南北戦争とその後のアメリカ社会
アメリカの発展の2回目です。同じ範囲の授業内容を今年度夏にすでにアップしましたが、オーソドックスな授業もアップすることにしました。【今日のテーマ】 なぜ南北戦争はおこったのか?【解説1】(10分) ◎南北戦争の背景 ・ホイットニーの綿繰り機発明 綿花栽培が活発化し、南部でプランテーション農業がさかんに。 よって、奴隷による労働力が必要な環境になっていく。 ◎奴隷制の可否 22番目の州が誕生すると、自由州と奴隷州の均衡を保つため、 ミズーリ協定が結ばれる。これで11:11となる。 しかし、カンザスとネブラスカに奴隷を認めるかどうかが論争となり、 カンザス・ネブラスカ法案で新たな州に奴隷制可否の決定権が認められると、 自由州と奴隷州の対立が深まることとなった。 ◎民主党と共和党 奴隷制反対なのは民主党だと思ってしまいがちだが、 民主党が支持していたジャクソン大統領は、黒人や先住民の権利を無視した。 したがって、西部や南部を支持基盤としていた民主党は奴隷制に賛成で、 人道的立場から奴隷制に反対したのが、北部を支持基盤とする共和党だった。 ここは注意が必要!【問い1】(5分)= ペアワーク ◎アメリカの南北はなぜ対立したのか? 解説したことをもとに、南部と北部の表を見て、対立した理由の重要度の高いものを二つ選ぶ。 奴隷制の可否は最重要項目で、その他に産業や貿易形態などが上位に来る。 ◎看図アプローチ 対立している男2人と、真ん中にいる黒人が地図を破いている絵を見て、 何を表わしているか答える。【解説2】(5分) ・奴隷制の可否 ・ジョン=ブラウン事件と逮捕 ※「リパブリック賛歌(ジョン=ブラウンの屍)」を歌う。 一緒に歌うクラス、聴いているクラス、終わったら拍手をするクラスでまちまち 「おたまじゃくしは蛙の子」が替え歌となったと紹介したが、 生徒たちの多くは「ヨドバシカメラのCM]だと主張。 ジョン=ブラウンの死を悼むはずの場面は、爆笑の渦となってしまった....【教科書の読み込み】(7分)= 起立して黙読し、終わったら着席 「南北戦争とその結果」と「重工業化と大国化」を読む。 その後、一人で空欄を全て埋める。 終わったら、ペアで確認。【解説2】(10分) ◎南北戦争 ・リンカンが大統領に就任 ・南部が合衆国から離脱し、アメリカ連合国を建設 ・ゲティスバーグの戦いと追悼演説(演説内容を実際に英文で確認) ・南部が敗れてリッチモンドが陥落し、南北が再統一 ◎重工業化と大国化 ・シェアクロッパー(分益小作人) ・クー・クラックス・クラン(KKK) ・大陸横断鉄道の開通 ・移民の増加【問い2】(3分)= ペアワーク ・アメリカ全体の幸せとは何か? 「合衆国」という用語の意味を考えて、協力して考えをまとめよう。 ※文を書かずに対話によってまとめる。【今日のゴール】(7分) ・「問い2」でまとめたことを、文章に書く。 いつものように80~100字でまとめて提出。【振り返り】(3分) ・1年間でできるようになったことを書く。 自分のプラスになったことを文に表わすことで、自分の「成長」を実感する。 結構いろいろな「成長」が書かれていたので紹介。 ・自分の意見をまとめて人に伝えることができるようになった。 ・人の意見を尊重する態度が身についた。 ・歴史の授業が「暗記」だけでないことを学んだ。 ・コミュニケーションをとるのが苦でなくなった。 ・ストーリーを自分で想像することができるようになった。 ・いろいろなことを「自分ごと」として考える癖がついた。 ・短時間に文章を書くことがうまくなった。 ・頭の中でいろいろな角度から考えられるようになった。最後のあいさつで「1年間ありがとうございました!」と大きな声で生徒たちが言ってくれたとき、ちょっぴりウルッときました(笑)。これまで一緒に学んでくれて、ありがとう!※学年末の定期考査Ⅳで、音楽の問題を出題しました(3/8更新)