地デジ難視聴地区の鎌倉、新たな負担に市民不満/神奈川
カナロコ 1月25日(火)7時15分配信
起伏に富んだ地形と景観上の規制などから、市内各地で地上デジタル放送を視聴できない恐れが指摘されてきた鎌倉市。市役所の屋上に中継局を設置するなどの対策は取られたものの、今月24日現在、なお市内全域で約3千世帯が難視聴の恐れがあるという。対策としてケーブルテレビ(CATV)などに加入した場合、毎月、新たな負担を強いられることになり、市民からは疑問や不満の声が上がっている。
総務省や放送事業者でつくる関東広域地上デジタル放送推進協議会は、各難視聴地域の住民らを対象にした説明会を開催。CATVなどへの加入の際に最大3万円を助成する国の制度などを紹介した。
しかし、同市の難視聴地域に住む自営業の男性(54)は、すでに有線でデジタル放送を視聴できるサービスに加入していたため、2010年度開始の同助成制度は受けられなかった。「助成自体はよいが、不公平では。国にどうなっているんだと聞きたい気持ちだ」と不満を口にする。
同じく同市の難視聴地域の男性(58)は18日、総務省にデジタル放送移行差し止めとアナログ放送の延長などを求め、東京地裁に提訴した。「移行を控えて、難視聴となる地域が混乱してしまう。移行しても(CATVなどの)毎月の負担がないようにしてほしい。できないならアナログ放送を延長すべき」などと話している。
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最終更新日
2011年01月25日 13時01分28秒
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