春の創作活動 その3
本日はペン入れをしているところをレポートします。写真はタイトルが入るコマです。背景はトレースで描いた茅ヶ崎駅。同行者のKANAEROSさん(愛称エロスさん)に立ってもらって撮影した写真が役に立ちました。今回、プリントの品質が悪くなった古いプリンターで写真を印刷、それを拡大コピーしてトレースしていました。予想はしてたことなんだけど、画像がぼやけて非常に描きにくくなっていました。「ちっとも作業が進まない!!」「プリンターって劣化するとこんなことになるの???」などなど、目も心もつら過ぎて途中で描く気力が消失して放置しちゃった。しかし、待っていても写真はクリアにならない。新しいプリンターを買いに行き、届いたらすぐに写真もコピーもプリントし直しました。ほぼ全部描き直したけど、一瞬で出来たぞーーー!!!今回の原稿、建物はトレースで描くことが多かったのですが自転車は自力で描きました。電動自転車だったので、見慣れないパーツが付いていて目から鱗。自分で撮って来たシェアサイクルの写真のほか、大昔に埼玉でもらって来たレンタサイクルのパンフも見ながら描いてます。埼玉のパンフは20年以上も前の物なので自転車は電動じゃないんだけど、自転車に乗った人物の写真がたくさん載っていてとっても参考になるのだよ。車田正美っぽい絵柄を目指して描いたエロスさんです。『聖闘士星矢』のアイオリアを参考にしました。でもまあアイオリアの眉毛、ベタじゃないんだよね。くっきり眉毛にしたかったから、塗っちゃった。あとね、このコマ。最初は血の涙にしようと思っていたのですが車田正美氏の目の幅の涙に敬意を表して普通の滂沱の涙としました。いつも後回しにする効果線は今回、人物のペン入れと一緒に描き入れています。我が家に長期にわたり緊急事態が続いているため、いつも以上に落ち着きを失っていていろんな所に線を引き忘れています。エロスさんの足の辺りとかね。気が付いて、すぐに描き足しておいたよ!カケアミを多用してみようと描き入れて、中断したところです。「隅の方はベタにしようかな」と思い始めたわけですよ。そしたら後で「やっぱり全部カケアミにしよう」と決めてカケアミで充填しました。毛利楓さん、とっても気まぐれ。相模川の橋の開通式典の様子です。くす玉とアドバルーンはノリで描きました。何としてでも昭和っぽくしたいのか毛利楓。もちろんリアル建久9年(1198)にそんな物はない。橋を渡っているのが頼朝で、大騒ぎしている人々の中で一人泣いているのが稲毛重成です。ところで、稲毛重成さんが造った橋って、欄干はどんな形だったの?高さとか色とかカーブの有無とか。分からなくて『一遍聖絵』などを参考に描きました。カーブを強調し過ぎて、ハードモードの太鼓橋になっちゃった。次回はトーン。ここへ来て気付いた不都合な真実!マジか……もう描き直したくない!!お楽しみに!