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カテゴリ:近世ヨーロッパの形成
今日行った授業は、KP法によるものでしたが、電子黒板を使っていくつかの絵画を鑑賞しながら、従来の説で言われている解釈も交えながら、何がルネサンス的なのか生徒とともに考えました。ただの人物や作品名を覚えるだけのつまらない授業からの脱却を求めて。
【本日のテーマ】 ルネサンス的ってどういうことなの? 【説明1】 ルネサンスとは「再生」を意味するが、それは何の再生なのかを簡単に解説。古代・中世・近世の流れと特徴を概観し、古代ギリシア・ローマの良さを見直すのがルネサンスだと話しました。人間の良さや魅力を評価するヒューマニズムを柱に、新たな分野の開拓にも力を入れました。ヒューマニズムは、中世の神・教会絶対の価値観から脱却することも意味していました。ただ、教皇や国王、富豪などから経済的援助を受けたため、貴族的性格を帯びていて、教会そのものを変革するには至らなかったのです。 【考察】 なぜ、イタリアでルネサンスが始まったのかを、経済的理由と文化的理由から、教科書を参考にまとめてみました。ただし、小テストの実施などで時間のないクラスは、一方的な説明で終わりました。でも、今回の授業のメインは絵画の鑑賞だったので、それも致し方なしだと思います。 【鑑賞】 電子黒板と生徒それぞれの図録を使って、ボッティチェリの「春」、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」、ミケランジェロの「最後の審判」、ホルバインの「大使たち」などを鑑賞し、どこがルネサンス的なのか考えました。ところどころ、以下のような質問も交えながら。 【質問】 「春」に描かれる、愛・貞操・美の神のうち、ボッティチェリはどの神に共感しているの? 「最後の晩餐」に描かれている裏切り者ユダは何を持っていて、何を暗示しているの? 「最後の審判」に描かれている人の皮はミケランジェロ自身。どういう意味があるの? 「大使たち」に描かれている中央下のものは、何を表しているの? その他、いくつかの芸術作品に対する問を発し、一緒に考えてみました。 【説明2】 ルネサンスの中心地がフィレンツエからローマに移り、イタリア以外の国々にも広まりました。たくさんの要素があるなかで、やはりヒューマニズムに焦点を当て、ネーデルラントのエラスムスとイングランドのトマス=モアについて開設しました。特にトマス=モアの『ユートピア』が囲い込み運動を批判したことや、国王ヘンリ8世の離婚に首を突っ込んだことで処刑されたことなどを話しました。 【説明3】 最後に、ルネサンスの科学技術について、天文学(地動説)や三大改良を取り上げて簡単にまとめました。理系には物体落下の法則などの話をしたかったのですが、電子黒板の操作に手間取ってしまい、時間切れの格好で終わらせたことに悔いが残りました。 今回の授業は、とてもALとはいえませんでしたが、7割くらいの生徒が熱心に説明を聴いていました。ということは3割くらいの生徒は、苦痛に耐え、中には睡魔に襲われて「あの世」に行っていたことになりますけど(苦笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.06.01 23:23:22
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