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2020.09.28
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皓镧传 The Legend of Hao Lan
第1話

時は春秋戦国時代。
趙(チョウ)の都・邯鄲(カンタン)を李(リ)家の大小姐・皓鑭(コウラン)を乗せた馬車が疾走していた。
実は父・李赫(リカク)が高官の虞平(グヘイ)に懇願され、皓鑭を後妻に嫁がせると決めたという。
姉の縁談話を知った嫡子・岫玉(シュウギョク)は慌てて皓鑭の耳に入れ、恋仲である公子蛟(コウ)に文を書いて助けを求めるよう勧めた。
皓鑭は早速、今夜の子(ネ)の刻に湖のほとりで会いたいとしたため、岫玉に文を託して屋敷を出発したが…。

皓鑭は侍女・燕雲(エンウン)と共に湖に到着、あたりはすっかり暗くなっていた。
すると見晴らし台に立つ人影を見つけ、皓鑭は急いで駆け上がる。
「公子…」
しかし皓鑭を待っていたのは愛しい公子ではなく、正室である継母・高敏(コウビン)だった。
高敏は皓鑭が駆け落ちを画策したと批難し、証拠として皓鑭が書いた手紙を見せる。
「なぜあなたがこれを持っているの?!」
「先方から戻ってきたのよ、とんだ恥さらしだわ」
その時、使用人たちが駆けつけ皓鑭と燕雲を拘束、燕雲はその場で刺し殺された。
皓鑭は激怒したがなす術なく、使用人たちに縛られ、重石をつけて湖に投げ捨てられてしまう。



湖には偶然、小舟で一夜を過ごしている漁師がいた。
娘が投げ捨てられる様子を見ていた漁師は咄嗟に湖に潜って皓鑭を助けてやる。
皓鑭は漁師の協力で李家に戻ることにしたが、その日はちょうど岫玉の婚礼の日だった。
「ハオラン、せっかく命拾いしたのに屋敷に戻るのか?」
「私の家だもの、それに知りたいの、誰が文のことを漏らしたのか…」
皓鑭は客に紛れて屋敷に紛れ込み、使用人のふりをした。
それにしても新郎は一体、誰なのか…。

その頃、裏庭では皓鑭の生母・王婉児(オウエンジ)が高敏にすがりつき、娘の行方を教えて欲しいと泣きついていた。
高敏は駆け落ちして行方知れずだと教えたが、それほど会いたいなら会わせてやってもいいという。
「今日は岫玉の大事な日、邪魔されたくないの、連れて行きなさい」
すると使用人は王婉児の両脇を抱えた。

母を探していた皓鑭は裏庭から出てくる高敏を見かけた。
そこで急いで裏庭に入ってみると、母が井戸に捨てられそうになっている。
驚いた皓鑭は母を救出したが再び引き離され、結局、王婉児は無残にも井戸に投げ捨てられてしまう。
すると騒ぎに気付いた高敏が戻ってきた。
「しぶといこと、まだ生きていたの?」
「高敏…あなたの仕業ね!」
皓鑭は高敏が始めから自分たち母娘を殺そうと企んでいたと気づき、父親に言いつけると叫ぶ。
しかし高敏は李赫も黙認していると教え、使用人に連れ出すよう命じた。
皓鑭は口をふさがれ引っ張り出されていったが、その途中、婚礼の様子を垣間見る。
そこには幸せそうに微笑む公子蛟と岫玉の姿があった。

ある夜、官兵は松明を片手に長官を刺した黒装束の賊を追っていた。
「いたぞ!追えっ!」
すると屋根伝いに逃げていた賊が妓楼へ消える。
そこで官兵たちは妓楼の房間をしらみつぶし探していたが、やがて胡散臭い男を見つけた。
「一体、何の用だ~?ご覧の通りお楽しみの最中だぞ?″2人きり″でな~」
「見ない顔だな?貴様、怪しいぞ!」
女将は衛(エイ)の大商人・呂不韋(リョフイ)だと教えたが、官吏は横柄な態度の男を取り調べると言って聞かなかった。
そこで呂不韋の相手をしていた妓女が寝台から現れ、官吏の上役が自分の客だと教え、告げ口してやると脅す。
仕方なく官吏は今夜の件を上役に話すなと釘を刺すと、撤収して行った。
「…お救いしたのよ?褒美は何かしら?」
「受け取れ」
呂不韋は銭袋ごと妓女に渡すと、すぐ帰って行く。
その寝台の奥では呂不韋に手足を縛られた本当の客が転がっていた。



