|
カテゴリ:琉璃 全59話
琉璃(琉璃美人煞) Love And Redemption 第35話 首陽(シュヨウ)堂で鐘敏言(ショウビンゲン)の尋問が始まった。 敏言は褚玲瓏(チョレイロウ)をかばって二師兄を殺したと認め、命をもって償うと剣を招喚する。 「だめえぇぇぇぇ~!」 玲瓏は思わず飛び出し、素手で刃をつかんで止めた。 「何もかも思い出したの…私のせいで二師兄は…」 「違う!私をかばうな!君は何もしていない… 玲瓏、私が8歳で少陽にやって来た時、赤い衣で得意げに出迎えてくれた君は薔薇のようだった その美しさに目を奪われたよ、その後、君が師父の娘だと知った 身寄りのない私はその時に誓った、懸命に修行して君を守ると…」 すると褚璇璣(チョセンジー)や大師兄ら弟子たちが一斉にひざまずき、六師兄を許して欲しいと嘆願する。 苦渋の決断を迫られた褚磊(チョライ)、そこで門下の総意を受け入れ死罪を免じたが、妖魔と結託した罪は免れないと追放を言い渡した。 鐘敏言は弟子の印である名牌を返上した。 褚磊は涙をのんで取り上げたが、その時、玲瓏も自分の名牌を差し出し、敏言について行くという。 すると璇璣まで一緒に弟子をやめると言い出した。 「私は2人とずっと一緒だと誓った…出て行くなら私も一緒です!」 しかし玲瓏が璇璣を止める。 「少陽と敏言はどちらも私の宝物、でも1つしか選べないなら敏言を選ぶわ 少陽を失っても生きていけるけど、敏言を失えば私は死ぬ でも破門されても私は姉に変わりないし、敏言も敏言のままよ?だから私の分まで親孝行して」 褚磊は敏言と玲瓏の名牌を名残惜しそうに眺めていたが、ついに覚悟を決めて名牌を処分した。 「今日を限りに破門を命じる、もう弟子ではなくなるが、忘れるでない… 少陽は永遠に2人の家だ」 璇璣は玲瓏の支度を手伝った。 すると玲瓏は目覚めてからというもの、花妖の記憶に悩まされていると告白する。 花妖が自分と同じ外見で人を殺めたり、烏童(ウトウ)と過ごしていたことがまるで現実のようで、自分が汚らわしく感じていた。 しかし璇璣は全て花妖の記憶だとなだめ、罪の意識を持つ必要はないと言い聞かせる。 玲瓏は元気を出し、最後に亡き母が残した駐影珠(チュウエイシュ)を璇璣に渡した。 当時、母が六識のない璇璣のために知識を記録していたという。 「私が下山して父上が辛そうにしていたら、寄り添って話を聞いてあげてね」 こうして玲瓏は生まれ育った少陽山を去り、愛する人と新しい人生を歩み始めた。 その夜、司鳳は寂しそうな璇璣を励ました。 すると璇璣は司鳳もいつか大事な事と自分のどちらかを選ぶ時が来たらどうするかと尋ねる。 (^ꇴ^)<…もちろん君を選ぶよ 私も!>(^ꇴ^*) そこで司鳳は簪花(シンカ)大会が終わったら2人で俗世を離れ、静かに暮らそうと婚姻を申し込んだ。 褚磊はひとり霊廟で亡き妻・何丹萍(カタンヘイ)の位牌を眺めていた。 そこへ璇璣と司鳳がやって来る。 璇璣は自分も強くなったと自信を見せ、これからは父と姉を守ると約束した。 確かに修行で成長した璇璣、しかし褚磊は時折、璇璣が見せる特異な力に不安を感じるという。 …まずいわ、戦神だと分かったら怪物扱いされてしまう… 「でぃえ、定坤(テイコン)剣も騰蛇(トウダ)も偶然、得られただけよ」 「隠し事はないのだな…まあよい」 すると驚いたことに褚磊は司鳳が璇璣のそばにいてくれるなら安心だと言った。 実は玲瓏と鐘敏言の一件で考え方が変わったという。 愛する2人が互いに支え合い、強い絆で結ばれることこそ強い力が生まれると気づいたのだ。 「司鳳、離沢(リタク)宮にはたくさんの掟があり、宮主も璇璣とのことに不満があるのは分かる だが安心しなさい、今度、宮主と話してみよう」 「感謝します、掌門、決して璇璣を裏切りません、安心してお任せください」 そこで褚磊は点睛(テンセイ)谷から戻ったら吉日を選んで婚礼を挙げると決めた。 褚磊から認められ正式な許嫁となった璇璣と司鳳、これでようやく璇璣は司鳳からもらったかんざしを髪に挿すことにしたが、これが新たな波紋となってしまう。 楚影紅(ソエイコウ)は偶然、麓から戻って来た璇璣と出くわした。 「玲瓏たちに会って来たの?」 「うん、点睛谷へ立つ前に挨拶に…じゃあ」 その時、影紅は璇璣が挿しているかんざしを見て驚愕した。 