カテゴリ:吉宗
「部長聞いて下さいよ~、昨日の夕方大変だったんですよ!」
その日仕事を終えたリコは一旦アパートに帰ってきた。 着替えてから美容院に前髪を切りに行こうと思っていたところ、 アパートの前に見慣れない1台の黒いエスティマが止まっている。 何この車!? 不審に思ったリコは自分の駐車場に入らずに、アパートの回りを何周も巡回。(よっぽど怪しい) どこかへ行く気配が見られないため、すれ違いざまに車内に視線を送ると、 中には黒いスーツを着た男たちがたくさん乗っていた。 怖い、怖すぎる…一体何だってんだ?! それでもいつまでもウロウロしてるわけにはいかないので、 車を止め、サッと部屋に上がっていくリコ。 それから2階の出窓から何度見ても、その車はアパートの前に止まったまま動かない。 てか、絶対不審車だよ!! 怖くなったリコはまだ仕事中のSちゃんに電話。 「大丈夫だよ、誰か待ってるんじゃないのか?」 「待ってるったって、スーツ着た衆がゴロゴロいるだに?絶対変だって!」 「じゃああと15分様子見て、まだいるようだったらもう1回電話しな」 しょんぼり… 不安にかられて、Sちゃんとの電話を切った後おかんにも電話をかけるリコ。 しかし、おかんの第一声。 「それ絶対北朝鮮に拉致する車だって!」 オイオイ、いくら何でもそりゃナイだろ!?(汗) このままじゃ出かけるにも怖くて出かけられない。 「ほいじゃあ、おなかに厚めの本とか入れて出かけな!!刺されても大丈夫のように!」 (※決してボケているわけではありません。おかんは真剣です!!) その後15分間観察していたものの、その不審車はますます怪しい動きを見せ始めた。 何か車とすれ違うと、その度エンジンをかけて少しだけ前に進んでまた止まるのダ。 マジで何やってんだろ? 「Sちゃん、まだあの車いるよ!ヤバイよ、怖くて出かけられんに」 「そうか…じゃあ俺が行くまで外出るな! 俺が行ってまだいるようなら俺が言ってやる!」 言うって何を!? 絶対無理だよ、もし暴力団関係者とかだったらどうするよ? Sちゃんが連れ去られちゃうよ! 「Sちゃん、その車になんて言うの?」 「ん?あの~ここでずっと何やってるんでしょうかね?って」 超低姿勢。(笑) まだ残業しなければいけないSちゃんを無理して来させるわけにはいかないと思ったリコは、 その車が1時間経ってもそのままだったため、警察署に電話した。(爆) 警察のおじさんはバカにせず、親身になって聞いてくれた。 「そりゃ怖くなっちゃうよね、最近怖いモンねぇ」 「うん…怖いモンで出かけられなくって。美容院行きたいだけん」 「美容院行きたいだか!ほいじゃあ、今からそっちにパトカー向かわせるでね!ちぃっと待っててよ」 (地元弁バリバリ) それから10分後、ホントにパトカーがやって来た! しかし、その時… パトカーがそのアパートの前に側道に入ろうとウインカーを出した瞬間、 止まったままだったエスティマが突然動き出した。 あぁッ!! 逃げたーーーーーッ! まるで警察24時のテレビ番組を見ているかのようなハラハラした気持ちで息を呑むリコ。 恐らくパトカーがサイレンを鳴り響かせて、不審車を追いかけるに違いない!! ところが… その時、サイレンではなくなぜかリコの自宅の電話が鳴り響いた。(なんでやねん) 今それどころじゃないのに!誰だよ!? 「もしもし?警察署だけんね、今そっち行ったけん怪しい車は見当たらないみたいだや」 オーーーイ! さっき思い切り目の前走り去って行ったじゃないかよ! ヽ(`Д´)ノ さすが田舎警察。すげーのん気。(笑) 「ううん、あたし見てたけんパトカー来た途端ちゃっと逃げてったよ!」 (ちなみに「ちゃっと」は「急いで」のモロ地元弁) 「逃げてっただか、ほいじゃあしょんないね」 工工工エエエエエエェェェェェェ(゚Д゚)ェェェェェェエエエエエエ工工工 しょうがないの!? 西部警察みたいに追いかけて捕まえるんじゃないの!?(普通に無理) 「絶対怪しかったよ、パトカー来たら逃げるなんて余計怪しい」 「確かにそうだなぁ。それじゃ、パトカーにパトライトつけてアパート何周かしてるように俺言ってやるで、 その間にちゃっと出かけなさい!それなら安心だら?」 そう言ってくれた警察のおじさん。 まさかと思って窓から外を見たら、ホントにパトカーがパトライトつけてウロついてる。(爆) リコはそのパトカーに見守れながら、アパートを脱出した。 「いや~警察も動いてくれるんですね。でもあれ放っておいたら絶対誰か連れ去られてたわ!」 翌日その話を興奮気味に部長に話したリコ。 それに対して部長が一言… 「お前はホントに騒がしいヤツだな」 警察に通報したという話を聞いたSちゃんも大笑い。 でもホント何かあってからじゃ遅いんだよね。 バカなくらい用心でいた方がイイ。(リコは大げさすぎの傾向があるが) 自分は大丈夫、事件に巻き込まれるわけがナイ… 誰もがそう思っている中で、数々の事件が起きているのだよ。 みんな気をつけてね。(・∀・)/マジデ!! 昨日の吉宗珍プレーは非常に疲れた。 今日は北斗にておみくじイベントだというコトで、ようやくお休みのSちゃんと朝いちへ。 今日Sちゃんは実家で夕方用事があるらしく、それまでしか打てないらしい。 「もし俺が大吉取ったら、夕方リコ打ってよう」 「うん、いいケド」 「なんかこういう時ってすんげー大吉取っちゃいそうだよな」 そんなはりきるSちゃんの横で、リコは少々浮かない顔。 相当昨日の吉宗が応えたようだわ。超疲れたよ… そして開店。 特に狙い台のないリコたちはカニ歩きの王になり、 朝いち高確の台を探し求めて三千里。(どこまで行くんだ) そんな中、はっきりと高確だとわかる台に巡り会った。 サウザーステージからジャギに行き、ベル揃って赤ランプが光ったのダ。 キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!! これ6だ。(だからなんでいつもそんなに早いんだ!?) そんな前向きな気持ちでその台を腰据えて打っていると、 さらにそのリコの暴走を裏付けるように、小役がボトボト落ちまくる。 反応も抜群。 しかしそのタイミングこそが悪いため、なかなか高確でも決め手となる小役を引けず、 延々と高確地獄との戦いが続いてしまったリコ。 「なぁ、リコ。イイ台あったか?」 「これ6かもしれん」 そう言ったリコ、ただ今データカウンタは朝から600Gハマリ超え。(汗) 「そうなのか?でもリコまだBB回数0になってるに」 「うるさいに」 そんなコトを言っていた矢先、ようやく640Gで初当たり! 白オーラ、2連。 Sちゃんがトイレ行って戻ってくる時間の方がよっぽど長かったよ。(怒) 気を取り直して、BB後の高確チェックチェック…っと。 すると、本当に高確の兆候が見られリコにやり。 ヤーン、久しぶりにマジで北斗の大吉ゲットかもしれないよ! その後333Gで2回めのBBを引き、青オーラ4連。 これもBB後高確。(興奮) その高確のまま2チェを引いてあっさりBB、95Gで白単発。 またまたBB後高確。(大興奮) オイオイ、3回頭引いて今のところ全部BB後高確だに!? 「リコんの大吉なんじゃねぇのか?」とSちゃん。 「いや、それは最初からわかってるだけんね」 「出たよ、リコの暴走発言が!」 リコ、大暴走。ヽ(・∀・)/ ブンブーン 26Gで白単発。 