その日も呂不韋は王族と見まごうような馬車で市場にやって来た。
毎日、市場に来てはごっそり商品を買って行く呂不韋、今やこの市場で呂不韋を知らぬ者はいない。
そんな呂不韋が今日、目をつけたのはちまたで噂の「人魚の涙」だった。
人魚の涙が固まったと言われる美しい珠は匠が彫刻を施した見事な箱に入っている。
店主は早速、競りを始めたが、なかなか交渉はまとまらなかった。
すると呂不韋の側近・司徒缺(シトケツ)が主人の値を告げる。
「付け値は1000金、馬20頭、錦200反だ」
店主はその額なら文句はないと即決したが、呂不韋はあえて珠はいらないと断り、美しい箱だけもらうという。
その様子を向かいの個室から丞相(ジョウショウ)が御簾ごしに見ていた。

丞相は呂不韋を呼んだ。
「何ゆえ世にも珍しい珠ではなく、美しい箱だけを求めたのだ?」
「美しいだけの珠に伝説が加わると貴重な宝物となります
 私が見る限りこれは至って平凡な珠にございます
 しかし箱の材料は木蓮(モクレン)ではなく、香り高い黄花梨(オウカリン)です
 黄花梨の木は伐採の難しい崖に生える、大変、貴重で高値がつくのです
 それから…我が心にかなう物はいくら出しても必ず手に入れます」
すると店主はどちらにしても珠も一緒に持って行くよう頼んだ。
そこで呂不韋は屋敷に展示し、毎日、巳(ミ)の刻に一般公開すると公表して皆を喜ばせる。
丞相は切れ者の呂不韋に感心した。
「小箱に大枚をはたいて話題を作り、屋敷で珠を展示すれば客が押しかけ、噂が広まるだろう
 これより呂不韋の名は天下にとどろくであろうな」
丞相は部屋を出ると、呂不韋に声をかけた。
「ゆっくり話がしたい、後日、屋敷に来なさい…」

丞相が帰ると、今度は珠のように美しい娘たちが壇上に並んだ。
すると呂不韋はなぜか顔に傷がある娘に200金も出すという。
「旦那!この娘は斉(セイ)に売られるはずが誤って馬車から落ちて顔に傷が付いたのです
 いくら経っても買い手がつかず、今日ここに回って来たんですよ?」
「その娘だ!」

呂不韋に買われた皓鑭は馬車に乗せられた。
そこへ支払いを済ませた司徒缺が戻り、主人に100金を上乗せして口止めしておいたと報告する。
呂不韋は大芝居のおかげで丞相とつながりができたと喜び、珠の展示で人脈も広がると満足げだった。
「今日は天下に豪商として名を馳せただけでなく、美しく聡明な女子(オナゴ)が手に入った」
すると呂不韋は皓鑭の顔の傷をこすり、司徒缺に偽りの傷だと教えてやる。
「人の目を欺き、醜いふりをしていたのは買われたくないからか?悪いな、目が肥えているのでね」

呂不韋は屋敷に戻ると、侍女・司徒月(シトゲツ)に皓鑭の世話を任せた。
「あれはただ者ではない、司徒缼?素性を調べろ」
司徒缺は拝命したが、あまり目立つと長官が襲われた件で疑いがかかるのではと心配する。
しかし長官は宝物欲しさに盗みや殺人を犯しており、現に″人魚の涙″を盗まれても犯人探しはしていなかった。
結局、貴重な珠は市場に流れ、呂不韋は堂々と買い取ったというわけだ。
「何も恐れることはない」
「流石です」

