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カテゴリ:雲間の月は輝きて~運命の恋人~全40話
![]() 皎若云间月 Bright as the moon 第3話「礼儀教育」 雲浅月(ウンセンゲツ)に協力し皇太子の謀反を暴いた栄(エイ)王府の世子・容景(ヨウケイ)。 実は慕容(ボヨウ)家の事件に雲王が関与していると突き止め、浅月に近づいたという。 大理寺では記録が見当たらず、雲王府に何か残されていると考えたからだ。 「浅月が屋敷を管理するようになれば我々も出入りできる、さすればすぐに記録を発見できよう」 すると上官茗玥(ジョウカンメイゲツ)は納得したように頷いた。 一方、雲王は負傷したとは言え栄王府で一晩過ごし、帰って来たと思えば従姉妹の香荷(コウカ)と揉めている孫娘に呆れていた。 しかし浅月は心を入れ替えたのか、急に屋敷の管理を任せて欲しいと懇願する。 いずれ皇后となって後宮を管理するためにも今のうち練習しておきたいというのだ。 すると急に皇后の使いがやって来た。 ![]() 皇后は姪の冤罪が晴れたのを機に、皇帝との仲を取り持とうと浅月を宮中に呼んだ。 何でも浅月も反省して屋敷の管理を学ぶことになったという。 その時、ちょうど参内した容景が現れた。 皇帝は郡主の指導役に適任はいないか尋ねると、容景は自分が引き受けると申し出る。 (# ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾<この人はお断りです! しかし皇帝が強引に容景を師匠に任じ、明日から早速、郡主に礼儀作法から琴棋書画まで教え込むよう命じた。 李蕓(リウン)は礼儀教育などまっぴらごめん、翌朝、栄王府から迎えが来ても寝ていた。 すると侍女・彩蓮(サイレン)が栄王府にある大きな蔵書閣には珍しい書物があるらしいという。 …現代に戻る方法が書かれた本があるかも?!… 李蕓は気を取り直して栄王府へ移ったが、従者・弦歌(ゲンカ)の話では主人の許可なく蔵書閣には入れないという。 一方、冷(レイ)王の元に三皇子から密書が届いた。 「父上、長年、三殿下に尽くして来ました、あとはご帰還を待つばかりですね」 「朝廷をあなどるな…」 冷王は息子・冷邵卓(レイショウタク)に皇太子の失脚は第一歩に過ぎないと釘を刺す。 そこで手始めに秦(シンフ)相府に貴重な千年紫参(シジン)を届けさせた。 実はかつて宰相は千年紫参を皇后に献上し、妻の命を救えなかった辛い過去がある。 冷家がなぜこれを贈って来たのか、宰相も娘の秦玉凝(シンギョクギョウ)もその理由を分かっていた。 容景はまず自分の名前″景″という字を100回書くよう命じた。 面白くない李蕓はわざと容景を困らせ、師匠を辞退するよう仕向けるが失敗、かえって厳しく礼儀作法を叩き込まれてしまう。 すると弦歌が雲郡主の課題を主に届けにやって来た。 「雲郡主は噂とは違い、よく学んでおられると思います、蔵書閣の場所も聞かれましたよ」 容景は弦歌を下げると、浅月が書いた″景″の文字を見て独り喜んだ。 その夜、課題を終えて琉月(リュウゲツ)閣に戻った李蕓はすっかり疲れていた。 すると彩蓮が地図を書き上げ、屋敷に一箇所だけ警備の厳しい建物があったと教える。 「ここが蔵書閣では?」 「はっ!行って来る!ε=┏( ๑≧ꇴ≦)┛キャッハーッ!」 李蕓は守衛の目を盗んで窓から蔵書閣に侵入した。 まるで国家図書館並みの広さ、果たしてどこから探せば良いのか見当もつかない。 「これも元の世界に戻るためよ…」 しかし本が分類項目に分かれていると気づいた。 