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2001年11月03日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
ここまで書き進んで、ふと思い出したことがある。

確か昔、県の依頼で「草枕」を使って原稿を書いたことがあったはず・・・・ごそごそと手当たり次第に探し回ること30分。あった!ありました。我が原稿・・・・「農業香川 ’85年10月号」・・・・何と16年も前ではないか!!当然何を書いたのか全く覚えていない。なになに・・・「若い世代が語る新しい農業」?おお!顔写真もすこぶる若い。稚拙な文章を皆様に紹介するのは恥ずかしいのだが、せっかくの30分の努力、無駄にするのは惜しい。


農政へのジレンマ
                  tetywest
今の日本農業を「草枕」風に書いてみると「豊かに実る稲穂を見ながら、こう考えた。地に働けば家が建たず、情報に棹させば流される。機械を通すにゃ窮屈だ。とかくに百姓は住みにくい。住みにくさが高じると、安いところへ引っ越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、牛が生まれて、ハウスができる」という具合にでもなるのでしょうか。

 兼業農家は増え続け、基盤整備はなかなか進まず、米価の据え置きで稲作に夢が持てない状況の中で、畜産・花卉・施設野菜の占める比率が次第に大きくなってきています。将来も基本的にはこの傾向が続き、主な穀物(小麦・とうもろこし・大豆)は外国産の安いものを買い、新鮮さが要求されるものや、種類は多く量は少なくていいものを国内で作り、米は片手間に作ってちょうどよい。というパターンが定着するでしょう。ひと言でいえば「国民の裏庭」的農業へ移行した方が、農家経済は豊かになるし、国民の食生活も豊かになるだろうと思うのです。

 しかし一方では、それは本来の農業の姿ではないという考えが頭の隅から離れません。世界の先進国を見渡せば、工業と農業は車の両輪のようにバランスが保たれています。日本は、歴史的にも世界に類の無い新しい大胆な試みを、一億国民の運命を賭けて実践している国なのです。しかしこのような、いざという時国民を養っていけない基盤の弱い農業は、その国の繁栄にかげりが見えた時、もろくも崩れ去ってしまうのではないでしょうか。

 私が今後の農政に望むことは、農家負担を出来るだけ小さくしながら、基盤整備を進め、国民を養っていける農業を確立してもらいたい事です。そしてそのために、国民のみんなに農業が国家存続の基本であることを理解していただき、農業の社会的地位を向上させてもらいたいと思うのです。

 10年後の農家は、「地に働けば倉が建つ」でありたいものです。

ちなみに16年後の現在も我が家に倉は建っていない。(つづく)






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最終更新日  2003年01月11日 18時50分31秒
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