皓鑭は飲まず食わずで侍女たちを困らせた。
すると呂不韋が現れ、無理やり皓鑭の口の中に食べ物を詰め込もうとする。
「李皓鑭!一体、何が気に食わない!」
「なぜ私の名を?!」
呂不韋はなぜか他人のような気がしない皓鑭の素性を調べたと教え、見返りがあるなら皓鑭の望みを叶えてやると約束した。

呂不韋は皓鑭の望みを叶えるため、ある店に連れて来た。
やがてその店に公子蛟と岫玉が現れる。
すると岫玉が店主と奥の部屋でゆっくり商品を見ることになり、皓鑭はその隙に公子蛟と接触した。

公子蛟は皓鑭を連れて裏口から出た。
「公子、高敏に文を渡しましたか?」
「一体、何の話だ?文など受け取っていない」
皓鑭はやはり岫玉と高敏にはめられたと確信、2人に濡れ衣を着せられて屋敷を追われ、母も殺されたと訴えた。
その様子を裏の階段から呂不韋が見守っている。
皓鑭は公子が助けてくれると信じていたが、そこに岫玉が現れた。
すると公子の態度が一変、皓鑭に自分の母と妹をおとしめるのかと激昂する。
皓鑭はようやく悟った。
実は公子も全てを承知で岫玉を娶ったのだと…。
「私たちは幼馴染、将来を誓った仲…おっしゃいましたね?私だけを妻とすると…
 その誓いを忘れたのですか?!」
確かに公子蛟が心から愛していたのは皓鑭だった。
しかし食客から皓鑭の生母は身分が低く側室、それより正室であり名家出身の高敏の娘・岫玉を娶るべきだと説得される。
公子蛟は皓鑭に命尽きるまで裏切らないと誓ったが、結局、情より志を選んだ。

皓鑭は絶望し、ひとり川の中へ入った。
しかし呂不韋が引き止め、自分との約束を果たすよう迫る。
そこで崖っぷちに連れて行くと、皓鑭を鼓舞した。
「生きていたければ鎧をまとい闘え!さっき死んだとしても誰1人として悲しまない
 役立たずは生きていても迷惑だからな
 ハオラン、生きているのが辛いなら止めはしない、だが私ならあんな奴のために死なない
 いいか?この天下は私のものだ、よく見ろ!
 ここに広がる国は私のために築かれる、広大な土地をいずれ征服する!
 天下のあらゆるものが私のために存在している、所詮、奴らは添え物だ
 虫けらのくせに私をもてあそぼうとする、ふっ…いつの日かこの足で全員、踏み潰してやる!」
皓鑭は訳が分からず、ただ母に生き返って欲しいと訴え、家に帰りたいだけだと言った。
呆れた呂不韋は、ならばここから飛び降りて死ねばいいと突き放し、先に帰ってしまう。

呂不韋と司徒缺が下山していると、2人の男とすれ違った。
男たちの狙いが皓鑭だと分かっていたが、呂不韋は無視する。
実は岫玉が実家に母を訪ね、皓鑭という不安の目を摘んでおきたいと相談していた。
『で、どうしたいの?』『うふふふ~』
案の定、皓鑭は男たちに襲われた。
危うく崖から突き落とされそうになったが、その時、呂不韋たちが駆けつけ皓鑭を助ける。
しかし皓鑭は呂不韋が自分に恩を着せるため、わざと襲われるのを待ってから自分を助けたと気づいていた。
「いいわ、感謝しましょう?でも同時に恐ろしくなった、あなたには計算と利益しかない」
「ははは、見抜かれていたとはな、どうすればいい?謝ろうか?
 …ハオラン、お前を助けられるのは私だけだ、もう認めろ」
「借りたお金はいずれ必ず返すわ、でも魂まであなたに売るつもりはない…もう放っておいて!」

街に戻った皓鑭は道で転んだ″わらじ売り″の老婆を助けた。
するとその老婆が亡き燕雲の母親だと気づく。
かつて燕雲は母を医者に診せてくれた皓鑭の恩に報いるため、母と2人で忠誠を誓っていた。
皓鑭は自分の巻き添えで死んだ燕雲に責任を感じ、わずかな宝飾品を質に入れて金を工面すると、燕母の世話を始める。
その様子を呂不韋がこっそり見ていた。

