カテゴリ:おいらの幼少時代
突然思い出したのであるが、皆さんは『マーごっこ』という遊びをご存じか?
えっ?ご存じない!? マーごっこをご存じない? おいらと、幼なじみのヒロッちゃんとのぶお君で作った、あんなに面白い『マーごっこ』をご存じないの!? ご存じないというなら、せっかくなので教えてあげましょう。 是非ともお友達、ご家族で実際にやってもらいたい。 そもそもこの『マーごっこ』とは、あの名優ユル・ブリンナー氏が出演しているSFサスペンス映画『ウェストワールド』を観て、子供ながらに戦慄した我々幼なじみ3人組が作った『鬼ごっこ』のことである。 ちなみにこの映画。 アメリカ西部開拓時代のガンマン、中世ヨーロッパの騎士、帝政ローマの豪傑をロボットで再現した巨大遊園地を舞台に、コンピューターの故障が原因でロボットが反乱を起こし、お客さんを次々に襲いかかるという内容であるが、ユル・ブリンナー氏はロボットのガンマン役に扮し、主役格の2人のお客さんを銃を持って何処までも追いかけるのである。 その追いかける様が、ロボットであるが故に、全く無表情。しかし足が速く、しつこく何処までも追いかけてくるのだ。 その背景を踏まえ、このマーごっこのルールはこうだ。 1.鬼は無表情を装わなければならない。 2.追いかけ始めたら、何処までも追いかけ続けなければならない。 つまり、鬼はウエストワールドに出てくる『ユル・ブリンナー』になりきらなければならないのである。 元々は、それだけの遊びだったのであるが、たまたま鬼だったヒロッちゃんが、追いかけながら感極まったのか、何かに駆り立てられたのか、ちょっと頭がおかしくなったのか・・・その真相は定かではないが、突然 「まぁ~~!!」 と雄叫びを上げながら、追いかけてきたのである。 ユル・ブリンナーは「まぁ~!」なんて言わなかった! でもおいらを追いかけてくるヒロッちゃんは、何かに取り憑かれたかのように 「まぁ~! まぁぁ~~!!」 と言いながら、無表情でいてなぜか大口を開けて追いかけてくる。 そんな異常なヒロッちゃんに、ウエストワールド以上に戦慄して、あまりの恐ろしさに半泣きになって逃げ回ったことを覚えている。 以来、鬼役は何かに取り憑かれたかのように、「まぁ~!」と言いながら追いかけなければならなくなり、我々の間ではまことしやかに「マーごっこ」と名付けられたのである。 この遊び・・・おすすめ。 その前に、まずはウエストワールドで、鬼のイメージを掴んでいただきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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