やがて″伝説・異聞″という一画で″醒世異聞録(セイセイイブンロク)″といういかにもな本を発見する。 必死に手を伸ばして取ろうとする李蕓、その時、背後から容景が先にその本を取った。 「雲王府の郡主が栄王府で盗人のまねか?」 「本を借りたかっただけよ」 「字を知らないのに本が読めるのか?」 「ぁぁぁ…だから今、習っているでしょう?」 「ごまかすな、自分を偽るのは疲れないか?」 容景は浅月が本当は字が読めると気づいていた。 そこで蔵書閣への出入りを認めたが、醒世異聞録は貸せないという。 怒った李蕓は本を奪い取ろうと必死になって思わず容景を突き飛ばし、勢い余って2人は本棚と一緒に倒れてしまう。 バッタン!!! 弦歌は大きな物音を聞いて蔵書閣に駆けつけた。 すると本棚の上に倒れた主と雲郡主が口づけしているのを見てしまう。 「誤解よ誤解!」 李蕓は慌てて起き上がったが、容景の様子がおかしかった。 「主上を休ませます、郡主は先にお戻りください」 「大丈夫なの?…悪いけど先に行くわね!」 李蕓は咄嗟に落ちていた醒世異聞録を拾って飛び出した。 ![]() 容景は寒毒の病で女人との接触は厳禁だった。 温泉に入って発作が収まった容景、すると弦歌は主の顔が赤いと失笑する。 「…どうやらお前を甘やかし過ぎたな」 「全て郡主のせいです!」 一方、琉月閣に戻った李蕓も動悸が激しくなり、顔がほてっていた。 「ありえない…冷静になろうっと」 そこで早速、醒世異聞録を読むことにする。 すると″時をさかのぼるには3つの宝を集めるべし″とあった。 ひとつは″白玉の神龍″、どうやら玉板指のことらしい。 次に″千年の寒鉄″、これは小さくて丸い鉄のようだ。 しかしその下は破り捨てられ、最後のひとつが″鳳凰(ホウオウ)″の何なのかが分からない。 「まあいいわ、最初の2つを先に探そうっと」 翌朝、李蕓は師匠が来ると自分で描いた容景の絵を渡した。 容景は遊んでいた浅月を叱ったが、まんざらでもない。 しかし次に四皇子と馬に乗った絵を描いてみせると、容景は激しい嫉妬から破り捨ててしまう。 「結婚前の女子が男と親密にしている絵など…描き直せ!」 「何ですって!」 2人は思わず声を荒らげたが、そこへ思いがけず秦都官がやって来た。 容景を慕う玉凝は容景の持病が再発したと知り、千年紫参を贈った。 しかし容景は自分の病には効果がないと断り、弦歌に見送りを命じる。 玉凝は仕方なく差し入れを置いて帰ることにしたが、その時、偶然にも雲郡主が描いた容景の絵を見てしまう。 悔しさを滲ませながら出ていった玉凝、李蕓は秦都官が容景を好きなのだと分かったが、容景は全く興味がなかった。 李蕓は珍しい物が好きだと切り出し、容景に不思議な力を持つ財宝がないか尋ねた。 「以前、三星堆(サンセイタイ)で仮面を見たわ、時空の歪みを生むそうよ この天聖に玉板指とか鉄でできた何かがないかしら?」 すると容景は驚き、仮面はどこで見たのかと尋ねる。 李蕓は協力してくれるなら話すと言ったが、容景は何が目的なのか聞きたいと言った。 「遠い場所にいるあなたに似た人を探すの…って言うか私はもともとそこに住んでいたの どうしても帰りたい…分かるわけないか(ボソ」 「協力してもいい、ただし私にも協力してくれ」 つづく ( ̄▽ ̄;)ぅぅ…ツンデレが萌えになるかキモいになるかの境界線んんん…w お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.11.22 14:22:14
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