皓鑭は燕母の代わりに街でわらじ売りを始めた。
すると茶楼にいた岫玉と令嬢たちがその姿を見つける。
令嬢たちは哀れな皓鑭を嘲笑い、二階から皓鑭めがけて茶碗を投げた。
茶碗は皓鑭の頭を直撃、令嬢たちは笑いながら様子を見に行く。
「こんな美しい人が何を売っているの?わらじ?ずい分と落ちぶれたものね~」
しかし皓鑭は相手にならず、頭から血を流しながら、わらじを拾い集めて帰って行った。

皓鑭が人けのない水路沿いを歩いていると、後をつけて来た男にからまれた。
その男は虞平の息子・虞浩(グコウ)、父の面目を潰した皓鑭に難癖をつけ、いっそ自分の側室にならないかと迫る。
皓鑭が悲鳴をあげると、付近の店から客たちが一斉に顔を出した。
そこで皓鑭は短剣を出し、虞浩を脅す。
「邯鄲の貴族は誰もが皆、玉をあしらった刀を持っているものよ?でもあなたは丸腰だわ
 幾度も過ちを犯し、帯刀を禁じられたのよね?
 また身勝手に振舞って人を殺めれば、明日には国中で噂になる」
すると皓鑭はわざと虞浩に短剣を握らせた。
「横暴なあなたの父上は敵が多い、ドラ息子を野放しにした罪を問われるわ
 でも高官だから罰せられない、拷問を受けることもない、ただ自害を命じられるでしょうね?」
皓鑭は自分を刺せと挑発したが、虞浩は皆の笑い者となり、逃げるように帰って行った。

皓鑭は緊張が解けたのか、欄干に寄りかかった。
すると騒ぎを見ていた岫玉が声を掛ける。
「母上のお墓がどこにあるのか知りたくない?」
岫玉は人目のない裏通りに移動し、王婉児の墓が知りたければひざまずけと言った。
すると驚いたことに高潔な皓鑭がその場に膝をつき、叩頭する。
さすがに岫玉も惨めな姉の姿に何とも虚しい気持ちになった。
しかしその時、何度も叩頭する姉の首にある玉佩(ギョクハイ)に気づく。
「これは…おばあ様の玉佩よね?父上はあなたに与えた
 同じ家に生まれた姉妹なのに父上が大切にしたのはあなた…
 一緒に琴を習った時も師匠はあなただけに全て授けた
 公子もそう!あの方が愛したのは私ではなくあなただった…なぜなの?!」
「早く教えて!」
「…李家の霊園に行くのね」

皓鑭は激しい雨の中、李家の霊園に駆けつけた。
しかし確かに遺体は届いたが、一族の反対で埋葬できなかったと知る。
すると墓守は無縁墓地に行くよう勧めた。

皓鑭が無縁墓地で母の墓を探していると、李赫が王婉児の墓の前で許しを請うていた。
「父上!」
「ハオラン!生きていたのか!心配で胸が張り裂けそうだった!」
李赫は娘との再会に涙したが、皓鑭はまず墓前で叩頭してから父を責めた。
「駆け落ちのことは聞かないのね、つまり私が潔白だった事も母が溺死したことも知っていた!」
「済まない、お前の失踪を虞平様に釈明せねばならなかった
 さもなくば私の評判が地に堕ちるだけでなく、家族も辱めを受ける
 だが約束しよう、必ずお前の汚名をそそぎ、家に戻れるようにする」
「それで母上の死を償えるとでも?!」
あれは18年前のことだった。
李赫は楚(ソ)で賊に襲われ、ある男に救われる。
実は王婉児はその命の恩人の娘だった。
李赫は王婉児を娶り、趙へ連れて帰ったが、その後、高敏が李赫を見初める。
この国で後ろ盾がない王婉児は李家の親族によって側室に降格され、名家の生まれである高敏が正室の座に収まったのだった。
しかし李赫の王婉児と皓鑭への深い愛情は変わらず、高敏は嫉妬に燃えて密かに嫌がらせを繰り返す。
それでも王婉児は一途に李赫を想い、添い遂げるという誓いを信じて来た。
皓鑭はそんな母の無念を思うとやりきれなくなり、父と決別する。
「私は誰にも頼らない…決して」

