工藤“拒人の星”に
工藤“拒人の星”に…感謝の気持を全面も「巨人は敵」 Copyright 2006, TheSankeiShimbun. 先発のコマ不足に悩む横浜にとって入団が決まった工藤公康投手は開幕投手候補になるほどの期待の星。ただ、野球ファンの工藤に対する期待は古巣の巨人に対してどこまでほえてくれるのか、その一点に尽きる。 19日の入団会見では当然のように巨人関連の質問が飛んだ。しかし相手は海千山千の大ベテラン。「感謝している気持ちに変わりはありません。7年間お世話になったわけですし、そこで優勝も2回しましたし、感謝したいという気持ちは変わらない」と、あくまで感謝の2文字を前面に出してはぐらかした。 その一方で、「今日、ここで僕はベイスターズの人間になったわけですから、今度グラウンドで戦うことになったときは敵になります」と、敵というやや過激な言葉で古巣を表現。工藤としてはこのギリギリの言葉で巨人関連の話をシャットアウトしたかったようで、これ以上、巨人がらみの質問は飛ばなかった。 だが、これでは納得できない。球界関係者によると、現在、大矢監督に近いマスコミ関係者のもとに工藤への取材依頼が殺到。巨人の悪口を吐かせようと必死になっているというのだ。 「工藤投手が原監督らを快く思っていなかったのは明らか。詳しい話はファンが最も注目するところ。仁志選手が打倒巨人を封印してしまった今、期待できるのは工藤さんしかいない」(民放関係者) 大矢監督は「ジャイアンツにいた工藤だからじゃなくて、工藤投手だから指名した」とほれ込んでおり、「工藤さんも監督の思いを恩義に感じている。大矢さんを動かすのが工藤さんに毒を吐かせる近道」(同)。将を射んとせばまず馬を射よ、の逆といったところか? [夕刊フジ]