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テーマ:暮らしを楽しむ(388346)
カテゴリ:生薬・漢方
五行学説とは、自然界のすべての事物を木・火・土・金・水の五つの物質で説明しようとする学説です。
木の特性 成長・発散・柔軟、伸びるという特徴があります。春は東風が吹き、草木が緑になり、新芽が出て、自然界を成長させるので木に属します。五臓の肝は、うつを嫌い、伸びやかさを好むので木に属します。 火の特性 熱い・炎上・燃えるという特徴があります。夏は暑く、南の気温が高いので、夏や南は火に属します。心は五臓の中で、喜びを好み、温かいので火に属します。 土の特性 植物・農作物・動物などすべての生物が誕生し、成長し、生活する基盤です。夏は暑すぎず、冬も寒すぎず、農作物がよく育つ土地は土に属します。脾と胃は、食物を消化吸収し、体に営養を与えて成長させるので、土に属します。 金の特性 硬い性質で、独特で、きれいな光沢をもち、清粛、収斂のイメージがあります。秋は、空が澄み、農作物が熟して金色になるので、金に属します。肺はデリケートな臓で、清浄を好み、空気の汚れに傷つきやすいので、金に属します。 水の特性 命を潤し、冷たい性質で、高いところから低いところへ流れます。冬は寒いので、水に属します。腎は、全身の水分を管理するので、水に属します。 五行学説の基本的な内容 相生 五行が相互に物事が進むように相互に成長する意味です。 木は燃えて火を生み、火は木が燃えて灰(土)を生み、土は金を埋蔵し、金(金鉱)のそばには水(水脈)があり、水は木を成長させる。 相剋 相剋とは勝つことで、制約、抑制という意味です。 木は土壌を豊かにし、火は金属をとかし、土は水を止め、金具(斧)は木を倒し、水は火を鎮めます。 相乗 相乗とは倍以上勝つことです。 木が多いと土は不足し、火が強すぎると金はとけ形が崩れ、土が多いと水を吸い込んで乾燥し、金具(斧)が多いと木は不足し、水が多いと火は消えます。 相悔 相悔とは相剋関係の逆で反剋ともいいます。 土が荒れると木は育たず、金が多いと錬金に時間がかかって火が消耗し、水が多いと土砂が流され、木が固いと金具(斧)も頼りなくなり、火が炎上すると水が不足します。 正常な関係と病的な関係 相生・相剋の関係を、五行学説では正常な関係と考えます。一方、相乗と相悔は、ともに相生・相剋の関係が崩れて生じる病的な関係です。 【新品】【本】王先生の薬膳レストラン 南部くまこ/著 長岡桃白/薬膳監修 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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