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![]() 虚颜 A Familiar Stranger(日本語字幕編集版) 第5話 沈沁(シェンチン)に秘密があると知りながら惹かれて行く蕭寒声(シャオハンシォン)。 そんなある日、蕭寒声は沈沁の部屋にこっそり花の鉢植えを差し入れた。 すると急に風が吹き込み、書卓の画紙が吹き飛んでしまう。 ちょうどそこに沈沁が戻ってきた。 画紙を拾った蕭寒声は、沈沁が描いた圓宝(ユァンバオ)の絵姿を見て感心した。 「君に画才があるとは知らなかった…」 しかし2枚目には詩が書いてある。 「あ、それは…」 「″蕭蕭梧葉送寒聲(蕭蕭たる梧葉、寒声を送る)″?」 蕭寒声は自分の名を綴った詩を喜び、もらって帰ることにする。 すると沈沁は植木の花に気づき、嬉しそうに眺めた。 「気に入ったか?」 「はい、とても…」 「それはよかった」 ![]() その夜は激しい雨になった。 蕭寒声は沈沁の手習いの詩と軍師・雲諾(ユンヌオ)が手に入れた書画の筆跡を比べたが、明らかに違う。 しかも相国の娘は花粉に反応するため花は苦手なはずだった。 沈沁は山査子飴のような甘い物を好むが、密偵の報告では相国の娘は甘味を嫌って辛味を好むという。 「それに一切、妥協を許さぬ性格だとか… 自分が気に入った衣を別の客と奪い合い、引き裂いたらしい」 「体質、味の好み、性格…全て報告と違う」 一体、沈沁は何者なのか? 蕭寒声は沈沁が使っている脇殿で雨漏りがすると知り、半ば強引に自分の部屋へ連れて来た。 困惑した沈沁は他に使える部屋がないか聞いてくると言ったが、蕭寒声は夫人に雨漏りする部屋を与えたと知れれば面目が立たないという。 「夫婦(メオト)が同室に寝るのは当然だろう、明日、屋根を修繕したら戻ればいい」 蕭寒声は内心、沈沁と同衾できることを期待したが、沈沁は長椅子を見つけてさっさと横になってしまう。 それでも蕭寒声は沈沁の寝顔を眺めながら幸せな気持ちになった。 翌朝、蕭寒声が珍しく寝坊して起きると、すでに沈沁の姿はなかった。 すると雲諾が現れ、今嵬司(コンカイシ)からの密報で例の内監の居場所が分かったという。 …韓(ハン)内監は城外の難民営に… 蕭寒声はすぐ探しに向かうと決めたが、目立たないよう独りで行くことにした。 「そうだ、頼みがある…あの長椅子を壊しておけ」 ( ゚д゚)<え? 一方、寧王(ニンワン)・子衡(ズーホン)は沈沁が偽の玉佩をよこしたと気づき、深く失望していた。 その時、ちょうど蕭寒声が韓内監の居所を突き止めたと報告を聞く。 「あの内監は確か難民営にいたな…」 そこで子衡は蕭寒声が難民の暴動に巻き込まれたと見せかけて殺すよう命じた。 「そうか、蕭寒声は留守なのだな?」 子衡は将軍府に忍び込んで沈沁を閨房に引き込んだ。 「奇妙なことに無性にお前が恋しくなってな」 その時、回廊から圓宝を探す茯苓(フーリン)の声が聞こえて来る。 「怖いのか?…ふふ、扉を開けよう」 子衡はつれない沈沁を翻弄するように戸に手をかけたが、いきなり沈沁に頭を殴られてしまう。 ![]() 子衡は気を失った。 やがて目が覚めると、沈沁が頭を手当してくれたと分かる。 「王爺、将軍夫婦の寝所に侵入したと知られてもいいのですか? 王爺は廉(リィァン)王と瞿(ク)王を欺くため、遊び人を装っているのでは? 遊び人が太子に選ばれることはあっても、将軍の夫人と密通した者は選ばれないわ」 「お前…変わったな」 すると沈沁は人払いしてから寧王を裏門から追い出した。 「嫁がせるんじゃなかった…だが構わぬ、お前は今日で寡婦になるかもな そうなれば私の元に戻ってくる」 その頃、蕭寒声は難民営で韓太監を探していた。 すると難民に扮して待ち伏せしていた刺客に襲われ、包囲されてしまう。 その時、馬で刺客を蹴散らしながら沈沁が現れた。 「将軍!早く乗って!」 沈沁は急いで脱出しようとしたが、潜んでいた刺客の矢が胸に命中、意識を失ってしまう。 蕭寒声は咄嗟に沈沁を抱き留め手綱を取ると、腕に矢を受けながらも何とか逃げ切り、将軍府に戻った。 ![]() 沈沁は毒矢を受けたが、医者の薬のおかげで一命を取り留めた。 雲諾は夫人が知らぬ間に屋敷を飛び出したと釈明、密偵の誤報を見抜けなかったと罰を請う。 しかし蕭寒声は雲諾を追及しなかった。 「夫人を疑って悪かった」 雲諾は沈沁の隠し事の裏には深い事情があるのだと理解を示した。 妓楼で朗報を待っていた子衡だったが、蕭寒声の暗殺に失敗したと聞いて憤怒した。 しかし配下は蕭寒声に矢傷は残せたと釈明、夫人には矢が命中したという。 「しかも矢尻に毒が塗ってありました」 すると子衡は褒美を渡すと言って近づき、配下をいきなり刺し殺してしまう。 そこへ十七(シーチー)が酒を運んできた。 「夫人は無事だそうです、将軍府にいる友だちから聞きました 蕭寒声を守るために矢を受けたとか…」 子衡は蕭寒声に激しく嫉妬し、十七の首根っこをつかんだ。 ![]() 「その名を二度と出すな!」 「王爺が気にかけてもあの女は将軍夫人ですよ?」 「私の心は誰にも奪われぬ…」 そう言いながら子衡は自分でも気づかぬうちに沈沁に執着していた。 つづく ※中国版9~10話 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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