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カテゴリ:今宵、若様は恋におちる 全38話
春闺梦里人 Romance of a Twin Flower 第15話「初めての料理」 千怜雪(センレイセキ)たちが海坊(カイホウ)に駆けつけ、友や妹との再会を喜ぶ聶桑楡(ニェサンユー)。 明日は街を観光しようと楽しそうに県衙へ案内したが、思いがけず第二夫人・温婉(オンエン)が待っていた。 温婉は寧鈺軒(ネイギョクケン)が連れてきてくれたと嘘をつき、すでに聶青雲(ニェセイウン)には宿を取り、怜雪の部屋を準備、聶桑楡の母屋まで掃除しておいたという。 「お食事を準備しますね」 まるで女主人のごとく我が物顔で屋敷を仕切っている温婉。 何も知らず屋敷へ戻って来た寧鈺軒は温婉の出迎えに度肝を抜かれた。 温婉は千怜雪たちが出かけると知って慌てて追いかけてきたと説明し、街を案内して欲しいという。 「大夫人は随分、古びた寝具をお使いです、だから街に出て一緒に選んで欲しいと思って…」 温婉にまくし立てられタジタジの寧鈺軒。 しかし聶桑楡のためだと聞いて仕方なく翌日、温婉と買い物に出かけた。 その時、ちょうど街に出ていた聶桑楡が寧鈺軒と温婉の姿を見てしまう。 深く傷つき、食欲まで失せてしまう聶桑楡。 寧鈺軒は聶桑楡が夕餉も取らず、差し入れた寝具まで突き返されたと聞いて困惑した。 すると鬼白(キハク)が苜蓿(ムーシュ)の見立てによると嫉妬らしいと報告する。 寧鈺軒は失笑し、聶桑楡を喜ばせようと手料理を振る舞うことにした。 寧鈺軒は夜食の麺を用意して聶桑楡を招いた。 ( ゚д゚)<ぁあ?これは何?食べ物なの? すると鬼白がうっかり侯爺が作った麺だとバラしてしまう。 (;^ꇴ^).oO(麺って普通は長いけど…ちぎれてる 「どうだ?!」 ( ̄▽ ̄;)<ちょっとしょっぱい…かな? しかし炎が苦手な寧鈺軒が失敗を重ねてやっと完成した麺だと聞くと、味などどうでもよくなった。 「何だか急に美味しくなったわ」 結局、2人は仲良く塩辛い謎の麺料理を食べた。 温婉は寧鈺軒が聶桑楡のために自ら料理したと知って激しく嫉妬した。 「どうして?私にはあなたが全てなのに」 …かつて寧鈺軒が匪賊の隠れ家に乗り込んだ時のこと そこには山賊にさらわれた温婉がいた 温婉の話では父に叱られ家出したところ山賊に襲われ、抵抗も虚しく辱めを受けたいう しかし山賊はすでに刺されて死んでいた… 「つかんだものは決してはなさない、誰であろうとあの人は渡さない」 宿に泊まった聶青雲は想い人の陶思維(トウシイ)に会うため、郊外の軍営に出かけた。 しかし将軍の友人だと訴えても門前払い、仕方なく忍び込んだものの足を捻挫してしまう。 陶思維は妹同然の青雲との仲を勘ぐられないよう幕舎に医官を呼ぶことにしたが、青雲は嫌だと拒んだ。 「別に誤解されてもいい、だって私は陶将軍が好き!」 「勘違いするな、君はただの妹、それだけだ、だから傷つけたくない、分かってくれ」 青雲は陶思維に想い人がいると気づいたが、陶思維は言葉を濁した。 「結局、聶桑楡の妹だから優しかっただけなのね!」 すると青雲は陶思維が止めるのも聞かず、足を引きずりながら帰ってしまう。 そんなある日、水宴居(スイエンキョ)に水娘子(スイニャンズー)の都の友から推薦状をもらった琵琶弾きがやって来た。 蓮香(レンコウ)は器量も琵琶の腕前も申し分なく、水娘子は喜んで採用する。 