6か否かはともかく、4回頭引いてBB8回。 得意の平均2連…先が思いやられるヨ。 最初の1000G間、スイカとチェリー合わせて24回落ちた。(合成確率1/41) それに加えて、これ程までのBB後の高確。 見える…見えるぜ、俺には台の中に貼られた大吉の紙が透けるように見えるんだよ!(また印南) まぁ昨日もそう言ってて、見事にはずれたんだけど。(ガン台失敗) しかしここで早くもリコは、アクシデントに見舞われるコトとなってしまう。 いきなり毎度おなじみの1000Gハマリ。つД`)・゚・。・゚゚・*:.。 おなじみすぎて涙が出ちゃう。 まだ大吉かどうかわかってない状態で大ハマリはイタイ、昨日の悪夢1990Gハマリの記憶が蘇る。 もしこれでまた大吉じゃなかったりしたら…今度こそリコ… ミスタードーナツやけ食いするからな! ヽ(`Д´)ノ ミスドグッズが3つもらえるくらいドーナツ買い占めるで!! しかも全部ポンデ黒糖ね。(あれウマイ) 1000Gハマリを超えた頃ようやくBBを引き、それが8連したため何とか一命を取り留めたものの、 このハマリのおかげで投資は5万近くにまで増え、 この過剰投資こそ、この台が「アイツ」に思えてきた。 アイツだよ、アイツ。 リコが打つ時に限り、ものすごく出なくなる…北斗の設定6ですよ。 朝の初当たりの遅さと、まだろくに頭引いてないのにいきなり1000Gハマリを食らう辺り、 すんげぇぇ大吉っぽい。 こんな悲しい設定判別法があってイイのか?(しかし悲しすぎる程正確) しかしそれから100G以内に、北斗緑オーラで3連も含め(怒)…イイカンジで頭を引いたその台。 初っ端からのBB後の高確ぶりは変わらず、 そして午後1時頃だったか、今日2回めの北斗を引いて何とか11連!! 立て続けに引いてた甲斐あり、この11連の最中に待ちに待ったホッパーエラーがやって来たのダ。 いや、まだ1杯しか出てないけどコレ絶対大吉だという自信があるわ。 小役の落ちと反応とBB後の高確…どれを取って6だと言える! もしこれが大吉じゃなかったら、むしろミスタードーナツでバイトしてもイイ。 (なぜそこまでミスドにこだわるのかは不明) 店員さんがやって来て、台の扉を開けるとそこには昨日夢にまで見た「大吉」の紙が!! ホントに入ってやがった! ヽ(・∀・)/ 「おッ、大吉だよ!でもまだ1杯?」 リコが大吉打つと出ないというのは店員さんの中でも有名なイソップ物語。(物語化するなー!) 「まだ1杯?」とか言うなよ~、 これからなんだよ!(汗) …とは言ったものの、どうしよう。 とりあえず投資分の5万を出してから考えよう。 「絶対出るって念じるだに!」 …といつものM教説を唱えるSちゃんは、結局大吉を見つけられずすでにターミネで時間つぶし。 大吉を探すためにすでに6万という投資額を使ってしまったらしい。 大吉打ってるリコすら投資5万なんだから、ワケないわ。(汗) 「まぁしょうがねぇな、どうせ夕方から用事あるし」 そう言って諦めていたSちゃんのために、リコはひとりで企んでいるコトがあった。 それは… ちょうどリコの真後ろにある大吉。 実はその大吉を打っている人、恐らくおみくじイベントを全くわかっていない模様。 もしやめたら絶対リコが取って、Sちゃんに渡してあげるんだ! そんな思いで後ろをキョロキョロしながら、ひたすら大吉を打ち続ける。 この後とんでもない展開が待っていたのだった。 <つづく> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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