|
カテゴリ:宮廷の茗薇~時をかける恋〜全40話
梦回 dreaming back to the qing dynasty 第16話「抵抗する心」 十三皇子は茗薇(メイビ)の想い人の記憶を再現し、茗薇の心をつかもうと考えた。 そこで早速、杏の花吹雪を演出したが、花びらにうっかり綿ぼこりが混ざっていたせいで失敗する。 次に十三皇子は茗薇の想い人と同じように霧の中から登場して見せた。 しかし物陰で順児(ジュンジ)が煙を起こしていたことが発覚、茗薇をかんかんに怒らせてしまう。 十四皇子が御花園を歩いていると、仏頂面の茗薇がやって来た。 「どうした?不機嫌そうだが何があった?」 「あなたたちは高貴な生まれだからって、人の大切なものを馬鹿にしていいと思ってる! …あ、ごめんなさい、八つ当たりして」 しかし十四皇子は茗薇の怒った顔が実に可愛いと喜ぶ。 冷静になった茗薇は宮中にいると孤独を感じると吐露した。 ここには友だちも家族も理解してくれる人もいない、独りぼっちだという。 十四皇子は宮中では誰もが同じだと告げ、大勢の仲間や取り巻きがいても、本心で付き合える相手は1人もいないと言った。 「宮中では孤独に慣れねばならぬ」 「…自分がここへ来た目的も分からなくなったわ、本当に想い人に会うためなのかしら? 記憶にある場所さえ分かれば謎が解けるかもしれない、どうしても答えが知りたいの」 十四皇子は茗薇を怒らせたのが十三皇子だと察し、この機会を利用しようと考えた。 そこで紫禁城が広いため1人では探しきれないと協力を申し出る。 茗薇は記憶にあるのは荒れた宮殿に寂れた庭、その庭には井戸と枯れ木があったと説明した。 翌日、十四皇子は早くも例の庭を見つけ、茗薇に知らせた。 茗薇は半信半疑で訪ねてみると、見覚えのある庭に想い人によく似た後ろ姿を見つける。 期待が膨らむ茗薇、しかし振り返ったのは十三皇子だった。 「十三爺…あなただったの?また私をからかっているの?!」 「なぜ君が?十四弟は?」 「私がバカだったわ…あなたを信じて秘密を明かしてしまうなんて 人の気持ちをもてあそんで楽しいの?!」 茗薇は想い人が一瞬でも十三皇子であって欲しいと願ったことを後悔し、所詮、十三皇子も他の皇子と同じように他人の思いを平気で踏みにじると非難した。 「小薇、私は誤解を解きたかっただけだ だから恥をしのんであの手この手で私の真心を伝えようとした、わずかな望みにもすがりたかった でも全部、徒労だったんだな」 「信じていたのに…全部、理解してもらおうと思った私が間違ってた 愚かにも芝居を真に受けるなんて…」 「今までの事がすべて芝居だったと?私の本気は伝わらなかったのか?!」 「もし本気なら、私を人に譲ったり、思いを踏みつけたりしない!」 「君こそ私のことを何も分かっていない」 それでも十三皇子は不本意ながら謝罪したが、茗薇はその必要はないと言い放った。 「十三爺、私たちはこれで終わりよ、もう私につきまとわないで」 茗薇は十三皇子の策略だと誤解し、釈明も聞かずに一方的に責めて帰ってしまう。 ( ̄▽ ̄;)え?ってかまだ何も始まってないんじゃ…w 十三皇子は罠だったと気づき、すぐ十四皇子の部屋に怒鳴り込んだ。 すると十四皇子は茗薇の本心を知る機会を与えてやったと恩着せがましい。 2人は殴り合いになったが、十四皇子から茗薇の心にいる幻には勝てないと言われ、十三皇子は戦意を喪失して帰って行った。 徳(トク)妃は十三皇子を呼び、婚儀の日取りを決めることにした。 