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伊東良徳のとき・どき★かるちゃ~

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2011年11月23日
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カテゴリ:映画
 野球界の常識を打ち破る理論でアスレチックスを常勝球団に変えたGMの物語「マネーボール」を見てきました。
 封切り2週目土曜日、1064席の新宿ミラノ1、午前10時30分の上映は1割未満の入り。私がいつも人が少ない午前中を選んで見に行く(人が少ない方が見やすいし、午前に見るなら午後仕事できますし。土日が夜までずっと仕事だったから今ごろ書いてます。とほほ)ためか、このスクリーンが満席はもちろん、5割入ってるのも見た覚えがないんですが(同じ新宿でもピカデリーのNo.1スクリーン(580席)は土曜の午前中でもけっこう埋まってることが多いから、営業努力のせいかも)、それにしてもブラッド・ピット主演の娯楽映画でこれは悲惨。

 かつて高校生時代5拍子そろった才能とスカウトに評価され多額の契約金に目がくらんで大学進学を諦めてニューヨーク・メッツ入りしたが自信が持てずに芽が出ないまま引退した野球選手ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、引退後フロント入りし、現在はオークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャーとなっている。アスレチックスは貧乏球団で、ポストシーズンではヤンキースに勝てず、シーズン後には主力選手を次々と引き抜かれてしまう。翌年の補強計画もままならないビリーは、トレード交渉に行った相手方球団でイェール大学経済学部卒のピーター(ジョナ・ヒル)に目をつけて引き抜き、徹底的なデータ分析により、出塁率を重視してそのデータのわりに価格の安い選手をかき集めて新チームを編成する。野球の経験のないピーターの意見を重視し、キャッチャーの経験しかないハッテバーグ(ケリス・ブラッド)を1塁に転向させるなどして、周囲のスカウトらの猛反発を受けたビリーは、反対するスカウトを首にし、ビリーが入れた選手を起用しない監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)に対しては監督が使っている選手を次々トレードで放出するという強硬策を用いて、突き進んでいくが・・・というお話。

 貧乏球団がそれなりの工夫で金持ち球団を打倒するというパターンは、日本の映画ならまず間違いなく猛練習とか精神論がメインに据えられると思いますが、この映画ではそういう描き方は一切していません。ビリーはGMで権限としてはチーム編成で、練習や試合での選手起用は権限外ということもありますが、ただひたすら少ない予算でいかにして選手を獲得するかの理論と交渉が描かれています。そういう意味では、スポーツものというよりはビジネスものという印象を持ちます。
 なんせビリーは試合は見ないという方針ですから、試合のシーンも多くはなく、見ていても、結局なぜビリーが編成したチームでアスレチックスが急に勝てるようになったのかは、わかりません。抽象的にデータ野球の勝利というだけで、具体的にそのデータがどう生きたのかもあまりわかりませんでした。まぁ、実話ベースで、現実にアスレチックスが勝ったから、因果関係が具体的に描かれなくても説得力はあるということなんでしょうけど。

 離婚して、母親の下にいる娘のケイシー(ケリス・ドーシー)との面会が数少ない楽しみというビリーの私生活と、過去の高額の契約金のために人生を誤ったという後悔を持つビリーの貧乏球団で働く意地というあたりが、中年男には、ノスタルジーというか共感を抱かせます。その娘が歌う「バカなパパ」の歌を聴きながらドライブするビリーの表情が、ちょっといいかも。






最終更新日  2011年11月23日 18時18分13秒
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