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2001年12月02日
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「寧波」観光(4)

 続いて「天一閣」へ行く。途中の道ばたに唐の時代の瓦で出来た塔や寧波の城壁の門が残っている。何という歴史なのだろう。1200前が今とすぐ隣に存在するのだ。天一閣は1561年明の時代この地方出身の役人「範欽(ハンチン)」(今の国防省副部長にあたる)によって建てられた最古の図書館。最初は8万冊の蔵書があったが、盗まれたりなくなったりで、一時1万3千冊に減っていた。しかしその後各地から寄贈された本などで現在は30万冊を越えている。姉妹都市の奈良長岡京市長の掛け軸も展示されていた。天一とは陰陽説の「天は一、地は六で水が出る」から来ており、防火の意味。天一閣は一階が六部屋、二階が一部屋という構造になっている。相手が紙なので防火に特に気を使い、範欽も昼はここで過ごしたが火を使う夜はここを閉めて他で寝たそうだ。範欽の曽孫の范光文がここに1665年に石庭を造り池を作って防火用水とした。使われている石は太湖石という穴の多い石でそれを組み合わせて獅子や象や亀等の形に見えるように配置してある。また石畳は小石を円形に敷き詰めたもので、つぼ健康法の効果からそうしてあるのだそうだ。壁にはキリンの絵が浮き彫りにされていた。また庭にはザボンの大木があり、マンガンかマグネシウム欠乏の葉っぱだったので、しばらくは庭の造形はそっちのけでその原因について話が弾んだ。

 そのあと城隍廟へ行き4時半まで1時間半の自由行動。城隍廟の北側は衣類を扱う一角でたくさん衣料品が並んでいた。このへんは外国人相手の店ではないので、「円」で支払うことは出来なかった。しかし、衣料品や装飾品は安いと思った。喫茶店があるというので、コーヒーが飲めると期待したが、出てきたのはインスタントコーヒーだった。テーブルチャージにポケットティッシュをくれて、これが2元、インスタントコーヒーが8元だった。社会主義の中国でテーブルチャージを取るというのは面白いと思った。開放政策がこんなところにまで影響しているのだろう。このデパートのトイレも有料で、1回2角(約3円)だった。

 夕食を済ませて7:00に空港へ到着。ここの入り口で二日間のガイド沈さんと別れて、入場。通関検査で金属探知器の感度を上げてあるのか誰が通ってもビービー鳴る。私も通過するとき案の定鳴って、服やウエストポーチや、タバコ、ライター等を全部はずしてX線ラインの方へ通せと言われたが、そうすると鳴らなかった。後の人は日本人だとわかると鳴ってもフリーパスだったそうだ。どうも役人が一般人民をいじめているという気がした。そして、ここで初めて飛行機が1時間15分遅れる事態に遭遇した。中国は時間にアバウトな国だとさんざん聞かされていたわりに今までは順調だったが、やはりこういう事がないと中国へ来た気がしないものだ。

 〈翌日、我々が上海へ帰るときに使った海南航空の国内線でハイジャック事件が起こった。〉






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最終更新日  2001年12月02日 12時35分56秒
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