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カテゴリ:プロジェクトマネジメント
プロジェクト調達マネジメントは、プロジェクトの母体組織の外部から物品やサービスを取得する場合に必要になります。システム開発プロジェクトの場合、サーバーやクライアントPCは外部から購入するケースがほとんどであり、多くの受験者にとって経験があるものと思われます。
プロジェクト調達マネジメントは、6プロセスから構成され、全知識エリアの中でもプロセスの多い方です。購入・取得計画→契約計画→納入者回答依頼→納入者選定→契約管理→契約終結の6つである。この流れと各プロセスの意味づけを正確に理解し暗記する必要があります。難易度は低い方ですので、ケアレスミスに注意したい。 購入・取得計画 例題 内外製分析の結果を判断する上で、コストはどのように考えるべきか? A. 直接費だけを考慮対象にする。例えば、外部から調達する場合は、調達先に支払う直接費だけを考慮に入れる。 B. ケース・バイ・ケースで考える。直接費だけの時もあれば、間接費だけの時もあるし、両方の時もある。 C. 直接費は必ず考慮対象にする。間接費は、ケース・バイ・ケースで考える。対象にするときもあれば、しない時もある。 D. 必ず、直接費と間接費の両方を対象にする。 正解D 外部から調達する場合は、調達先に支払う直接費だけでなく、購入プロセスをマネジメントする外注管理費のような間接費も考慮に入れる。 例題プロジェクトマネジメント計画書に含まれないものを選べ A. 調達マネジメント計画書 B. リスク登録簿 C. コスト・ベースライン D. アクティビティ・コスト見積り 正解A 調達マネジメント計画書は、調達書類の作成から契約終結までの調達プロセスをどのようにマネジメントするかに関して記述するので、購入・取得計画のアウトプットである。 例題 実費償還契約の特徴でないものは、どれか? A. 購入者のみが、コストに対するリスクを負う。 B. 購入者は一度、契約金額を納入者に支払い、プロジェクトの進行状況に応じて、追加金額を支払うか、もしくは納入者から購買者に払い戻し金額を支払う。 C. プロジェクトの目標達成や目標を上回ると、インセンティブを払うことが多い D. 実費に間接費を含む場合、その間費は通常、直接費にある比率を乗じて計算する。 正解B Bのようなケースもあるが、常にそうかとは限らない、消去法で×である。 例題 購入契約についてコスト・プラス・フィー(CPF)に関する説明を選べ A. 納入者は、請け負った作業の履行に対するコストを償還され、さらにそのコストに対してあらかじめ合意した比率でフィーを受け取る。 B. 納入者は、請け負った作業の対するコストを償還され、事前に取り決めたフィーと、さらに契約で定めたパフォーマンス目標レベルの達成度に応じたインセンティブを受け取る。 C. 実費償還型および定額型の両面をもつ複合型の契約上の取り決めである。 D. 納入者は請け負った作業の履行に対するコストを償還され、さらにプロジェクトのコスト見積もりに対して一定比率の固定フィーを受け取る。 正解A Bはコスト・プラス・インセンティブフィー契約 Cはタイム・アンド・マテリアル契約(T&M契約) Dはコスト・プラス・固定フィー契約 の説明である。 契約計画 例題 契約計画で作成される調達文書とは、どんな文書か? A. 契約書締結手順や納品の仕方など、調達品の購買手続を具体的にまとめたもの B. 納入候補からプロポーザルを入手するために、調達品の調達品の技術的な要求事項や契約上の要求事項などをまとめたもの C. 主な調達実績がある取引先とその調達品の関連をまとめたもの D. 主な調達実績がある取引先をまとめたもの 正解B 調達文書は具体的には提案依頼書(RFP)をイメージする。 納入者回答依頼 例題 納入者回答依頼のアウトプットとして誤っているものを選べ。 A. 適格納入者リスト B. プロポーザル C. 選定納入者 D. 調達文書パッケージ 正解C 選定納入者はプロポーザルや入札の評価結果を基に優れていると判断され、契約書のドラフトについて交渉を行った納入者である。 例題 納入者回答依頼のツールと技法における適格納入者リストの作成に関する説明について適切でないものを選べ。 A. インターネット、図書館の目録、地元の関連団体、業界カタログ等の情報源を通して、一般的な情報が広く入手可能である。 B.新聞のような一般に流通している刊行物、または専門誌のような特定の刊行物に公告を載せることにより、既存の納入候補のリストを拡大することができる。 C. 特定の発注先に関する詳細情報の入手には、現地訪問または納入候補となることに関心を持っている納入候補を明らかにするために、調達文書を送付することもある。 D. 納入者に関するリストや情報のデータの有無に関わらず、プロジェクト・チームは独自の情報源から納入候補リストを作成することができる。 正解B Bは入札公示にて実施する内容である。 納入者選定 例題あなたは、会計システムのプログラミング及び単体テスト作業に関する発注先選定を行っている。1人月単価が70万円以下で、来月から3ヶ月間で200本のJavaプログラムを完成できる発注先を選定したい。あなたは、何をしていると言えるか? A. 評価基準を設定している。 B. スクリーニング・システムを使っている。 C. 適格納入者リストを作成している。 D. 調達文書の素案を作成している。 正解B スクリーニング・システムとはいつくかの評価基準に対して、パフォーマンスの最低必要条件を決めることである。 契約管理 例題 あなたは、協力会社との外注契約をコントロールしている。契約書に記載してある各条項が履行されているかをチェックしていたが、不満足な状態である。あなたは通常何を協力会社に発行しなければならないか? A. 支払要求 B. コレスポンデンス C. 契約変更 D. 修正勧告書 正解B コレスポンデンスは、不満足なパフォーマンスへの警告や契約変更・内容の明確化など、購入者と納入者での特定のコミュニケーションのことである。 例題 契約を途中で打ち切るのは、( )。 A. 契約管理プロセス内の作業結果の不良として取り扱う B. 契約管理プロセス内の特殊な変更要求が発生したものとして取り扱う。 C. 契約管理プロセスではなく、即時に契約終結プロセスに移行し、通常の契約完了プロセスを経たものとして取り扱う。 D. 契約管理プロセスでなく、納入者選定プロセスにさかのぼって、スクリーニング・システムの不良として取り扱う。 正解B さらに、契約終結プロセスに移行し、特殊な契約終結を経たものとして取り扱う。 契約終結 例題 調達監査の目的は、何か? A. 購入者にも納入者にも、不正や非効率がなかったことを確認する。 B. プロジェクトにおける他の物品の調達に対し、成功及び失敗体験を確実に反映する。 C. すべての調達品の納入が完了したことを確認する。 D. 契約文書・納品所・請求書等のすべての書類が所定の手続にしたがって処理されたことを認識する。 正解B 例題 あなたは、A社のCRMシステム開発プロジェクトに参画している。当システム開発のプログラミングと単体テストの一部をB社に委託し、契約も締結している。契約を終了させる理由に該当しないものは、どれか? A. B社が契約に記載されている成果物をA社に納入しない B. B社が守秘義務を遵守しない。 C. A社がB社に支払いをしない。 D. A社が倒産した。 正解C 引用:PMP試験 実戦問題 改訂2版 オーム社 PMP試験実戦問題改訂2版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.02 19:52:24
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