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カテゴリ:天舞紀~トキメキ☆恋空書院~全28話
![]() 天舞纪 Dance of the Sky Empire 第7話 上古麒麟(キリン)の妖術に手も足も出ない李玄(リゲン)。 しかし見知らぬ公子が現れ、麒麟の顔を傷つけることに成功する。 これが好機となり、李玄と生徒たちは一丸となって麒麟を攻撃、捕らえることに成功した。 摩雲(マウン)書院では謝雲石(シャウンセキ)司業(シギョウ)と玄冥(ゲンメイ)常傅(ジョウフ)が李玄の帰りを待っていた。 しかし朝になっても戻って来ない。 やはり未熟な生徒たちに任せたのは無謀だったのか。 謝司業は諦めて紫極(シキョク)に指示を仰ぐことにしたが、その時、満身創痍の李玄たちが正門に現れた。 生徒たちは各々、居所に戻って傷の手当てに忙しかった。 しかし李玄だけはみるみる傷口が再生して行く。 それを見た辺令誠(ヘンレイセイ)はまるで化け物だとため息をつき、額に負った自分の切り傷を嘆いた。 「…それにしても昨日の男は誰だ?」 麒麟退治に現れた謎の男が気になる李玄、すると驚いたことに謝司業が昨夜の男を連れてやって来る。 実はその男は新入生の沙国王子・御風穆(ギョフウボク)だった。 風穆は挨拶がわりに沙国の傷薬を渡したが、李玄は口先だけで礼を言うと令誠に投げ渡してしまう。 どうやら自分は歓迎されていないと気づく風穆、そこで司業に妹の雲杉(ウンサン)と蘇猶憐(ソユウレン)に会いたいと頼んだ。 李玄は風穆と猶憐が知り合いだと聞いて内心おだやかではなかったが、体面を守って冷静を装う。 「なら俺が連れて行ってやるよ」 猶憐が霊力で傷を癒していると、崔嫣然(サイエンゼン)が薬の差し入れにやって来た。 嫣然はいつも怠けている李玄が先陣を切って人を助けるとは意外だったと話し、見直したという。 確かに李玄はいつもと違っていた。 思い返せばいざという時には必ず猶憐を助けてくれた李玄、その時、見覚えのある公子が現れる。 「あなたなの?どうしてここに?!」 「再会したのに、また傷を負っているね、具合はどうだい?」 「平気よ!あなたの言う通りまた会えたわね!」 李玄は嬉しそうな猶憐の様子に苛立ちを隠せなかったが、嫣然が風穆に話しかけてくれたおかげで、猶憐にこっそり師匠の薬を渡すことができた。 猶憐と親しいところを王子に見せつける李玄、実は風穆も猶憐に沙国の薬をあげるつもりだったが、嫣然を無下にもできず、渡しそびれてしまう。 その頃、雲杉は自分をかばって深傷を負った蕭鳳鳴(ショウホウメイ)を見舞っていた。 病床の鳳鳴はまだ動けず、今の状態では約束通り5丈離れることができないと慌てる。 「ふふ、鈍いのね」 すると雲杉は差し入れの薬湯を自ら飲ませ、鳳鳴が助けてくれなければ自分も白骨化しているところだったと感謝した。 「礼には及びません、相手が誰でもきっと助けました」 女心が分からない鳳鳴、王女が急に怒って帰って行ったが、自分の何が悪かったのか分からなかった。 雲杉が寝殿に戻ると風穆が待っていた。 「哥!」(∩≧ꇴ≦∩<グァ!←言いたいだけw 「本当に困った妹妹だ、決められた結婚から逃れるために天啓(テンケイ)国まで来るとは…」 雲杉は無能な夫などお断りだと反発、兄のような英雄に嫁ぎたいという。 ![]() すると風穆はおだてても無駄だと呆れ、ふと昨夜、妹を救った学友がいたと思い出した。 しかし雲杉が急に怒り出し、鳳鳴など大嫌いだという。 風穆は動揺する妹の様子に驚いたが、それが意識している証拠だと分かった。 紫極は閉関し、龍皇(リュウコウ)を封印している沈月(シンゲツ)の陣を強化していた。 すると回廊から謝司業の声がする。 「紫尊、何とか麒麟を捕らえることが出来ました、李玄は期待に応えましたね」 「うむ、師匠として私の苦労もこれで少しは報われた」 しかし先日の刺客の件に関してはまだ何も進展がなかった。 