子供ってスゴイ!
最近たんとご無沙汰しておりました。秋の運動会シーズン。これからのマラソン大会準備と、小学生向けの指導が盛りだくさんで、毎日自宅に帰ると速攻寝入る日々を過ごしていたもので-これまで競技者もしくは一般を中心に指導していたのですが、半年ほど前に知人のお子さんをお預かりしたのが縁で、子供の体育家庭教師の仕事が激増し、放課後の時間はほとんど子供と走ってます。活動をスタートさせた当初、正直少々子供に苦手意識を持っていました。私は指導に妥協はしません。楽しく体を動かすだけなら、他をあたってくれといつも言っています。その考えは子供に対しても同じで、目標の不明確なスポーツをしても、低レベルの疲労を蓄積させ、肉体にマイナスの要因をうえつけることがあると考えているからです。言葉は悪いですが、子供への指導は動物の躾か散歩くらいにしか考えておらず、その程度の指導に私自身満足できるとは思えなかったからです。しかしその不安は最初の指導から覆りました。指導の方法を器用に使い分けることのできない私は、普段アスリートに接するのと同じレベルの体の動きを求めて指導しました。そして彼らはそれをいとも簡単にやってのけたのです。先入観のない無垢な子供達は、常識という根拠のない縛りにとらわれることなく、素直に私の指導を受け入れ、柔軟なカラダでそれを表現してくれました。非常に自然なそのカラダの使い方は、アスリートがこれから求めていくべき方向性のヒントを私に与えてくれました。それは肉体の子供がえりとでも言いましょうか-こんなにすごい感性を持った子供達が時間の経過とともにいろんなものを失い、できていたことができなくなる。それをもう一度できるように回復させることなのです。最初から首尾よく育成していけばそんな逆戻りをする必要はないはずです。いつの時代に確立されたかもわからない“常識”を前途のある子供達に押し付け、足を引っ張っているのは柔軟性を忘れた大人達なのではないでしょうか。