:12
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