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カテゴリ:統計学
H・G・ウェルズの予言
ハーバード大学メディカルスクールで使用されている統計学の教科書には冒頭にこんなことが書かれているそうです。 「1903年、H・G・ウェルズは将来、統計学思考が読み書きと同じようによき社会人として必須の能力になる日が来ると予言した」 彼はサイエンス・フィクションの父と呼ばれる作家・思想家で、タイムマシン、透明人間といったアイデアが著作を通じて有名になり、核兵器や国際連盟、Wikipediaのような百科事典の登場も予言したと言われる。 彼に遅れること100年以上たった現在、現代人は読み書きと同じレベルで統計学的思考方法を求められるようになって来ています。 つまり、読み書きができなければ契約書や法律の中身を理解できないのと同様に、統計学的思考力がなければ確立やデータを知ることができないということです。 あみだくじ必勝法 参加者:親を含む4名 ルール: 1、8本の縦棒を引く 2、親が他の参加者に見えないように左から4番目の縦棒の下に星印をつける 3、親外の参加者3名が親に見えないように1人4本づつ横棒を引く 4、参加者はじゃんけんで勝った順で縦棒を1本づつ選ぶ(最も左から1、2、3、、、8とする) 5、一通り選ぶと今度は逆順で縦棒を1本づつ選ぶ 6、星印にたどり着いた参加者が負け このルールで1,000回シミュレーションを行うと縦棒毎の「負け」の回数は次の様になった。 縦棒1:81 縦棒2:122 縦棒3:182 縦棒4:210 縦棒5:194 縦棒6:109 縦棒7:69 縦棒8:33 一見、どの縦棒を選んでも「負け」の確率は平等に思えますが、中央部(縦棒4、5)にたどり着く確率が高くなります。この傾向を親が知っていて星印を中央部の縦棒に設定し、自らは両端の棒を選ぶようにすると必勝までとはいかなくても、あみだくじで「負け」を引く確率は低くなるということです。 統計学を制する者が世界を制する 統計学は21世紀を生きる私たちにとって必須なスキルになってきており、多くの人間にとって最強の武器となる可能性を秘めています。ビジネス領域における統計学を応用したソリューションをビジネスインテリジェンス(Business Inteligence)と呼びます。情報を制する者が世界を制する。つまり、統計学を制する者が世界を制する。孫子の兵法の時代から情報の重要性は現代も変わっていないということです。 引用:「統計学が最強の学問である」、西内啓 著、ダイヤモンド社 【中古】【書籍・コミック 新書・ノベルス】西内 啓 統計学が最強の学問である【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.01.02 13:13:52
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