そこで茗薇に茶を運ぶよう命じたが、なぜか冬蓮(トウレン)がやって来る。 「娘娘、小薇は体調が悪いと言うので代わりに来ました」 十三皇子には理由が分かっていたが、徳妃はこんな時ほど想い人に会いたいものだと諭し、茗薇の様子を見に行くよう急かした。 茗薇は厨房にいた。 想い人のことが頭から離れない茗薇、するとうっかり沸騰していた土瓶を倒し、足に熱湯を浴びてしまう。 そこへちょうど通りかかった十三皇子が駆けつけた。 十三皇子はすぐ太医を呼ぶよう命じ、人目もはばからず茗薇を抱き上げて部屋へ運ぶことにする。 しかし茗薇が降ろせと激しく抵抗したため、十三皇子は仕方なく回廊で解放した。 「火傷したのになぜ強がるんだ?」 「余計なお世話よ!」 「…君にはもう私は必要ないと?」 「必要ないわ」 十三皇子は茗薇の心をつかむことに失敗し、きっぱりあきらめることにした。 そこで思い出の灯籠を順児に捨てるよう命じる。 順児は深く傷ついた十三皇子を心配し、全児(ゼンジ)と秦柱(シンチュウ)に協力を頼んだ。 「この灯籠にはいわくがあってだな~十三爺と小薇姑娘の思い出の品で、爺が自ら絵を描いたんだ …捨てたら2人の中も終わってしまう、何か良い方法はないか?」 順児たちが長春門で待ち伏せしていると、茗薇が帰って来るのが見えた。 「十三爺は血も涙もないお方だ~私には到底、捨てられない」 「我々の勤めは主を支えることだ、落ち着くのを待とう」 「つべこべ言わずに捨てればいいだろう?」 すると茗薇は何をもめているのかと声をかけた。 しかし明らかに挙動不審な3人を疑い、やはり興味はないと言って帰ることにする。 慌てた順児は茗薇に灯籠を押し付けると、捨てるに捨てられないと言って逃げて行った。 灯籠にはいつの間にか挿絵があった。 …ここに描かれているのは私と十三爺?… 茗薇は灯籠を部屋に持ち帰り、揺れる灯火を眺めているうちに頑な心が自然と解けて行った。 「ただの悪戯ならこんな手間はかけないわね…この灯籠を捨てて思い出も捨てるつもりなの? …私ったら本当に傷つけてしまったみたい」 すると翌朝、順児が茗薇に十三爺が婚約を破棄すると知らせた。 順児は早くしないと手遅れになると訴えたが、茗薇は考え込んだまま動かない。 仕方なく順児はあきらめ、急いで戻って行った。 十三皇子が養心殿に向かっていると、突然、茗薇が追いかけて来た。 ε=┏(๑≧ꇴ≦)┛<しーさんいぇ~!ちょっと待った! 「小薇、君を自由にする、望んでいたことだろう?」 「ほんっとバカな何だから!私の望みを全部、叶えてくれるのね?」 「君の願いなら全て叶えるよ」 「だったら死ぬまで勝手に私のそばから離れないで、どんなことも2人で立ち向かいたいの 私を娶って欲しい…あなたに嫁ぐわ!」 茗薇は十三皇子が好きだからこそ悩み苦しみ、拒んで自分を責めていたと明かした。 しかし自分の正直な気持ちにやっと気づいたという。 「眠れない夜に思う相手はあなたよ」 「君が望むなら来世でも娶るよ!」 2人は記憶を失いながらも再び愛を確かめ合い、結ばれる運命だった。 ・:*+:.\(( °ω° ))/.:+*:・ yeah〜!…ってもうこっちもヤケw 十四皇子の目論見は外れ、茗薇を奪うどころかかえって2人の仲を取り持つ結果となった。 そんな十四皇子の切ない胸の内を茗蕙(メイケイ)があっさり見抜いてしまう。 「策士策に溺れるね…」←( ̄꒳ ̄)誰が上手いこと言えとw それにしても十四皇子の落ち込みようは想像以上だった。 茗蕙は自分に相談してくれれば力になったが、残念ながら手遅れだと駄目押しする。 