大相撲の朝青龍の八百長疑惑が一部週刊誌で報じられた問題で、日本相撲協会が３０日に朝青龍本人から事情聴取を行うことになった。関係者の事情聴取に当たっている協会の友綱監察委員長（元関脇魁輝）が２５日、明らかにした。
友綱委員長は既に、昨年１１月の九州場所で朝青龍が全勝優勝を果たした際に八百長にかかわったとされる関係者から個別に事情聴取を進めているが、これまでに疑惑を認めた関係者はいない。週明けの２９日には、九州場所で朝青龍と対戦した琴欧洲、栃東ら４大関から事情を聴く予定。事情聴取を行っていることは、２５日に東京・両国国技館で開かれた日本相撲協会の理事会の席上、北の湖理事長（元横綱）から報告された。
友綱委員長によると、理事会では「これからもっと指導するように気を引き締めていかないといけない」という声が一部理事から上がったという。同委員長は関係者からの事情聴取を終えたあと、北の湖理事長に報告し、今後の対応を決めたいとしている。 （了）
［時事通信社］
