カテゴリ:子供たち
土曜日に、こんな番組やってました。
テレビ朝日 ドスペ!「密着こども病院・輝け!幼い生命」 http://www.tv-asahi.co.jp/dosp/ 一年程前まで自分たちがそういう場所の真っ只中にいたことが、なんだか不思議な気がしてきました。 聞きなれた心電図モニターのアラーム音や病室の喧騒が、あたりまえのように存在する日常。 たった一年しか経ってないのに、随分前のことのように感じます。 力斗が必死に生きた1年は、とても長かったです。 それは、とってもがんばったということなのでしょう。 どの子も、必死になって生きようとしています。 親御さん達も先生たちも、頑張っています。 自分たちもそうだったと思っています。 でもどうやっても、報われない努力があるという現実。 番組中で、小児ガンの男の子が出ていました。 とても一生懸命頑張って病気と闘ってました。 でも、退院が目前となった日に、容態が急変して亡くなってしまいました。 最期までお医者さんが頑張って処置してました。 それでも、奇跡は起きませんでした。 最期には、お父さんが自ら心臓マッサージをして、お母さんは必死に呼びかけていました。 それを悲痛そうな表情で見守るスタッフたち。 もう、かける言葉も無かったのだと思います。 ついに、先生が最期の一言をかけました。 「お父さん、お母さん、もう・・・」 同じです。 力斗のときと。 私は心臓マッサージこそしませんでしたが、最期まであきらめないでいてほしいという気持ちと、もう本当にダメだという気持ちが交錯し、心の中でせめぎあっているのがよく分かりました。 もうダメだ、でも、終わりにしたくない、別れたくない・・・ 最期の一言をかけるのは、とても辛い役なのだと思います。 もう本当にこれでダメなんだということは、お医者さんや医療スタッフはもとより、 お父さん・お母さんも、本当は分かっています。 それでも、あきらめきれない思いがあるのです。 見てて、本当に辛くなりました。 じっと見ていられませんでした。 そこにいた全ての人の気持ちが、痛いようにわかる・・・ どうして、こんなに頑張ってきたのに、亡くならなきゃいけないんでしょうか。 前の日に、その子は家族に帰らないでほしいといい、一家で一つの部屋で寝ました。 その子は、何か感じていたのでしょうか。 力斗が急変したのは、去年の1月3日でした。 その日は顔色が悪く、いかにも調子悪そうでした。 その前日の1月2日は、寝てました。 面会に行っても、何をしても起きませんでした。 ものすごくよく寝ていました。 安らかな寝顔でした。 最期に、安らかな寝顔を見せてくれたのでしょう。 そして3日は、限界までがんばったのでしょう。 せめてもの救いは、夜中とかではなく、私たちが面会をしているときに急変したことです。 最後の最後まで力斗は私たちに根性を見せてくれました。 必死に頑張っている姿を見せてくれました。 最期の一瞬まで、ギリギリまで力斗は頑張ったのでしょうか。 最期まで一緒に過ごしたいと思ってくれたのでしょうか。 どうして、こんなに頑張ってきたのに、亡くならなきゃいけなかったんでしょうか。 亡くなって1年1ヶ月になりますが、いまだ、答えは出てません。 ただ、生きることのすごさを、日々、痛感してます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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