すると酔っていた十四皇子はまだ茗蕙にできることがあると言って唇を重ねた。 茗蕙は心をときめかせ口づけを返したが、十四皇子から急に突き飛ばされてしまう。 「失せろ!」 「…私を何だと?!茗薇の身代わりだったの?!」 茗蕙が憤慨すると、十四皇子は確かに茗蕙が茗薇に似ていると言って強引に唇を重ねた。 驚いた茗蕙は唇をかんで拒絶すると、十四皇子は自分と戯れる度胸があるかと挑発する。 「ふん、度胸があるか決めるのは私自身よ」 茗蕙は傷つきながらも精一杯、強がって帰って行った。 十三皇子は茗薇を連れて帥府園(スイフエン)を訪ねた。 ここは皇帝から下賜され2人の新居、婚礼もここで行われるという。 茗薇は素敵な住まい大喜び、実は水洗トイレが欲しいと頼んだ。 ( ゚д゚)<水…何だって? 茗薇は早速、トイレの図面を描いた。 絵を見た十三皇子は井戸みたいだと驚いたが、その言葉を聞いた茗薇はふと記憶が蘇る。 確か想い人が現代のトイレを初めて見た時、小さな井戸みたいだと言った。 「同じ話をしたような…」 しかし茗薇はもう想い人のことにこだわらないと決める。 すると十三皇子が屋敷の設計図を渡し、茗薇に好きなように修正してもいいと認めた。 茗薇は早速、机に向かって筆を構えると、十三皇子が図面を指差しながら自分の考えを説明する。 「これをこちらに移したらどうだろうか?…こんな風にして」 十三皇子は思わず茗薇が筆を持つ手を握って描き始めたが、茗薇は既視感に襲われて急に気分が悪くなってしまう。 心配した十三皇子は気分転換に茗薇を連れて中庭に出た。 茗薇は初雪を見るのが待ち遠しいと言うが、十三皇子にはその理由が分からない。 「私の故郷では告白をする日なの、つまり愛を告げるってことよ?」 「そういうことなら毎年、一緒に初雪を見よう」 婚礼当日の朝、想い人の夢を見ていた茗薇はうなされながら目を覚ました。 …ねえ、待って!行かないで!一体あなたは誰?!… 「シーサン、助けて!(はっ!)」 茗薇は想い人を探しながらなぜ″十三″と叫んだのか不思議だった。 …小薇、十三爺に嫁ぐと決めたなら心から尽くすのよ …あの人のことを考えるのはやめるの、そうよ、考えない 茗薇は婚礼衣装に着替えようとしたが、急に十四皇子が訪ねて来た。 十四皇子は茗薇の手を引き、宮道まで連れ出した。 「後悔している、君を騙さなければ結果は違っていたはずだ」 「いいえ」 「想い人のことは諦めたのか?」 「幻の人が誰かは分からない、でも愛する人が誰なのかは分かるわ」 「その決意に後悔はないのか?」 「私は胤祥(インショウ)を愛している、何があっても後悔しない」 「だが私は君とのことを悔やんでいる」 「…胤祥に嫁がなくても、あなたには嫁がないわ」 「そこまで言う必要あるか?」←(^ꇴ^)確かに言い過ぎw 十四皇子はどうしても茗薇をあきらめられず、急に腕をつかんだ。 「離したくない」 「離して!」 茗薇は激怒して十四皇子の手に噛みつくと、驚いた十四皇子が手を離した隙に逃げてしまう。 「っ…でも嫌われる方が忘れられるよりマシだ」←( ´ ▽ ` )イヤイヤイヤ~そこまで?w つづく ( ̄∀ ̄)何だか全員メンドクセーw でもエンディング曲は好き(←またしても関係ないw お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.03.10 21:27:02
コメント(0) | コメントを書く
[宮廷の茗薇~時をかける恋〜全40話] カテゴリの最新記事
|