謎 ~その6~ 恐怖のパーツ
突然ですが久々のこのコーナー、ミステリー狂想曲。少々前の話ですが、実話ですm(_ _;)m=================【主な登場人物】やっさん・岡ちゃん・秋ちゃん(車大好きの同級生3人組)米村さん(車輌解体・中古部品販売業)赤井先輩(3人組の先輩)================= やっさんの元へ電話が入ったのは、梅雨明け間近の蒸し暑い夕方。それは、彼が愛車に付ける予定の4点シートベルトを入手したとの内容だった。 (何処のメーカーを所望したかは不明ですが( ̄ェ ̄;))「潰れたレビンから取った部品や。フロント周りはアウトやったけどそれ以外は使えるな。岡ちゃんや秋ちゃんにも連絡してやってくれ」 米村さんにそう言われたやっさんは、早速2人に連絡。3人は部品を入手し、嬉々として車いじりに没頭した。今後起こることなど知るはずもないまま・・・。 それは、やっさんが秋ちゃんのガレージに到着した直後だった。ジャッキアップした車に潜り込んでいた秋ちゃんが、手から工具を滑り落としてしまった。工具が床を叩いた音と、秋ちゃんの声はほぼ同時。「あ痛っ!!ヽ(゚∀゚ゞ)」「何しとんやぁ~?どんくさいのぉ~ヘ(^^ヘ) (ノ^^)ノ」 からかい混じりの声に応えようと、車の下から這い出てきた秋ちゃん。2人はその顔を見て、次の言葉を失った。手から外れた工具は彼の左眉付近をかすめたのだろう、鮮血が顔の左半分に流れていた。 慌てた2人がタオルで傷口を押さえ、救急病院へ。結果、秋ちゃんは三針程のお裁縫を施されたという。 それから数日後、抜糸も終わり快気祝いと称して3人で食事に出かける事になっていた。「遅いな・・・( ̄ェ ̄;)」 約束の時間になっても現れない岡ちゃんに痺れを切らし始めた頃、ガレージのコードレス電話が鳴った。 (自宅の電話なんて最近じゃめったに使用しませんけど、私( ̄ェ ̄;))「すまんなぁ・・・今日の約束キャンセルさせてくれ・・・」 車を弄っていた彼は左腕を怪我し、今は病院だと伝えた。「おいおい・・・マジか?最近なんかツイてないなぁ、順番に(^_^;)」 そう呟くやっさんにも、その時は迫っていた・・・。<つづく>