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カテゴリ:ワールドカップ雑感
ごちゃごちゃしてたら中4日も空いてしまいました。今さらコメントしてもしゃあないような気もしますが、せっかくはじめたことだし、ちょっとだけでも。
日本1-3オーストラリア ??スターサッカーのホームページの右上、偉大なるエリック・カントナ大人のお言葉がすべて。 アメリカ0-3チェコ ??チェコにとって、世界で3本の指に入る電柱ヤン・コラー(彼に比べるとクラウチは全然修業が足りない)の離脱は、先のことを考えても非常に痛い。ロクヴェンツは身長はあるけど電柱力は半分以下。バロシュも不調だし、頼りはロシツキだけか。 イタリア2-0ガーナ ??ガーナは中盤はいいけど前線とディフェンスがへなちょこでした。攻撃も守備も中盤だけしか機能してなかった。でも中盤は非常によく機能していました。 ??前半のイタリアは、一見すると良く攻めているように見えましたが(ブラッターに「ここまでの今大会で一番いいサッカー」とお世辞を言ってもらった)、実はボールを失うたびにカウンターを喰らってました。ガーナの前線にトーゴのFWがいたら、2点くらい取られてたかもしれません。本当なら、カンナヴァーロがあんなに目立つべき試合じゃないんですが。 韓国2-1トーゴ ??アフリカ勢は総じてディフェンダーが軽率に過ぎます。あの暑い中で10人はきついでしょう。しかし韓国はやっぱりよく走りますね。ヒデメール読んだのかな。 フランス0-0スイス ??要求する組み立てのプロセスがまったく異なるトレゼゲとアンリは共存できない、というテーゼは、ユーロ2004以来の持論なんですが、じゃあどっちか1人(今回はトレゼゲ)を外せば上手く行くのかというと、そうも行かないところが悩ましい。 ??個人的には、ジダンを外して4-3-3(前線は右からゴヴ、トレゼゲ、アンリ、中盤は同じくドラソー、マケレレ、ヴィエイラ)とか、4-2-3-1ならアンリを外して両翼をゴヴとマルダにするとか、トレゼゲを生かす方向で考えた方がいいと思うのですが。ワールドカップみたいな短期決戦だと、やっぱりどさくさに紛れて点を取ってくれるFWが一番貴重ではないかと。カントナも「打て!」って言ってるし。 ブラジル1-0クロアチア ??ロナウジーニョやカカが中に入って行こうとしては、前線で「フタ」((C)湯浅健二)になっているロナウドとアドリアーノにはね返されるという、わけのわからない展開。フタというかゴムの壁というか、とにかく2枚は大杉でしょう。終わってみれば、MVPはルシオとファンのCBペアでした。こんなにやるとは思わなかった。 スペイン4-0ウクライナ ??スコアは派手ですが、実は最初の3点は全部セットプレーだったりします。スペインがウイングを置かないというのは歴史的な出来事のような気もしますが、中盤にこれだけタレントが揃っていると、3MFで行きたくなる気持ちはよくわかります。 ??このシステム、実はデル・ピエーロが入っている時のイタリアの4-3-3とすごく似ていたりします。左右の違いこそあれ、ややオフセットした位置から2トップをサポートするルイス・ガルシアが、デル・ピエーロと同じ役割。そうやって比べてみると、前線とディフェンスのクオリティはイタリア、中盤のそれではスペインが明らかに上回っていることがわかります。両国のサッカー文化をよく反映している事実です。スペインの中盤、右からシャヴィ、シャヴィ・アロンソ、セスクという組み合わせを見てみたい気がしますが、ちょっとバランスが悪すぎますね。実はセナが効いているという。 チュニジア2-2サウジアラビア ??これはちゃんと見てません。じゃあ他は全部ちゃんと見たのかというツッコミはなしで。 ドイツ1-0ポーランド ??退屈な試合でした。でもドイツはもうベスト16決定。ポーランド人コンビが不発だと思ったら、終了直前、うがい薬みたいな名前のガーナ人のクロスを、イタリア語ぺらぺらのスイス人が叩き込んで決着。ドイツもマルチエスニック化が進んでいます。 エクアドル3-0コスタリカ ??エクアドルは今大会ここまで唯一最大のサプライズ。全員が骨惜しみしないで攻守によく働くし、プレーが丁寧だし、決して無理をしない謙虚さがあるし、いいチームです。ポーランド戦を見てもわかるように、ドイツとかスウェーデンとか、パワー系のチームにとっては嫌な相手。うまくスウェーデンと当たるとベスト8くらいまで行ったりして。 イングランド2-0トリニダード・トバゴ ??相変わらずイングランドらしい、ストレスのたまる戦いぶり。まあ、エンジンがかかってくるのはこの後で構わないので、今はこれでもいいわけですが。でも今日のクラウチを見て、前回ちょっと持ち上げすぎたことを反省しました。シュートが入らない(つか当たらない)のは仕方ありませんが、ゴールの場面では競り合ったDFのちょんまげを引っ張ってましたからね。あれはいんちきです。ゴール取り消し、イエローカードもの。 パラグアイ0-1スウェーデン ??これも退屈な試合でした。パラグアイは途中から攻める気をなくして引き分け狙い。確かに、この試合を引き分けて最終戦でT&Tに勝てば勝ち点4で、スウェーデンがイングランドに勝たない限り2位抜けの可能性があったわけですが、まだ何十分も残っているうちからそれだけに望みを託すというのは、ちょっとあんまりです。大体、そういう状況になったスウェーデンがイングランドに勝たないわけないじゃないですか。 ということで、グループA、Bともに早くも勝ち上がり2チームが決定。最終戦の開催時間の関係で、イングランドとスウェーデンは、ドイツかエクアドルか、当たる相手を選ぼうと思えば選べる立場にあります。どういう試合になるか、ちょっと興味をひかれるところです。□ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.07.17 09:06:54
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