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カテゴリ:観劇日記
震災後初めての観劇。
太棹の音に、心が潤う。 やっぱり文化って必要なんだわ。人はパンのみに生くるにあらず。 【碁太平記白石噺】 巡礼少女をかどわかして廓に売り50両を得た悪人は、 幼くして死んだ自分の息子のことで涙を流す。 ……自分のことと他人のことは別なんですなあ。 【女殺油地獄】 仁左衛門の当たり役で有名な演目。 じっくり義太夫を聞きたいと思って楽しみにしていた。 与兵衛、悪人……。 歌舞伎ではカワイ気があるのだが、あれは役者の個性なんだわ。 「音ぼね立つるな女め」とメッタ刺しするあたり、 完全にただの殺人鬼です。 コワ過ぎ。 店に油が撒かれてからは、舞台の端から端まで盛大にすべっていく。 人形は3人遣いだから3人でシューッ!と走っていく。すごい。下駄なのに。 お吉の死に際が素晴らしかったです。 人形は遣い手がいなくなると完全に生命を失うので、 「死体」って感じでコワかった。 初演当時は1回こっきりで昭和まで再演されなかったというのがわかる気がしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年04月23日 23時25分00秒
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