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カテゴリ:ゲーム理論
囚人のジレンマとは
1対1の1回限りの同時進行ゲーム(単期間同時進行2人ゲーム)において、絶対優位の戦略が存在する場合には各プレイヤーが絶対優位の戦略を選択すると、協力し合うより悪い結果を招いてしまう。相手を出し抜いて自分だけが得をしようという誘惑が働くからで、このような事態は現実のビジネスにおいてもよく見受けられる。同時進行ゲームでも、絶対優位の戦略がない場合もある。 モデル 過去に2人共犯で強盗を行い未解決になっている強盗2名がそれぞれ別件で逮捕され独房で取り調べを受けている。 以前の強盗事件については検察は十分な情報を持っていないので、犯人たちは黙秘を通せば別件のみの罪に終わり、1年程度の服役で済むと見られている。一方、どちらかが自白し、もう1人が黙秘を通した場合は、自白した者は不起訴で放免され、黙秘を続ける者は20年の服役をさせられる。仮にどちらも自白してしまった場合、共犯で両者とも10年の服役となる。これを利得マトリックスにするとした図のようになる。 カッコ内の年数が負の数字にしてあるのは服役年数が少ない方が得だということを反映しています。 結局、2人の強盗は絶対優位の戦略を選び、両者ともに10年間服役することになる。 引用:「MBAゲーム理論」、鈴木一功 監修、ダイヤモンド社 【楽天ブックスならいつでも送料無料】MBAゲーム理論 [ グロービス・マネジメント・インスティテュ ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.01.02 14:39:44
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