初対面・ジャンもビビッた!金本、初打ちで闘魂30スイング
初対面・ジャンもビビッた!金本、初打ちで闘魂30スイング Copyright 2006, TheSankeiShimbun. アニキの初打ちにジャンもビビッた! 阪神・金本知憲外野手(38)が29日、甲子園球場新室内練習場で今年初めてフリー打撃を敢行した。闘魂30スイングに「初めてにしてはいい」と好感触。その鋭い打球音に初対面した新外国人、エステバン・ジャン投手(31)も仰天し、巨体をすぼめて「すごい打者だと聞いている」と舌を巻いた 初対面はアニキの迫力勝ちだった。甲子園新室内での自主トレで金本とジャンが競演。別々に汗を流していても自然と相手を目で追った。猛虎の4番の初打ちは、1メートル93&116キロの巨漢を動けなくした。 「初めてにしてはいいな。サク越え3発はいったか(笑)。今は自分のペースでやれているからいいけど、キャンプになれば疲れも出る。まだ動きはそうでもないよ」 金本はティー打撃で体を十分ほぐした後、多田打撃投手を相手に闘魂30スイング。ネットが張ってあるだけに実際の「サク越え」はない。目慣らしの段階ではあるが、冗舌なのは打球音に確信があるからだろう。当初は初打ちの予定はなかったが、結果的に新助っ投に猛打、驚打を見せつける結果になった。 「彼が4番打者で、すごいバッターだと聞いている。(自身の勝利に)貢献してくれるとしたら素晴らしいことだね」 ジャンは金本を知っていた。日本球界の現役最高俸5億5000万円を稼ぐ男。あいさつに走り笑顔で握手こそ交わしたが、練習に入ると近づくことができなかった。フリー打撃が始まると、ひざを折り、ネットにへばりついて食い入った。今季の虎を占う“投打の顔”。密室空間には異様なムードが漂った。 キャンプインを目前に控え、金本の体調が上がっていることは間違いない。17日に広島でのウエートトレをいったん打ち上げたが、27日に再びトレーニグジム「アスリート」にUターンした。 鉄人といえども年齢的な衰えはある。スクワットの数値などが年々微減傾向にあったが、「もう一度、記録を出したいと戻ってきた。コンディションがいい証拠だろう」と同ジムの平岡洋二社長(50)。4月3日で39歳になるが「年だから」で折り合いをつけることがない。その姿勢がジャンをも圧倒した。 ドミニカンにも肌で分からせた威圧感。アニキは早くも戦闘態勢だ。 [サンケイスポーツ]