新入生の沙国王子が座学に現れた。 風穆の美しさに正義(セイギ)堂は女弟子たちの歓声に包まれる。 これまで学院の花形だった李玄は動揺し、何より猶憐と親しげな風穆が気に食わなかった。 すると授業中、雲杉が近くの席にいる兄に丸めた紙を投げ、鳳鳴に飛ばして欲しいと懇願する。 風穆は仕方なく法術で窓際に座っている鳳鳴に向かって投げたが、李玄が鳳鳴の隣に座る猶憐に投げたと誤解して阻止した。 憤慨した風穆は再び投げたが李玄がまた阻止、思いがけず丸めた紙をめぐって2人の法術対決が始まってしまう。 その時、背中を向けていた常傅(ジョウフ)が振り返り、風穆は咄嗟に丸めた紙を後ろに投げた。 常傅から指名された令誠は答えが分からず、思わず机に飛んできた紙を広げて読んでしまう。 「えーと…あなたのような間抜けは片手で倒せる(はっ!)」 気まずい雲杉と自分への文だと察する鳳鳴、すると常傅は暴言を吐いた令誠に激怒し、追い出した。 李玄は自分の誤解だと気づいて居たたまれなくなり、どさくさに紛れて令誠の後を追って出て行ってしまう。 遅刻した崔翩然(サイヘンゼン)はなぜか自分が噂の的になっていると気づいた。 嫣然の話では自分が″麒麟退治から逃げた臆病者″と揶揄されているという。 面白くない翩然だったが、嫣然がなだめて姉を引っ張って行った。 すると偶然、猶憐に弓を教えている見たことのない生徒に気づく。 「あの人は誰?」 「沙国の風穆王子よ、新しい同級生」 王子と聞いた翩然は目を輝かせたが、李玄に続いてまたも猶憐と親しいと知り、悔しがった。 ![]() 今日は弓術の授業、男女2人1組になり、的中した数が多い組が優勝だ。 早速、相手を探し始める生徒たち、猶憐は李玄に声をかけたが、李玄は照れ隠しでつい憎まれ口を叩いてしまう。 「あの〜」 「お前は下手だからな、考えさせてくれ」 するとそこへ風穆が現れ、猶憐を誘った。 「李玄の言う通り私の腕前じゃ迷惑をかけちゃうわ、それでもいいなら…」 「行こう!」 李玄はぐずぐずしているうちに猶憐を取られてしまう。 一方、雲杉は男弟子たちから大人気だったが、自ら武芸のできない鳳鳴を指名した。 李玄は不本意ながら翩然と組むことになった。 隣で猶憐と風穆王子の仲睦まじい様子を見ながら嫉妬に駆られる李玄、その時、雲杉が犬猿の仲の翩然を懲らしめようと、矢をつがえたところでこっそりつぶてを投げる。 つぶては翩然の足に命中、すると翩然はバランスを崩し、李玄を道連れに倒れ込んでしまう。 その夜、猶憐は居所でひとり悶々としていた。 …李玄なんか大嫌い!でもどうしてこんなに胸が苦しんだろう?… 李玄と翩然が抱き合うように転んだ姿を目の当たりにした猶憐はなぜか心のもやもやが晴れない。 すると急に剣霊の陣に引き込まれた。 師匠は傷が治っても次の行動を起こさない猶憐を訝しむ。 「分かっています」 仕方なく猶憐は李玄の寝殿に忍び込むことにした。 李玄の護衛・封常青(ホウジョウセイ)は猶憐が忍び込んだことに気づいていた。 しかし李玄が猶憐を好きだと知っているため、見逃してくれる。 その後、令誠が訪ねて来たが、常青は今は駄目だと追い返した。 その頃、猶憐は殿内を探っていた。 しかし令牌は見つからず、残るは李玄の寝台のみとなる。 そこでこっそり寝台に上がって枕の下を探していたが、自然と李玄の寝顔に近づいていた。 すると猶憐は歓迎会の夜に渡気(トキ)の術で李玄と口づけしたことを思い出し、ふと我に返る。 …令牌を取りに来たのに、私ったらどうかしてる… つづく |ω・`)これは…シューカイ迷じゃないと… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.05.20 13:52:10
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