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おいらが中学生の時、田中雅徳(まさのり)くんという大変仲のよい友達がいた。
彼の印象がよっぽど強かったのか、彼の名前の一時である『雅』はおいらの中で『まさ』以外にあり得なかった。 そして、当時好きだった俳優の中村雅俊も『まさ』だったことから、『雅』=『まさ』はおいらの中で不動の地位を確立していた。 ところが数年前、会社のコンペで後輩の車に乗り合わせて上司を迎えに行った時のことだ。 上司の自宅マンションの前まで来ると、マンションの入り口には如何にも高級マンションだと言わんばかりの造りで、 『雅』 というマンション名が描かれていた。 (もちろん、雅の前にカタカナで高級そうな横文字が入っていたが、すっかり忘れた) 後輩が 「うわぁ・・・高級そうなマンションですねぇ・・・。でも・・・名前が 『まさ』って・・・ハハハ・・・』 「そうそう。『まさ』・・・ま、まさって・・・マンション名にしては変だよなぁ!!」 等と笑っていたら、上司が出てきた。 車に乗り込んだ上司に、早速後輩が 「いいマンションですねぇ・・・。 名前も『まさ』って・・・」 「・・・『みやび』だ。バカ!」 恥ずかしながら、後輩のことを笑いつつこの時初めて『雅』=『みやび』と知った次第である。 しかし、後輩も『雅』=『まさ』と覚えたまま大人になった一人だとすれば、やはり世の中のスタンダードは『まさ』なのである。 今日、ふと通りかかったマンションの名前がひらがなの『みやび』だったので、ふとこのエピソードを思い出した次第だ。 漢字は難しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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