しかし蓮香は奉公先で虐待を受け、身体中に目を覆いたくなるような酷い傷跡があった。 水娘子は早速、皓雪堂(コウセツドウ)に軟膏を買いに行くと、話を聞いた聶桑楡は店中の非晩霜をかき集めて持たせてくれる。 「足りなかったら調合するから言ってね!」 聶桑楡の提案で皓雪堂と水宴居の共同企画が実現した。 その夜、聶桑楡と水娘子は店の前で招待客を出迎えていたが、運悪く寧鈺軒と袁朗(エンロウ)がかち合ってしまう。 寧鈺軒は聶桑楡に付きまとう袁朗に対抗心を燃やしていたが、実は袁朗と蛟龍幇(コウリュウホウ)の関係を疑っていた。 皓雪堂の新作発表会が始まった。 聶桑楡は招待客に新商品の説明をして試供品を配り、つぎに看板娘である水娘子の歌舞が花を添える。 しかし袁朗は殿内にいる怪しい男に気づき、急に店を飛び出した。 袁朗は先回りした趙龍(チョウリュウ)・趙虎(チョウコ)と男を挟み撃ち、捕縛に成功する。 すると男は顔を隠した女子から銀子3両で会場に豚の血をまき散らせと頼まれたと白状した。 一方、水宴居では舞台を終えた水娘子が聶桑楡に新しい琵琶引きの蓮香を紹介していた。 しかし蓮香は聶桑楡を見ると激しく怯え、その場で平伏してしまう。 「大夫人のお目を汚して申し訳ありません!」 すると騒ぎに気づいた招待客たちが何事かと集まった。 蓮香は自分を虐待し、妓楼に売ったのは聶桑楡だと明かした。 当時、寧鈺軒に一度、茶を出しただけで誘惑したと誤解され、激高した聶桑楡に鞭で打たれたという。 寧鈺軒は確かにかつて暇を出した侍女の蓮香だと気づき、妻に罪はないと訴えた。 「説明させてくれ」 しかし蓮香はいきなり衣をはだけ、群衆の前で背中の大きな傷跡を晒した。 「あの日、私は大夫人の命で紙を取りに行き、図らずも侯爺に触れてしまった 大夫人は私を鞭打ちした後、馬車に縛り付けて引きずったんです 心ある人が助けてくれた時には肉がこそげ落ちていました それでも大夫人の怒りは収まらず、その夜のうちに私は人買いに売られました 私は妓楼で3年もの間、死んだような日々を送ったのです やっと水宴居で穏やかに過ごせると思っていたのに…まだ私を追っていたなんて…」 その時、温婉は聶桑楡が群衆から断罪される様子を上階から嬉しそうに眺めていた。 …聶桑楡、海坊で顔を上げて歩けなくなるわね… 聶桑楡は事故に遭って記憶がないと釈明して謝罪したが、蓮香はひざまずいて謝れと迫った。 しかし寧鈺軒は二品誥命(コクメイ)夫人の聶桑楡が辱めを受けることを許せず、慌てて止める。 「蓮香、ひざまずいて恨みが薄らぐのなら私がひざまずく!夫人の罪を償うのは夫の務めだ」 寧鈺軒はそもそも妻を冷遇していた自分の責任だと言ったが、聶桑楡は抱きついて寧鈺軒を止めた。 「ダメよ!こんなことが都に伝わったらあなたは終わる」 思わぬ展開に驚いた蓮香は上階にいる温婉を見上げた。 温婉も寧鈺軒の予想外の行動に動揺し、首を横に振って引き上げて行く。 「もういい!…あなたを許すわ」 蓮香はそこで芝居を切り上げたが、聶桑楡に向けられた群衆の激しい憎悪は収まらなかった。 つづく ( ๑≧ꇴ≦)あ~もう早速、やらかしたわ!そもそも侯爺が追い返さないからよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.04.19 21:31:00
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