皓鑭は燕母を医者に見せた。
すでにかなり悪い状態だが、高価な薬草を使った薬ならあるという。
皓鑭はついに肌身離さず持っていた祖母の玉佩を質に入れ、薬を手に入れた。

医館を出た皓鑭は道すがら、雨の中で転んだ物乞いの兄弟を見かけた。
すると偶然、前から来た高貴な男が兄弟を助けてくれる。
皓鑭は安堵して通り過ぎようとしたが、その時、大きな荷物を運んで来た男とぶつかって転んだ。
驚いた高貴な男は慌てて皓鑭を助けると、落とした薬を拾ってくれる。
「ありがとう」
実はその高貴な男は秦の国王の孫・嬴異人(エイイジン)だった。

その夜、王宮で宴が開かれた。
李赫は虞平から岫玉の婚姻の祝辞を言われ、何とも居心地が悪い。
すると趙王が嬴異人を呼び、縁談を決めてやろうと切り出した。
「その女子はどうだ?」
趙王は舞姫の1人を指名すると、舞姫は人質など話にならないと断る。
舞姫の答えで殿内に笑いが起こったが、嬴異人は笑い者になっても顔色ひとつ変えず、自分には縁遠いようだとかわした。
そこへ趙王に急報が届く。
宴はそこで散会、実は急報とは秦国からの縁談話だった。

秦王は趙王の娘である公主雅(ガ)を孫の妻に迎えたいと言って来た。
相手は嬴異人の腹違いの兄・嬴子傒(エイシケイ)で、父である安国君・嬴柱(エイチュウ)の寵愛を受けているという。
すると丞相はこの縁談にも裏があると疑いつつ、かと言って独り身の公主の縁談を断れば戦の口実を与えることになると警告した。
仮に秦に嫁いで寵愛を得られれば、決して悪いことではないという。

その頃、皓鑭の居場所を突き止めた虞浩が燕母の家に乗り込んでいた。
しかし皓鑭の姿はなく、邪魔をした燕母を突き飛ばしてしまう。
その時、ろうそくが倒れてわらじに燃え移り、火はあっという間に広がった。

皓鑭が薬を抱えて村に戻ると火の気が上がっているのが見えた。
するとちょうど虞浩たちが慌てて走って来る。
「あなたたちが火をつけたの?!母は目が見えないのよ!」
「わざとじゃないんだ!はっ…離せ!」
皓鑭は燕母を助けようとしたがもはや手遅れ、村人たちが止めた。

皓鑭は焼死した燕母の亡骸の前でひざまずいたまま動けなかった。
すると翌朝、呂不韋がやって来る。
「玉佩を売ったと聞いて心配で見に来たが…
 つまらん自尊心を守っても何の役にも立たんぞ?私と帰ろう」
「…約束はまだ生きている?」

虞平は騒ぎを起こした虞浩を叱責した。
風が強かったため火の回りが早く、目の見えない老婆が亡くなったが、すでに手は打ったという。
虞浩は父のためだったと訴えたが、虞平は憤慨して出て行ってしまう。

嬴異人は竹林で琴を奏でていた。

そこへ公主雅が現れる。
護衛の公孫乾(コウソンケン)が席を外すと、公主雅は異人の兄との縁談が来たと教えた。
しかし異人は何も言わず琴を弾き続けている。
すると公主雅は剣を抜き、異人の首に突きつけた。

つづく


( ̄▽ ̄;)長い…長過ぎる…
1話45分だと思っていたらオープニングもエンディングもなく、ほぼほぼ60分
しかも本国の2話分がギュウギュウに詰め込まれていた…
≡ ⊂⌒~⊃。Д。)⊃バタッ





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最終更新日  2020.10.08 19:23:56
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