「それは金赤鳥(キンセキチョウ)のかんざし?!あなたの母上は…あ、何でもない ただ金赤鳥は凶暴で悪事を働く、父上は憎んでいるわ、早く取りなさい」 璇璣がかんざしを外して見せると、影紅はやはり金赤鳥だと確信する。 金赤鳥の一族は魔族に加担し、仙魔大戦のあと人間界に逃げていた。 すると影紅はこのかんざしが何かの手がかりになると考え、どこで手に入れたのか尋ねる。 まさか司鳳の父が妻に贈ったかんざしとは言えず、璇璣は青木(セイボク)鎮で買ったと嘘をついた。 その夜、璇璣が考え事をしていると司鳳がやって来た。 璇璣は司鳳に何か秘密があると分かっていたが、その前に自分の忘れてしまった過去を2人で確認しようと決める。 そこで司鳳は早速、駐影珠に術をかけた。 すると生前の母との懐かしい思い出が映し出される。 しかしやがて母娘が金赤鳥に襲われる場面に変わった。 「はっ…思い出した、金赤鳥だわ、司鳳、母を殺したのは金赤鳥だった!」 璇璣は影紅がなぜかんざしを取れと言ったのか分かった。 「父君はどこでこのかんざしを手に入れたの?何か手がかりが分かるかも!」 「璇璣、母の形見だということしか知らないんだ、それに善良な金赤鳥だっているはずだ」 「そうね…だけど母上を殺したことは事実よ、妖魔を捕まえて金赤鳥のことを聞く 母上の敵を討ってみせるわ」 「…そうだな」 司鳳は小銀花(ショウギンカ)に璇璣の母親の件を調べるよう頼んだ。 もし全て事実だとしたら敵討ちを手伝うつもりだという。 小銀花はどうしても璇璣と離れられないなら魯公鎖(ロコウサ)を取り戻すよう助言したが、司鳳は独りになりたいと追い出した。 褚磊は簪花大会で最後の霊匙である七星盤(シチセイバン)が狙われると心配していた。 すると昊辰は妙案があると安心させ、東海で手に入れた鮫人の血を見せる。 身体を離れた血は無色だったが、鮫人の涙と混ざると再び赤色に戻る性質があった。 祭壇で手合わせした妖魔は生辰蝋(セイシンロウ)を消した時に鮫人の涙が手に付着したはず、この血に触れて手が赤く染まった者が間者だ。 「第24話で司鳳を拷問した時、12人の長老がいました、1人ずつ調べてみては?」 昊辰は東海からの帰り、すでに容(ヨウ)谷主と接触し、大会での協力を取り付けていた。 「ご安心ください、調べましたが容谷主は間者ではありません」 ( ๑≧ꇴ≦)ししょん!また余計なこと思いついた?w 一方、飛龍印を奪われた烏童(ウトウ)は元朗(ゲンロウ)に捕まった。 飼い犬に手をかまれた元朗は見せしめに烏童の左腕をもぎ取り、あと一時で全ての血を失うと脅す。 すると焦った烏童は罪を認め、命乞いした。 「堂主…点睛谷へ乗り込むおつもりでは?奇門遁甲(キモントンコウ)で有名な点睛谷は仕掛けだらけ 地理を知らねば深手を負います!」 かつて点睛谷の弟子だった烏童は仕掛けの図を見たことがあるという。 そこで元朗は自分で腕の傷を焼いて止血すれば生き延びられると迫った。 拘束を解かれた烏童は迷わず傷口を火で焼き、血を止める。 元朗は自分にも容赦ない烏童を評価し、もう一度だけ機会を与えることにした。 元朗が離沢宮に戻ると、弟子が報告に来た。 実は点睛谷の千年石髄(センネンセキズイ)が見つかったが、報告しようにも宮主が見当たらないという。 しかし元朗は宮主の居場所を知っていた。 「…師兄?20年も骸に語りかけて面白いですか?」 「勝手に入るな!」 まさか女人禁制の離沢宮で宮主が女子の骸を隠していると知ったら弟子たちはどう思うだろうか。 宮主は出ていけと怒号を響かせたが、元朗は良い知らせを持って来た。 宮主が皓鳳(コウホウ)を蘇らせるため探していた点睛谷の千年石髄が見つかったという。 そこで元朗は自分が手伝うと申し出たが、宮主は副宮主が悪事を働いていると知っていた。 「私を利用して霊匙を手に入れるつもりだな?」 「お見通しでしたか」 「何を企んでいるか知らんが、私は皓鳳さえ救えれば良い」 つづく (* ̄0 ̄)θ〜♪アアアアアア〜君はぁぁぁ〜変わったあぁぁぁぁ〜@マイクは添え物 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.02.15 19:35:54
コメント(0) | コメントを書く
[琉璃 全59話] カテゴリの最新記事
|